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2020年12月21日月曜日

ダイアモンドの資産運用⁉

 昨今のフィンテックを見るとわかるように現実の経済指数は殆どが実体経済とかけ離れています。つまり過去の運用データーはもはやそれこそ過去のものであり、先読みもできないような内容です。

 現実のフィンテックというものはデイ・トレーダーが横行しているように数分単位の 売買や大手ファンドなどのマネー・ゲームの様相を呈しています。

 これら新社会主義的な資産運用方法は短期的に膨大な資産を形成できる可能性もありますが、一方不安定な要素もあります。そして、何よりこれらの運用は社会を豊かにすることはありません。格差社会という面をより一層鮮明にするわけです。

 旧資本主義の世界では人や社会のインフラに投資をすることが主であり、それが社会を豊かにすることにもなっており、それらの手間暇が経済の源でもあったわけです。現代のIT世界ではその手間暇が要らないわけです。つまり根本的な実体経済を動かすことはないのです。

 一方,ダイアモンドの資産運用というものはその中間にあり、一般庶民の物でもなく新社会主義を本分としている人々の物でもありません。過去においては富裕層が個人として保有するものが殆どでありましたが、現代は多くの場合大粒のダイアモンドに関しては法人として保有し、運用をするという形態に変わりつつあり、長期を見越した法人の資産運用及び保全の一つとしての認識です。

 問題はよく言われることですが、手放すときにとても安価になるとか、ただ同然だったというよな不信感を持っている人々も多く、それは過去の販売方法にあり本来のダイアモンドの販売方法とは違っているという事もありますが、流通面も多くあります。

 大粒の資産用のダイアモンドを購入する方法としてダイアモンドのディーラーを通して購入する方法やネット、更には宝飾店、百貨店とといった方法がありますが、その購入方法により購入価格が変わります。それぞれのメリットデメリットがありますが、価格的なメリットだけを言うなら、ディラーかネットでしょう。但し、ディラーは高額品であり、ネットは先に決済をすることが必須となります。勿論、百貨店や宝飾店で購入するメリットもありますが資産性を考えると価格的にはリターンが遅くなるという事になるでしょう。

 今後の需要としての伸び率はますます増えるであろうと想像をしますが、それに値するダイアモンドを考えるとそれほどの量は出てはこないだろうとも考えます。

2020年12月16日水曜日

GoToトラブル⁉

 世の中の多くの人が同意をして頂けると思いますが、GoToキャンペーンの内容が偏っていることが気になって仕方がありません。つまり、観光業、飲食業への厚遇が果たしてどうなのかという事です。

 上記の業種に関わらず他業種であっても新型コロナにおける困窮は語りつくせません。それ故に飲食、旅行業界に人々がGoToキャンセルによる不平不満が出ている現状は何か勘違いをしているとしか考えられません。

 GoToキャンセルは飲食、旅行を禁止しているわけではありません。つまり、工夫をしながら行ってくださいという事です。他の業種は工夫をしながら業務を行っているわけです。特別扱いをされていることを前提にしていない恨み節はむしろ滑稽です。

 GoToキャンペーンを前提に予約をし、キャンセルをしていた人々は本来のお客様ではないのではないでしょうか? むしろ、今後の利益の先取りをし、この騒ぎが収まった頃には戻らない人が多いと思います。それ故に感染対策をキチッとして安心感を与えることにより集客をすることに頭を使う事でしょう。本当に行こうと思っている人々はキャンペーンが有っても無くても行くのだと思います。

他業種は困窮の中で努力し、知恵を出しています。

特に両業種を非難するつもりもありません。

勿論メディアの流し方もあるでしょう。

 ただ、理解をしていただきたいのは自分たちで判断をして、自分たちで行動をしなければむしろ厚遇されていたために後で苦しむことになるのではないかという懸念です。

 そういった意味では政府の中途半端な政策こそは将来の経済を破綻させることになるのかもしれません。

2020年12月5日土曜日

歩行器⁉

 不安定だからこそ活路があるというのが基本的な考え方として持ち始めて随分となるような気がします。

 その基本というのは肉体的にも精神的にも、もっと言うならビジネスにおいても社会生活の全てにおいていえることだと思ています。

 人類というものは2足歩行となってから長いが基本的には4本足の方が安定をしています。しかしながら何故に不安定な2本足になっただろうかと考えるとその方が便利であり、より情報を得ることができるからでしょう。

 つまり、進化、成長の前には不安定があり、そこを工夫と努力により進化成長を続けるのでしょう。現代でもそれは何についても言えることなのだと考えています。

 しかし、その過程において間違った手法をとると勘違いと間違いを犯してしまい、結局は進化も成長もしないという事になるのです。

 何故にこのような事を書いたかというと赤ちゃんが成長過程で歩行器なるものを使う事がありますが、この歩行器自体は実際には身障者の補助として考えたときには有効なものとなりますが、成長過程においても赤ちゃんにとっては必ずしも適しているとは言えないとされているのです。

 今回のGoToキャンぺーンも果たして社会の経済において歩行器として適していたのかというと答えは『NO』と言えるでしょう。一つにはコロナ後の経済政策の『益』を不十分な形で先取りをしてしまったという事、二つ目には本当の富裕層は割引で高価な宿泊施設は使おうとはしないでしょう。そこにはレッテルが貼られることとなり、更には残念ながらGoToトラベルを使った多くの人々は『普段ではこんな高いところへ来れないから。』と口をそろえて言っています。更に言えばこの後に打つ手はあるのかということです。つまり、この後の弊害の方が多いのです。

 我々宝飾業界にも同じようなことがありました。未熟な販売員のためのダイアモンドグレードという歩行器の弊害は本来の意味合いから外れ、グレードで価格を競うという間違いを犯し、結果的には現在の状況となったわけです。

 勿論、歩行器も使い方を間違わなければ非常に有効な手段だと思います。

 人は不安定な状態から知恵や訓練を経て思考的にも体力的にも安定を手に入れます。それが進化であり成長なわけです。そしてそれが正しい姿だと思っています。

 新型コロナ禍で不安定な社会の今だからこそ見えるものが有り、進化成長をするチャンスなのです。

 

2020年12月2日水曜日

資産としてのダイアモンド⁉

 最近、資産として のダイアモンド問い合わせを受ける機会が多くなっています。その背景には金融市場の現在の状況が大きく影響をしているように感じています。それは地金市場にも見られるように株式市場とリンクしている部分が見られるわけです。

 つまり、多くの資産家はお金の行き先といかに効率よくそのお金を動かすかを考えているわけで決して錬金術のレベルで考えているわけではなく、単純に言うとゲーム感覚でリスク回避を如何にするかという考え方のようにも見えます。

 投入している株式に対する資金を如何に動かすかという経過の中で利益確定資産として地金に資金を運び、また株式市場が盛況が見込まれるなら再度地金から離れ株式市場に資金を運ぶわけです。

 ここ数カ月はその動きが顕著で新型コロナ禍において株式市場が迷走しそうな様子であった8月には金は史上最高値を付け、株式市場は一時下落傾向にあたのですが、ワクチンの状況が見えてくると一挙に株高地金安傾向に動き始めました。最近では株高とともにプラチナが高騰し始めていることを注視しておかなければなりません。

 以上の様な資金の動きの中にダイアモンドが入り始めているわけですが、それはやはり利益確定の一部として価値が下がらないダイアモンドに一部をシフトしておこうという動きなのでしょう。金地金も先物があるように価格が一定ではありません。

 しかし、ダイアモンドは絶対数が少ないのですべての資産家に対応が出来るわけではありません。つまり、お金があるからといって効率の良いダイアモンドを手に入れる事が出来るわけではありません。そこで少しでも手に入りやすいダイアモンドを手に入れておこうという心理もあるのでしょう。

 法人が手の内にある資産家は特に企業の金融資産として保持しておこうとか、悪く言えば会社のお金でダイアモンドを買っておこうという考え方なのでしょう。現在の現代アートのブームもその類なのです。そうしておけば経理上のメリットもそれなりにあるわけです。

 結果としてダイアモンド価格は上昇傾向になり、資産として有効なものとなりうるわけです。(これらには最低条件のサイズと品sつはありますが)

2020年11月21日土曜日

ダイアモンドと金融⁉

  世界の金融は実体経済とはかけ離れた動きをしている昨今ですが、このままで良いのだろうかと考える事がしばしばある市場です。

 一部のIT関連の相場が日米問わず引っ張っており、実際の日本の日経相場においても70%以上の企業が赤字であり、わずか20%余りの新進の企業がその相場を引っ張り、高値相場を維持しています。つまり、格差です。

 米国においてもITやベンチャー企業が中心のNASDAQが史上最高値をダウとともに更新をしており、株保有者においてはトランプ政権になったおかげで経済的にも上向いたという人々も多くいます。

 またその陰では利益確定買いとも思われる金市場がこれまた今夏においては最高水準の相場を付けています。しかし、新型コロナ禍におけるワクチンの開発の先が見えるようになるとこれまた株相場が続伸をし、金市場から微妙にお金が逃げ始め、株に新たな資金が流入をしているようにも見えます。

 一方ダイアモンド市場にも変化が起き、この春先からブライダル市場が顕著に動き始め、日本においてもアメリカにおいてもここ数年では見ないような動きが起きています。それは《9.11》や日本の東日本大震災後も起きた事ですが、情緒的な要因が多く不安や不安定さからより強い絆を求めようとするカップルが増えるという事でしょう。

 特に金融市場良好な中、若くても株保有者の多いアメリカでは1ct~1.5ctsの需要が増え、価格的にも本来であれば実体経済下において下降をしがちな状況の中、安定どころか上昇に転じています。これらはブライダル市場の状況ではありますが大粒ダイアモンド市場においても変化が出ています。

 新型コロナ禍でオークション市場を始め、あまり動いてはいないはずのマーケットでファンシーカラーや大粒サイズのダイアモンドが価格を更新しています。特に不況の中で価格のが下落しやすい、Dカラーでハイクラリティーのところの価格が上昇を始めています。

 これはサザビーズやクリスティーズなどのメジャーなオークション会社だけではなくマイナーな国内のオークション会社においても起きている現象です。ここ数カ月の間でも何件かの査定依頼が来ており、入札価格においても査定額を超える価格が入る傾向がみられます。

 富裕層の情緒的な要素もあるのかもしれませんが、前述の利益確定買いを始め、財産の保全といった面も見られるような気がします。つまり、現状の金融市場とダイモンドのマーケットは必ずしも離反をしていないという事になります。逆に実態市場においての方がネガティブな要因が多いと言えるのではないでしょうか。

2020年11月11日水曜日

業態変化⁉

 新型コロナの流行が留まるところを知らない状況にあるわけですが、多くのビジネスで業態の変化が望まれる中でどのような変化をするかという事にアイディアが及ばない業種もあります。

 

 宝飾業界がまさにそこにあるわけですが、宝飾業というものは過去をさかのぼると業態を変えながら変化をしてきた業種です。元々は店売りという典型のビジネスのように思われますが実はそうではなく単純に言えば行商であったわけです。

 行商といっても現代人が考えるようなものではなく、多くの業種の場合は行商で行われてきたわけですが、宝石の場合はちょっと特殊で産地と需要地の距離が遠かったという事もあり、最終目的地に着くまでの間においてもそれなりの物を販売して歩いたわけです。

 特に昔のインドからヨーロッパに向けての行商においては中間のベネチアなどで研磨や宝飾品に仕上げヨーロッパの王族や貴族層に販売を行っていました。時代が進み中世に入ると産地とは言わず、今でいうリサイクルが行われ必ずしも裕福ではない貴族等が手放した美しい宝石は転売をされ、そのために店舗が現れ始め、ヨーロッパの各首都には宝石店が点在始めたのです。因みに宝飾品をリサイクルとかリ・ジュエリーという言葉を使う事にはいささかの疑問はあります。

 店舗がやがて外販というより顧客へ訪問し、オーダーメイドを行うようになると店頭と外販という業態が現れ始めます。それから時が経ち展示会が生まれ、TVショッピング、通販という流れになり、そこでは展示会と通販という相容れない販売方法がおこななったわけです。

 つまり、宝石を売る形態や業態は常に変化をしながら来たのですが、バブル以降宝石の本当のプロが少なくなり本来変わっていかなければならなかった業態変化が行われずに来たのです。もっと言うと宝飾業と言って良いかどうか解りませんが現状の形は既に新型コロナが無くても市場規模と内容は劣化をしていたわけです。

 新型コロナ禍の今こそが業態を変化する良い機会ではないかと考えるのです。また変わらなければ千年以上続いたこのビジネスが終わりを告げるのかもしれません。

 

2020年10月31日土曜日

宝石の今後⁉

 宝石の本来の価値でいえばあまり第一条件には持ってこられないのですが『換金性』というのが実質的価値と言って良いでしょう。他の『美観性』『希少性』『耐久性』『携帯性』といった条件に関しては実質的価値の上に乗っかっての物です。

 つまり、根本的には実質的価値というものはあまり表に出されてはきませんでしたから、それ以外の条件の曖昧とした情緒的価値である手に入れる人の誇りであったり、成果であったり、見栄なども含めた象徴的な物が価値のように創り上げられてきたものです。

 しかし、ここ数十年その創り上げられた価値を損なわんばかりの売り方をしてきたわけです。つまり、ダイアモンドのグレードというものを筆頭に真珠でいえば『花珠』を始めルビーの『ピジョンブラッド』のようなような本来の表現の意味合いとは違う内容で鑑定機関も巻き込んだ形で誤魔化しながら業界はここまで来ました。

 勿論、物事というものは何が真実かという意味では曖昧としていますが、過去の歴史を振り返ると何故に長い年月宝飾品が価値を持ち続けてきたのかという事を考えると、ある時は王位の象徴であったり、権力の継承者の証であったり、業績等の成果の褒章であったり、金メダルをはじめとした競技等の結果の証であったりと宝飾品としての意味合いを十分に造りあげてきたのです。

 それらが希少性を含む物語とか造りの技術とかいったその価値を語られること無く、価格と買い安さをアピールされながら販売が行われてきたのですからその価値は必然として本来の価値は失われてきます。

 実際には大粒ダイアモンド等の財産性や投資性などの本来の価値が謳われること無く、更にはそれ以外の情緒的価値さえも損なわれ、先人たちが創り上げた価値を積み木崩しがごとく崩しながら販売が行われてきたのが実情でしょう。

 今後はやはり、宝飾品としての本質に触れながら販売をしていくことが求められ、更には消費者を上回る知識を持つことが販売者に求められることでしょう。宝石、宝飾の新たな価値を創り上げる事が出来るかどうかにより業界が生き残れるのかどうかの試金石ともなるのでしょう。

 宝石の価値を語ることのできる人がひとりでも多く表れることを望んでやみません。それからの宝飾品なのですから・・・。

2020年10月29日木曜日

勘違い⁉

 新型ウィルス対策として今度の年末年始に17連休の提案ウィルス対策をしている政府ですがこの際のコメントで担当大臣である西村氏から『今回の提案に対して旅行業界からも好意的に受け止められている』との発言をし,まんざらでもないような顔をしていました。

 この人は何か勘違いをしているようですね。感染防止に対しての提案をするのに旅行を推奨するような発言をするという事は意味を理解していないでの担当大臣として発言をしているとしか考えようがないですね。

 本来感染防止であれば今回に関しては三が日の参拝は自粛をしてほしいという要望を出すか密集を避けるために臨時の参拝所を設置をするとかいうなら理解もしやすいので密集を避けるために休日を増やして旅行をしてくださいともとれる発言は何をかいわんやですね。参拝を分散してくださいで止めるのなら理解をしますが・・・。

 過去の例を見てもゴールデンウイークの自粛で第一波が収まり、お盆の帰省を控えた為に一時感染も低迷をしましたが『GO TO キャンペーン』が始まり、拡散が広がりを見せ政府が旅行や外出を促すたびに感染が広がった事実をもっと見つめる必要があるのでしょう。

 今の政府に関わらず現代の日本においてもっと本質的な事実と真実を見つめる必要があるのではと考えることが最近多くあります。経済と感染防止を共存という考え方に反対はありません。ただ、どちらに重点を置くかという事になると誰が考えても感染防止に決まっています。

 先日さるデパートさんでの事ですがお呼びが掛かってお客様にダイアモンドの説明をしてほしいとの事で先に説明をしていた販売員さんからバトンを受けお客様に対したところお客様から『どうしてこちらのダイアモンドはお高いんですか?』いう質問をいきなり受けフリーズしてしまいました。

 一呼吸を置き『どちらの物と比べてという事でしょうか?』という問いかけに海外のインターネットに出ている物と比べてという事でした。私はこの人は何を言っているのだろうと唖然としてしまいました。販売形態が変われば当然価格も変わるわけですが、インターネットのサービスと百貨店のサービスは当然違うし内容が全く違う事は現代人であれば当然理解をしていることです。

 それよりも不愉快というかこんな説明をしようがない内容を私に振った百貨店側です。本来であれば小売価格に関しては当然小売店が管理をするものです。現代においてはメーカーは希望小売価格でしか対応はできません。つまり、小売販売関してはどれくらいコストがかかるかは小売店自身でなければ解りません。それ故に価格の疑問がお客様から起きたときには小売店である百貨店が説明をするべきことなのです。

 前述の西村大臣にしても価格を尋ねたお客様にしても私に説明を振った百貨店のスタッフにしても大前提となる本質を勘違いした発言や行動は何でもかんでもデジタル化のせいにするつもりはありませんが、もう少し肌と肌を介した社会関係が必要ではないのかと感じるわけです。

 ダイアモンドの説明もデジタル化も否定をするものではありませんが、身の丈に合った環境というものが有るような気がします。『過ぎたるは及ばざるがごとし』ですか・・・。

 

 

 

2020年10月28日水曜日

今伝えたい事⁉

 新型コロナ禍の中イスラエルもやはり長きにわたりロックダウンをしてきましたが、まだ、ロックダウンは続くのですが先日大使館より連絡があり、入国許可が下りたという事でした。

 やっとイスラエルに渡れるという事でほっとしていたのですが、帰国後の14日間の隔離は必要だということでイスラエル国内では7日間限定で仕事をすることは出来るのですが、帰国後のスケジュールを全てキャンセルをしなければならないという事はよほど考えて渡航計画をしなければと思っています。

 今回はイスラエル国内の移動が多いという事とゴラン高原にも足を延ばすこととなっているので周辺のレバノン、シリヤ、ヨルダン等の国境付近もネット上で確認を行っていたところある記事が目に入りました。

 それは話には聞いていましたがレバノンの国境にいるシリヤの難民の子供たちの事で難民の子供達の誘拐が後を絶たないというものでした。

 その誘拐された子供達が発見をされるときには内臓を取り出され投げ出されているという事でした。難民たちは子供たちの臓器を売って生計を立てているという事は耳にしていたのですが、それはあくまでも取り出しても問題の無い臓器の話です。写真には身体が縫合をされている子供たちが写っていました。

 先進国では移植用の臓器を待っている子供達や患者が多くいることは認識をしていますが実態は綺麗事ではなく、一人の人間を助けるために一人の子供が犠牲になることへの疑問を感じるわけです。

 中国では臓器売買の為の子供の人身売買が行われているという事は知っている人も多いと思いますが、シリアという私自身にとっては遠い国と感じていない国なのですが、そこの難民の子供達の臓器を商売目的で誘拐し殺傷をするという極悪人達がいるという事実を知っている人は少ないのではないでしょうか。

 飢餓に苦しんだり生きる環境が難しい子供達への支援は多く聞きますが体を切り刻まれている子供達のことが報道されることはあまりありません。

 人間という残酷な生き物を俯瞰してみることはあまり機会としてありませんがこの様な記事を目にすると・・・・・。

 一方では不幸にも病気なり怪我なりで臓器移植による手術を待っている人がいて、その人を助けるために臓器手配が行われ、そこに違法に暗躍をする密売業者がおり、それを如何にも合法がごとく表に出し、完治を皆でお祝いをする先進国がそこにはあるわけです。

 難民の子供が殺されその臓器が高額で売買される真実をもっと世界に広めることは出来ないだろうか?

 普段恵まれない子供達の為のチャリティーで末席を汚している立場ではありますが、それ以前の人間としての考えなければならない事を感じた時間でした。

2020年10月10日土曜日

ダイアモンドが経済⁉

 ハンコの廃止を河野行革大臣が提唱していますが、それはハンコがだめだという事ではなく行政の時間の無駄を言っていると思いますが、ハンコ議連の国会議員達はなぜか議論がずれている方にいっているようですね。

 ここで考えなければいけないことは『無駄』という事ですが、実際には無駄が経済を動かしているのであって合理的な事ばかりを追っていると経済は回りません。実用性だけを追うのであればファッション業界はほとんど機能しないでしょう。

 ハンコというものも無駄という事ではなく、その業界の考え方、次第ではいくらでも経済を回す要因にもなるのです。例えば特殊なハンコであれば高価であっても使ってみたいというようになるでしょう。生活の中で実用性だけを追うのであれば殆どの業界は成り立ちません。

 ある意味『無駄』は人類にとって必要不可欠であり、大げさに言うと『無駄』が無いのであれば人間の生きる意味もない訳です。感情と意識の生物である人間は他人との差によりアイデンティティーを持ちそれが生きる意味だと考えます。

 ダイアモンドというものは『無駄』と考えれば無駄なものですが、なぜに現実として世の中に流通しているのかというと過去には権力の象徴であり、それは社会を収める上で必要不可欠なものであり、現代においては財産であり、時には投資の対象にもなります。

 象徴であったり、見栄であったり、贅沢であったり、趣味であったりと経済の源となるものの殆どがある意味『無駄』なわけですが、味気の無い食べ物、デザインの無い衣類、四角いだけの住まいといった衣食住だけでも生活は出来るわけですが、人には抽象的ではありますが『うるおい』が必要なわけです。そしてそれが経済なわけです。

 ダイアモンドはある意味では実用性と情緒といった両面を持ち、経済の基盤である『無駄と実利』の両面を持った経済を象徴する典型的な物だと思っています。

 AIとういうものはあくまでも利便性の範囲であり、絶対にAIが人を超えることはありません。それはAIは主役ではなく脇役であり、主役はあくまで人間だからです。つまりAIのシェアが増えすぎると経済が破綻をすることになる訳です。

 デジタル化は一見無駄を省いているように見えますが実際には別に無駄と創りだしています。つまりAI化はイコールデジタル化とはならないのです。

 デジタル化が進みペーパーレスと言われ始めてからどれくらい無駄な紙がどれくらい増えたかを考えても分かります。更に言えばデジタル化が進みその危うさゆえにどれ位の犯罪が増えたかを考えるとやはりそこには無駄が増えたように見えます。つまりデジタル化も経済を創りだしているわけです。

 今後はデジタルとアナログの割合の塩梅を考えることが最も大事な事であり、どこまでもデジタル化が進めばよいというものでもありません。AIのゴールは無人化ではないのです。

 経済はあくまでも『無駄』が回しているのであって合理性では経済は回りません。あくまでも利便性までがデジタルで進んでよい範囲なのでしょう。

 ダイアモンドは『無駄』も『利便性』も持っている経済の象徴的な物だと言えるのです。勿論、多くの場合ダイアモンドの持っている側面を理解をしている方は少ないと思いますが。

2020年10月7日水曜日

イスラエルワイン(2)⁉

  イスラエルワインの本格的な幕開けは建国後の1983年設立のゴラン・ハイツ・ワイナリーのワイン造りでしょう。米国のカリフォルニアから導入されたカベルネ・ソーヴィニオンなどのボルドー品種の栽培醸造技術は世界中から注目されることとなり、その後90年代に入るとゴラン高原以外の各地でもブドウ栽培や醸造が行われ、現在ではブティックワイナリーを含む300を超えるワイナリーが存在しています。

 現在では多くの国際コンクールで受賞をするイスラエルワインは少しづつ我が日本でも販売をされるようになりましたが、世界に比べてまだまだ知名度が低いのも事実です。

 私自身がイスラエルワインの評価をすることはおこがましいのですが、一番の魅力はその物語でしょう。現代のボルドー品種に加えアラブ軍の攻撃で根こそぎ抜かれた古代品種を現代のイスラエルの最先端技術により発見された種のDNAを培養し現代に再現させたワインの醸造などが行われているという事でしょう。

 あのダビデ王やイエス・キリストが飲んでいたであろうワインが現代に蘇っているのです。それは聖書の中だけではなく、ダ・ヴィンチの描く絵画の世界の中にも現代の我々が浸れる瞬間でもあるわけです。

 古の時代へ想いを馳せながら味わうワインは他国のワインとはまた別の意味合いがあり、ワインの味わい方の一つであると考えるわけです。つまり、古代品種に関わらずイスラエルワインの特徴は聖書の世界と最新技術の融合する現代のワインともいえるわけです。

 私自身は新世界のジャンルに仕分けされるイスラエルワインは本来であれば旧世界のジャンルに入るものだと考えますが、フランスやイタリアなどの旧世界のワインに比べ環境や伝統・経験を生かしているというよりもユダヤ人の持つ最新テクノロジーを生かしているという意味では米国やオーストラリアなどと同様の新世界に仕分けされることはやむを得ないのかとも思います。

 イスラエルワインの発展に寄与しているのは多くの場合前回に記したエドモンド・ロートシルト男爵(ラフィット・ロートシルトのオーナー)などのように世界的に有名なフランスなどのワイナリーのオーナーがユダヤ人であるという事も大いに関係しているでしょう。

 因みにロートシルトは英語読みではロスチャイルドと読み皆さんがよく知っているユダヤ人の名前になります。その後も多くのユダヤ人のワイン造り手が世界中からイスラエルに戻りその発展に寄与したことは想像に難くないでしょう。

 現在では1882年い設立されたロートシルトの『カーメル』とゴラン・ハイツ・ワイナリーを2大ワイナリーと言っても良いでしょうが、それに続くワイナリーが続々と現れて今では多くのブティックワイナリーも世界中のワインコンテストで金賞などを多く受賞していますのでとても飲みごたえのあるワインが多くあります。

 ぜひ皆さんも一度は試してみてください。

2020年10月6日火曜日

イスラエルワイン(1)⁉

 最初にイスラエルに行ってから約45年という月日が経ちましたが、多い時には年間13回イスラエルに渡るという時もありました。ある時パスポートコントロールで係官に声を掛けられて 

『貴方が外国人でこの一年間で一番イスラエルに出入りをした人ですよ。』と言われ冗談で

『何かご褒美でもあるの?』というと

『上等なワインでも差し上げましょうか。』と笑いながら答えてくれた時に初めてイスラエルのワインを意識しました。

 本来ワインも飲みますがビール党であった私は殆ど一人で食事をすることが多く、イスラエルのビールは日本の物に近く日本と同じように冷やして(当時殆どの国は常温でドイツにいたっては温めてありました)提供をしてくれるという事もあり、食事の時は殆どビールを飲んでおりました。

 係官の言葉をきっかけにイスラエルのワインを飲むようになり、この国のワインの上等さを知ることとなり、この事もきっかけとなり、ワイン・エキスパートの資格も取る事になりました。

 初めて聞かれた方はびっくりするかもしれませんがイスラエルのワインの歴史は古く旧約聖書の中ではあの有名な『ノアの箱舟』のノアはとてもワイン好きな飲んベイであったことも記されていますし有名なダ・ヴィンチの『最後の晩餐』ではキリストと12人の弟子たちがワインを傾けているところが描かれています。

 つまり、聖書の地であるイスラエルのワインはフランスやイタリアよりはるか以前からワイン造りが行われてきたわけです。しかし、5000年の歴史を誇るともいわれているワイン造りはアルコールを否定していたイスラム教に支配をされていた1200年の間すべてのワイン用のブドウの木が引き抜かれ、ワイン造りが行われてきませんでした。

 近代イスラエルワインが再興されたのは1882年フランスの有名なシャトー・ラフィット・ロートシルトのオーナーであるエドモンド・ロートシルト男爵の手によって行われたのです。

 

次回へつづく・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年10月1日木曜日

ダイアモンドの価格⁉

 ダイアモンドの価格がここ5年間下がり続けたいたことは以前にも書いていますがここにきて上昇をしている部分があります。

 先日 デ・ビアスとアルロサが1ct以下の原石の価格を下げるという事を発表したばかりですがこの辺が現在のダイアモンド価格の彩というかダイアモンドをもっと分析したうえでセグメントをする必要があるところでしょう。

 1ctから1.5ctのところのGカラーアップ SI1アップのところが米国で品不足とともに価格の上昇がみられます。これは今回のCOVID19の影響であると言われています。最近の傾向に見られることですが災害や大きな事件の時にはブライダルが売れる傾向にあります。

 実際に日本でも3月以降ブライダルが好調という事もありますが、これは勿論新型ウィルスの影響であり、 東日本大震災の時も同じような傾向がありました。更に言えば9・11貿易センターテロの時にも同じような現象が起きました。

 人々の心が不安定になるときにお互い寄り添おうとする心理が働き『絆』を深めておこうという事になるのかもしれません。

 ダイアモンドの価格の変動は更に大きなサイズのところにも表れています。これは金融がらみとなり資産性や投資といったダイアモンドの側面が現在の金融市場の動きと連動をしていることは明らかです。

 前述のそれではなぜに大手鉱山会社が原石の値下げを発表したかというとブライダル市場も多層化をしていてある一定の業界(IT関連等)はやはりバブルに近い状況にありますが一般の市場は極めて不況と言ってよい状況にあります。

 つまり、恵まれた若者層とそうではない若者層が極めて明確に存在し、その差がブライダル市場に出ているのだと思われます。

 現代のダイアモンドの価格は決して画一化されておらず、以前の様なシンジケートが価格をコントロールしていた時代とは異としており、ある意味市場原理により価格が決まってきますので健全であるともいえるわけです。その意味では一般的な1ct以下のサイズに関しては経済状況に極めて影響をされるという事でしょう。

 つまり、ブライダル市場、情緒市場、財産市場、投資市場とダイアモンドはどの部分での取り組みをするかでマーケット価格をみなければならなくなったと言えるのです。

2020年9月30日水曜日

意味を持つプロセス⁉

人生において正解というものが有るわけではないけれど自分が目指したものにたどり着いたとしてらそれは正解という事なのでしょう。 赤ン坊としてこの世に生を受けた時点では目指しているものが有るわけではないけれど受け継いだDNAによりそれぞれの才能が目を覚まし、 そして、その才能の中で人々は目指していくものを探し、ある人は漫然として目指すものが見つからず人生を追えるのかもしれません。 それは人生だけではなく仕事においても同じことが言えるでしょう。

 目指すものが見つからずに過ごす仕事は単なる作業化し、結果が出ない というものになる訳です。ゴールでなくても良いせめて出口を見つけることがでいるかどうかが仕事の結果に大きな違いが出てくるでしょう。  

 宝飾業界という物は実用的な物でない分ゴールや出口が見つかりにくいという側面があります。逆に言えば業界側が出口やゴールを 示さない限りは購入者は宝飾品を買う意味合いを見出せないと言えるでしょう。

 単純につけて楽しむだけであればアクセサリーで十分ですが、高額を出してまでなぜに宝飾品を購入するのか?  

 勿論、購入者なりの意味合いもあるでしょう。しかし、それだけでは購入意思としてはそれほど強いものとはならないでしょう。  そこに宝石の5大条件の意味合いがあるのでしょう。つまり、美観性、耐久性、希少性、携帯性、そして換金性です。これらの条件に含まれる要素が 有って初めて前述した宝飾品を購入する動機として強くなるわけです。

 現在の宝飾品の売り方として特に考えなければならないのが換金性でしょう。  換金を前提として販売をするわけではないのですが、前述をした出口なりゴールという事を考えると使用機会の提案と同時に購入者が販売を 考えた時にその術が無かったり、思うような結果が出なかったりすることが現状です。その為に業界への不信感が募るのでしょう。  

 販売時には高額で販売をした引き取り時には殆ど価値の内容な条件が付けられたりするわけですから当然と言えば当然でしょう。私が知る限りは 数十年前であればそのような不信感を持たれることは殆どなかったといっても良いでしょう。それは多くの宝石商が他の商品を甲奴有することが 条件とは言え殆どの場合は販売時の価格で引き取ったという事もあるのでしょう。  

 消費税の導入に伴い販売方法が変わったとはいえ売り方の乱暴さが今の現状を生み出したとも言えます。引き取るときには二束三文にもならないような 物を販売している業者の姿勢もありますが、宝飾品が本当の意味で信頼をされるような仕組みにならなければ宝飾品のビジナスとしての先行きは暗いでしょう。  

 宝石の条件で今一番大事なこと身に着ける場所と効率の良い換金性とその場所であることは多くの販売員はなんとなく理解をしていると思います。

 つまり、何事もゴールなり出口なりがあって一つの成り立つものであり、意味合いが持たれるものだと理解をしています。今一度社会のせいにはせずに 考えることも必要でしょう。

 人生においてもビジネスにおいても意味あるプロセスにゴールなり出口があるのでしょう。

2020年9月24日木曜日

グレードというバブル⁉

 ダイアモンドのグレードというものは何故につくられたのかというと単純に販売時の目安として販売員の知識を補助するものという事でしょう。 しかし、その目安が確定したもののように広がることが結果的にダイアモンドの信用というものを貶めたと言っても過言ではありません。

 勿論それにはダイアモンドの普及という貢献もありましたが、それは扱う人間の品格にあまりにも頼り過ぎたと言っても良いでしょう。  ただし、グレードの本質というものを教育してこなかったダイアモンド業界にも問題があったし、それを土台としてビジネスを行ってきた 鑑定業界にも問題があったと言えるでしょう。  

 ダイアモンドの価格というものは原石の時点で決まることは想像ができると思いますが、そのに歩留まりや研磨によっての価格調整があります。 その上でバイヤーとオーナーの間の駆け引きで価格が決まりますが、グレードという販売時の目安が存在をするために価格のバブルが生まれ、 それが一見ダイアモンドの価格が下がるとい言った現象を起こします。

 仮に研磨後のダイアモンドの価格が100ドルとしましょう。この原石のバイヤーが研磨後K-SIクラスと判断をして価格を想定し、落札をされた とします。それが販売時時付けられたグレードはD-IFとされたとしましょう。結果的には販売はD-IFを前提とした300ドルという価格が付けられる わけです。

 グレードは好況時には付加価値として価格を押し上げる要因にはなりますが、不況時には原石の価格を基本と考えますから最も値下がりが 大きくなる原因にもなる訳です。  つまり、グレードの結果によりに付いた価格ですから極端な話、原石の価格までは下がるわけです。しかし、逆にグレード後K-SIとジャッジされ たものは元々あまり付加価値がのせられていませんからそれほどの値下がりが起きることはありません。

 グレードというものが価格のバブルという現象を起こす大きな要因になっていることは理解をしておかなければなりません。  グレードというものは時には意図的に上に付けられることも有ります。鑑定会社自体もビジネスですからある程度のニュアンスという意味では グレードはゆるくなることは容易に想像をできると思いますが、一時に絶対的な物として広がったという悲劇の時代があったことも現状の宝飾不況の 要因でもあるのでしょう。

 前提として目安として絶対的なものではないと販売者が認識をし、販売時に説明をしていれば問題がありませんが必ずしも販売員がそのレベルに 有るとは限りません。  現在、ファンシーカラーのグレードのおいて同じような間違いを起こしているとが気になります。

2020年9月17日木曜日

政権交代⁉

 安倍政権が終わり菅政権ということになりました。  これは単純に政権を交代したというようにとるのか、単なる移譲というように取るのかは其々でしょう。 しかし、私自身は安倍晋三からさかのぼる佐藤栄作、岸信介とわずか50年余りの期間に同族から3人の総理が 存在をしたという気持ちの悪さに、更に言えば田中角栄を含めたわずかな総理以外が世襲総理であったことを 考えると何故か違和感を感じるわけです。  他の民主主義国家でこんな国はあるだろうか?  あの中国でさえそんなことは起ってはいないでしょう。近くでは北朝鮮くらいでしょう。  そんな意味でも今回の菅政権を期待したいと思っています。  口では安倍路線の継承とは言っていますが、彼の「国民から見て当たり前ということを当たり前にとるような 見方をしたい」という言葉を信じてみたいという思いですが、彼がもし本当に財務省の公文書改ざんを国民目線 で当たり前と取っていたなら話は別ですが、これは彼のしたたかさと受け取りたいものです。  

2020年9月11日金曜日

宝飾業界⁉

 新型コロナ禍により多くの業態が変化をしようとしていますが、コロナの影響という歴然とした理由が存在をするのかどうかという分かれ目もあります。つまり、その事自体がむしろ業種に役に立っているというと語弊がありますが、結果オーライというケースもあれば過去の持っていた業態が変化をすることにより今回のコロナ禍においてむしろ良い意味での変化が出来たというケースもあるでしょう。

 しかし、実際にはコロナに関係なく業態として社会に必要なくなり退出をしなければならない業界もあるのです。そんな中で宝飾業界というものは、やはりコロナに関わらず業種に無理が出てきていた業界ともいえます。それは多くの業界関係者が認識をしている事でもあります。ここで景気が回復をしたからと言って一定の回復はあったとしても多くを望むことは出来ないのです。  

 実体経済は別として金融経済自体は決して不景気とは言えず、むしろ好景気ともいえるでしょう。しかし、残念ながらその恩恵を受けることはなかったのです。本来であれば一番恩恵を受ける業界であったはずなのに業界の体質自体が決して富裕層向けの業態ではなくなったからです。バブル崩壊以降生きていくためとはいえあまりにも身勝手な業態化をした代表格ともいえる業態だからです。

   しかし、宝飾業界自体は古く歴史のある業態です。それ故に時代時代で変化をしてきたわけですが、高度成長、バブル時代と宝石業界は一途に富裕層となった人々の満足感を提供するために努力をしてきましたが、その後の変化はむしろその富裕層のメンツを打ち砕かんばかりの販売方法をとってきました。結果、多くの富裕層はそのプライドを満たしてくれるハイブランドへと足を向け始めたのです。  

 それでは、その富裕層のプライドを満足させるだけの業界となれるのかというと相当難しいのだろうと考えます。一つには宝飾品を販売側が完全にアクセサリー化をしてしまった事、更にはあまりにもカジュアルな販売方法が定着し、訳の解らないデザイナーズブランドは雨後の筍のようにそこいらじゅうで発生し、富裕層の不信感を更に際立たせてしまった事と、上げればきりのない結末を迎えてしまったという事でしょうか。決してそれはデザイナーズを否定するものではありませんものではありません。デザイナー自身がそれに見合った生活をし、それに見合ったプライドを顧客に提供が出来ているかどうかで勿論それが出来ている人も多くいるでしょう。  

 顧客は宝飾品に何を望むだろうか?それはプライドであり、証です。オリンピックの金メダルであったり、MLBのチャンピョンリングであったり、婚約指輪であったりとある意味自身の肯定であり、証であるものを欲しているわけです。しかし、それが一見価値の無いようなものに見えたり、本当の価格はどれなんだろうと考えるようになり、結果それがその演出の上手な高級車であったり、ハイブランドへの傾倒となったのです。  

 宝飾業界への信頼はどのよう回復をするべきなのかというとまずは販売側の襟を正し、知識を身に着けいい加減な知識での販売をやめる事と、高額品に関してはその再販方法の提案とそのシステムの構築などの価値を裏付ける形態を早く実現をする事など沢山の手段はあります。  

 宝飾業界はある意味永遠なのです。それは提供する側が何時でも魅力のある物を提案し、そのプライドを守る誓いを立てる事が出来ればという前提にはなりますが...。  新型コロナはある意味永遠に続きます。であればそれを理由に不調を訴えてもしかたがない事でもあるのです。

2020年9月3日木曜日

ダイアモンドとアベノミクス⁉

 安倍さんが退任を発表し、次期総理は選挙をやるまでもなく菅さんいなるのでしょう。出馬表明では安倍政権の政策を継承し、当たり前のことを判断し政策を進めていくという内容でしたがモリカケ問題や桜、更には公文書改ざんが当たり前の事と捉えているとしたらそれそれはそれで問題ですね。

 ところでアベノミクスですが安倍さんの就任時から始まった実質的な景気拡大は2018年秋には終わっていたという発表がつい最近行われましたが、それについても国内成長率の話で合って実質的には他の先進国が1~2%の成長に対して日本は1%以下の成長であったわけですから実質的にはマイナス成長という事になるのでしょう。

 あとは実質的円安という事もあり、他国の人が同じものを購入した場合には日本人は他国の人よりも高く購入をしていたという事にもなります。更に実質的個人消費は民主党政権時代より下回っていたという事実もあり、株価対策等には見た目の結果を残し、更には多くの富裕層の資産が増えたといっても庶民からすると停滞政策であったことは否めません。

 ダイアモンドという商品はある一定の条件を満たせば安全資産になり得るという事は以前から書いてきましたが、安倍政権の期間と一致する部分でダイアモンドの値動きがありました。

 安倍政権スタートとほぼ時を同じくしてダイアモンドの価格の下落は始まりました。それはブライダル市場や嗜好性を求めた市場では顕著に表れています。D IFを中心にした嗜好性ラインは顕著に30~40%の率で下落をしています。更にブライダルラインでも需要の減退により価格の下落が
やはり起きています。

 これはアベノミクスと関連が無いように見えますが、実は大いに関連があり、大粒ダイアモンドに資産性を求めていた投資家達が安定資産であるダイアモンドからの興味を一時的に失った面があるからです。勿論その理由は株への投資です。

 しかし、その後今年に入って新型コロナが流行り、その株相場に危うさを感じる投資家たちは一時の避難場所としてここ数年目立ってきた金相場に身を寄せていましたが、ここにきてコロナ相場からの脱却の兆しを感じ、少しづつ様子を見ながら金を手放す環境が整ってきました。この一連の動きは大粒ダイヤモンドにも影響が出て、ここ数カ月の単位では価格に上昇の動きも見られていました。

 安倍政権下のブライダル及び一般ジュエリー市場では前述のとおり、個人消費も減退し、結果ダイアモンドの価格の下落という面も現れてきました。これは日本で見られる一分の現象ではありますが、他の諸国も同じような現象です。それは金融市場へのあまりにも偏った政策は実体経済をないがしろにし、正にアベノミクスそのもののが与えた影響はダイアモンド市場にも大きな影響を与えたと言っても過言ではないのです。

 アベノミクスの光はあまりにも小さく、闇はあまりにも深く大きいのです。安倍政権の誕生とその期間と政策があまりにもダイアモンドの価格の下落に一致していたことでその関連性をなぞってみました。

2020年9月1日火曜日

宝石店冥利⁉

 先日、熱いさなかを汗を拭きながら店内に入ってこられたご婦人が
『あの~、2年ほど前にお伺いしたことがあるんですけれど、ご相談があるのですが、
 よろしいでしょうか?』と突然のご来店でした。

 内容的にはご自分のダイモンドペンダントを娘さんへの贈り物として指輪に加工をしてほしいという事でした。当店へ来た理由として2年程前にご来店をされたときに顧客でもないのに手持ちのジュエリーをクリーニングをして親切にして頂いたので伺ったという事です。

 その際に今度何かをお願いするときには是非このお店でお願いをしようと思っていたとの事でした。ご来店の際にはすぐには気がつかなかったのですが、スタッフがすぐにお名前を思い出し、ご挨拶をさせて頂きご用件を窺うという事になったものです。

 2年前の日報にはお客様がさるデパートでクリーニングとサイズ直しをお願いしたら、やんわりと断られ『当店の販売でないものはお受けできません』と言われそんなものなんだと思って、たまたま自由が丘に出かけることがあり、当店に入ったところすぐに対応をしてくれたので是非にと考えていたという事でした。

 本来はデパートでもお受けする事でもあろうことですが、あまり売り上げにもならず手間もかかるという事で現在はあまりデパートとしては修理加工は販売をしたものでない限りは受けないという話も聞きます。

 しかし、本来宝石店とは日常のお付き合いの中での売り上げも大きく、以前であれば真珠などのナックレスの糸替えなども積極的に店頭で行い、その場でお待ちいただき結果的にその場で他の物をお買い上げいただくという事なども多くありました。

 勿論、現状では売り場で糸替え程度の事でもできないという小売店さんも多くありますのでいた仕方ないとは思いますが専門職である宝飾業というものが分業になり、アクセサリーもジュエリーも宝石も一緒くたになった時代の結末でもあるのでしょう。

 しかし、この様なお客様がご来店を頂くという事は宝石店冥利に尽きる事でもあり、大げさに言えば自分達の接客が実った瞬間ともいえるのでしょう。こんなコロナ禍の中とてもうれしくなる出来事でした。 (手前味噌で申し訳ないのですが)
 

2020年8月28日金曜日

ダイアモンドの投資⁉

 先日顧客でもある投資家とお会いした時にたまたまご自身が行っている投資に対しての話があり、その中で様々な投資に関わってこられた中で金融を含めた投資に関してはあまり興味がないという事でした。その理由はリターンが少ないという事です。

 ご自身はベンチャーや不動産を中心にした投資を含め、ファンドに対する出資を主に行っており、これらはリターンが大きいがギャンブル性も伴い失う資金も多いという事でした。

 何故そんな話になったかというとダイアモンドの投資性についての話を持ち出されて、『ダイアモンドの一番の特徴は現物が無くならないという事と時間が掛かるが間違いのないリターンがあるという事ですね。』という話を皮切りに現状を知りたいという事からこの会話になったものです。

 その理由は、この方にも過去数十カラットのダイアモンドをお世話したことも有り、更に私自身が過去に手掛けた数十カラットなどの大粒を始め、大粒ダイアモンドの全般の現況を知りたいとの事でした。

 現状のダイアモンド鉱山やその採掘業者の現況を始め、今後の展開予想などを私なりにお話をし、過去の展開を始め、データー的には採掘時点での価格の下げはまずないであろうという事をお話し、その理由として採掘業者の殆どは世界的企業が多く、必ずしもダイアモンドの業績だけを前提にしているわけではないという事と新しい鉱山会社に関しては多くの場合がファンドが参加をしており、採掘された原石を値下げする理由がないという事を説明しました。

 ただし、値上がりなどの状況はその時代の経済状況にも影響をされ、必ずしも一定ではないという事で、基本的に大粒は値下がりはありませんが、値上がりのサイズレンジ関しては経済状況が良くなればサイズがその都度小さめの物も値が上がりをするという理屈もあります。

 つまり、経済状況が良いか悪いかにより値上がり値下がりにレンジが1カラットでも値上がりしたり、値下がりしたりするという事で絶対的に値が上がるものという事になれば一定の品質を保持した5カラット以上という事になり、その下のレンジは時代により価格低下という事もあり得るという事実です。

 一連のご説明をした後に一言
『やはりダイアモンドは安全資産という事ですね。勿論ダイアモンドに関しては心配は一切ないのですが自身の年齢を考えるとスピード感がほしいのは本音ですがね。』とほくそ笑んでおりました。

 何故かその笑顔の下には何かを思いついたような意味深なお顔をしておりました。ここではみなお話をできませんが、私自身はその目論見が理解できたような気がします。

 ダイアモンドの特徴は投資であり、ビジネスでもあるという事で他人任せだけにはならないという事を理解できればその笑顔を理解できるという事でしょう。

2020年8月26日水曜日

金価格の限界⁉

 地金相場が高値安定をしている現況は投資家の人々には面白いかもしれませんが宝飾業界にとっては負の状況であることには変わりはありません。

 ただでさえ不調の中で新型コロナ禍などに加え製作コストの掛かる金地金使用製品を取り扱う宝飾業界は長いトンネルの中にいるといっても良いでしょう。

 しかし、現在の金相場を多くの人は日本国内相場で見ている人々は多いのですがオンス・ドルベースで見ることをお勧めします。何故なら為替を間に置いた相場は本当の相場とは言えません。ドル相場で見る金価格は今月頭の2000ドルをピークに徐々に下降傾向にあります。

 それは安全資産とされる金地金に多くの投資家が利益確定の為に逃げ場としていましたが、こ新型コロナの先行きが見えてきたことにより新たな医療関連やIT関連株に投資を開始をはじめたからです。ナスダック、S&P500などの続伸がそれを物語っているわけです。

 勿論金価格が下降を始めるとしても今年いっぱいは様子見があると思われますが、その事自体が宝飾業界に追い風になる訳ではありません。

 旧来の催事をを中心とした売り上げは決して良い方向に行くことはありませんが、大衆を対象とした宝飾に関してはそれ以外の売り上げを上げる術は今のところ見つからないでしょうからその精度を上げていく以外に方法はありません。

 しかし、本来の宝飾業界の対象となる富裕層に関しては同じような手法が通じるわけではありません。高級時計を始め、高級外車や国産車が依然のカローラがごとく街を走行する姿を見れば一定の割合で本来の顧客層が存在する訳ですが長らくそれらの層を意図的に避けてはいたわけではありませんが、結果的には避けて販売しやすい大衆を相手にした楽な方法を選択してきたわけです。

 過去には大手による展示会においては数億円の物が売れることは決して珍しいことではありませんでしたが、バブル崩壊以降現在に至る多くの宝飾関係者は自らも高級品を扱うチャンスにも恵まれず、本来の宝飾品の販売方法を身に着ける機会もなく現在に至りましたのでしかたがないのかもしれません。

 販売方法も『温故知新』ではありませんが過去の販売方法を検証し、過去に学ぶことも必要なのかもしれません。
 

2020年8月24日月曜日

アベノミクス負のレガシー⁉


 昨今はすっかりアベノミクスという言葉を聞かなくなりました。アベノミクスとは何だったんだろうか?

 安倍首相本人は健康不安もあり、何度も病院に足を運んでおりますが、決して病人を悪く言うつもりもありません。総理大臣として大叔父の佐藤栄作首相を抜いて歴代第一位の総理大臣となったわけですが問題は長さではなく内容だという事は当たり前のことです。

 モリカケ問題を始め、様々な話題を振りまいてきた政権ですが、振り返ってみると政策的にも経済的にも何を行ってきたのだろうか?

 アベノミクスによる株価上昇というメディアなどの理解もありますが、実際には世界的な金融緩和を背景にしていることで、実際には現在は何の手立てを用いなくても株価がそう大きな動きをしていません。つまり、リーマンショック後の米国の株価対策とたまたま一致をしたわけで、更に経済格差を促しただけであり、日本経済というより国民生活においては全くの誤りであったことは否めません。

 更には働き方改革という名目のもとに労働者の身分を不安定なものにして、ここにも格差を助長するような仕組みを社会に植え付け、労働者が簡単に首を切られるような社会構造にしてしまった罪も大きいでしょう。

 国債の不節操な発行や税金の株への投資で失われた税金は社会保障にも影をもたらしてります。現状では年金も持たないでしょう。2025年には支給額の減額をしなければ国庫が持たない状況です。

 彼が最初に掲げた『美しい国“ニッポン”』は何も目指していたのだろうかと首を傾げる次第でもありますが、拉致問題、北方領土返還問題等々の政権スタート時に掲げた公約は何を果たしてきたのだろうか?

 総合的に判断しても昨今のコロナ対策問題一つにしても安倍政権の真価は何処にあったのだろうか?結局長期世間となって各大臣などもまともな人材が殆んどいなく、駒の無い中で誤魔化し誤魔化し運営を行ってきた内閣は結果的には国民に全てのつけを負わして終わりを迎えるのでしょう。

2020年8月15日土曜日

イスラエルとUAE!?

 最近イスラエルとUAEの国交成立という見出しが各メディアで流れています。私にとっては非常に感慨深い事でもありますが世界にとっても大きな出来事であると思っています。何故ならもう宗教を背景に争っている時代ではないと思っているからです。  実際の現状は宗教というより過去の争いにまつわる恨みつらみが重なっている状況にあり、決して純粋に宗教を背景にした争いではないからです。過去にもエジプト、ヨルダンと国交を結んできていますが、その後の経済の結びつきもあり決して争いなどは起きてはいないのです。  私自身もイスラエルのゼネストの影響を受け父親の危篤の際に帰国を阻まれた経験を持ちますが、その際に国境越えでヨルダンからシリアそしてオランダに渡り帰国を経験したことがありますが、もし、ヨルダンとイスラエルの国交が成立していなければ私自身の帰国はなかったわけです。  イスラエルのイメージはと聞かれると多くの人々はテロとか戦争のイメージをもたれると思いますが、それは一方的な見方でこのテロとか戦争のイメージを創り出したのはどちらかというとパレスチナ、特にアラファトが存命であったPLO(パレスチナ解放戦線)側であったという認識をイスラエルと関わりの多かった日本のビジネスマンは想っていると思います。  何故なら自爆テロの演出者であり、多くの子供の自爆テロを起こさせたのはアラファトであり、それは西側の多くのメディアはある程度分かっていても報道をしていなかった部分もあります。特に日本は判官びいきというか弱いもの正義的な感情や多くのアラブ諸国との貿易もあり、アラブ寄りの報道が多かったからです。  イスラエルとパレスチナの争いが何故に収まらないかというと両者の和平合意後のアラファトの『ノーベル平和賞』受賞後も彼が多くの貧民家庭に自爆テロを強要し、その後遺族に助成金を出すという手法をとり、自爆テロは神に召されると美辞麗句を並べ、金品を与えることにより自爆テロを促していたことは当時は殆ど報道をされることはありませんでした。  今時点でも実際にはイスラエルよりパレスチナ側には自立するための助成金としてPLOに何十億かの資金がPLOに渡されていたのです。しかし、アラファトの蓄財や自爆テロ強要が明るみに出て、その後アラファトの死、彼の遺族に対してPLOは返還を求め、当時遺族の亡命先であったフランスに対して協力を求め一部を返還させたという事がありました。  私自身がイスラエルに渡った1970年代はイスラエルは日本車が多くは知っていたのですがその多くは『いすゞ』『スズキ』『マツダ』『三菱』などのメジャーではない日本車であり、その理由は『トヨタ』『日産』『ホンダ』などはアラブ諸国が多くの顧客であったためにイスラエルが望んでも拒否を続けていたのです。  その為に現在ではメジャー三社が多く輸入をされているにもかかわらず、年配の人々の多くは義理堅くマイナー4社の車に乗り続けています。それはイスラエル人の気質を顕著に表している事でもあると思っています。  現代のIT社会、デジタル文化を生きていく上では我が日本にとっては掛け替えの無い国です。一方でアラブの産油国もパートナーとして同じく掛け替えの無い国です。 つまり、現代においては宗教対立という情緒的な社会成立ではなく、明らかに経済が主体の社会の成立が世の中の安定を生み出すのでしょう。  そういった意味でも今回イスラエルとUAEの成立はというのは世界の安定という観点においても非常に重要なことだともいえる訳です。

2020年8月10日月曜日

民主主義の限界⁉

 PCR検査が何故に増えないかという疑問が多くの国民が持っていると解釈をしていますが、何故にPCR検査の機器も国産で多く生産をされ、更には欧米諸国にも輸出をしているのに国内での検査が進まないのでしょうか。

 答えは幾つかありますが、例えば検査をしてもその後にすぐに感染をしては意味が無いので全検査をすることはいずれにしても非効率的であるという意見や感染はある程度やむを得ない事であるので重症、感染死が多くならない限りそれはコスト的に大きな意味が無いという意見もあります。

 しかし、実際に分科会の参加メンバーの印象は厚生労働省の医技官が検査を多くを行う事で偽陽性が多く出ることを望まないという意味合いがあると感じているようです。つまり、偽陽性が出ることによりそこを隔離しなければならないとなるとそれに伴う問題が起きるという事です。

 過去にも感染病を誤判断し、隔離をした為に多大なる賠償が国に発生をしたという事例がありますので擬陽性を誤って隔離をした場合に後の賠償が伴う事を恐れているようです。

 仮に偽陰性が出た場合にはやはり不都合がありますが、隔離をするわけではないので賠償が伴う事はありません。

 しかし、これを恐れていては国民の健康を脅かすことより官僚自らの責任回避を重要視しているように感じますが、これは多くの国民が理解をしているように特措法の改正しなければそれもやむを得ないのかもしれません。

 『日本人の民度』と最も民度の低そうな某大臣が言ったように日本人独特の倫理観や国民性が過去にはあったようにも感じていましたが、現代にはモラルやマナーに反したような行動をする輩も多くいることも事実です。

 先日、渋谷で『マスク着用は民主主義に反する』といったわけの解らない連中の集まりがありましたが、理屈はトランプやブラジルの大統領の理屈と同じで新型コロナは単なる風邪だという理屈です。その上でマスク未着用で山手線を一周しようとする試みが行われようとしましたが実際にはJRの制止により回避をされました。

 ここでの問題は民主主義の理解を勘違いをしている輩が米国同様多いという事です。個人の自由の権利を担保しているのは責任と義務です。しかし、日本の民主主義というものは責任と義務にペナルティーが伴っていません。さらに意識している義務というのも教育と投票などの罰を伴わない義務と責任です。

 つまり、民度とは責任と義務まではいかないモラルとマナーを前提としているわけです。アメリカのように多民族、多宗教、多人種であれば考え方文化も色々あるので明文化された義務や責任とともにペナルティーも多くあり、更には法律でなくともその中での発砲事件などを含むしっぺ返しが多くあります。

 しかし、日本ではこれだけ多様性が出てきたにもかかわらず、相変わらず日本人の民度に頼っているケースが多々あります。現在の日本ではモラルを守らずに自分らの自由だけを主張する傾向にあります。そろそろ日本の民主主義にも限界が来たのではないかと感じる今回の新型コロナ禍です。

  国会議員は法律を作るために国民に雇われています。決して本人たちの名誉欲や顕示欲の為に雇われているわけではありません。指導力のないリーダーは早めに退出させ、国難に向かうための法律を創ることこそ本懐です。グダグダと夏休みなんか取っていないで出てきたほしいものです。
 

2020年7月31日金曜日

今、変わる事⁉

 新型コロナウィルスは止まるところを知らない様子で広がっています。政府は形ばかりの分科会を作っても専門家の意見は聞かないようで尾見会長も手を上げようかという状態であり、東京都の方も飲食店の時短をお願いするだけで決定的な策を打てずにいます。

 正直営業の時短をしたからと言ってそれほどの効果は上がらないでしょう。政府も自治体も何かをしなければならないから行っている感じで、ほとんど意味が無いのは過去の行った事が今の結果を招いているので結果は見えています。

 医療現場が悲鳴を上げているのに国会議員たちは休会中という事もあり、寝ぼけ呆けている始末です。官房長官にいたっては『まだひっ迫をしている状態にない』と寝ぼけた事を生気の無い寝ぼけ眼で繰り返すばかりです。今すぐ国会を開き立法し対策を立てるべきなのでしょう。

 どんなに対策をしていても結果的には国民の意識であることは皆が理解をしていることだと思いますが皆が皆意識を共有しているわけではありません。

 特に若者はその意識が低いのは否めません。自分が感染してもリスクが低いかどうかの問題ではなく、結局経済が破綻し仕事がなくなり必要のない税金を使う事になり若者の将来の生活が危うくなるわけです。つまり、つけを払うのは結局今感染いる若者です。

 ところで関西地区の宝飾展で感染が出たという話題が流れてきました。このニュースはこれから展示会を開こうとするところには衝撃でしょう。

 宝飾の展示会というのは不要不急の典型と思われているところがありますから、そこで強行するという事のメリットはあまりないともいえるでしょう。しかし、現在業界の多くの売り上げは展示会に頼るところが大きいと聞いていますので深刻な問題ともなるでしょう。

 しかし、考え方を変えれば本来は集合をして行うビジネスとは言えません。つまり、形態を変える良い機会かとも思うわけです。

 本来専門店の典型的ビジネスであった物がいつの日か展示会ビジネス化したことが値引き商売にも拍車をかけ、本来の信頼関係ではなく価格や演出のビジネスとして定着をしてしまったところがあります。

 これからは価値でしか物を買わない時代に入ります。宝石の価値というものをもう一度見直し再構築というより『温故知新』を心がけ本来の宝石商としてのスタンスを保つ心掛けがお客様の心をうが課すのでしょう。


 

2020年7月29日水曜日

現物急上昇⁉

 金やプラチナ、更にパラジウム等の現物の価格が上昇を続けています。これらの地金を扱っている人々にとっては頭の痛い状況でしょう。

 今後の現物相場はどうなるのでしょうか?

 現状の場面が現れ始めたのは今年に入って顕著になってきたという事ですが実際にはフィンテックを始め金融市場の異常な状況が現われ始めた頃からでしょう。

 つまり、今のコロナ禍で浮き彫りにされてきましたが金融相場のAIによる操作が大きくかかわっている現象がコロナ以前でも見られました。それは利益の確定売りと上昇待ちです。

 数十ドル上昇すると次の日は数十ドル下がるという現象がここ数年続いています。勿論経済指数や状況が全く関係がないという訳ではありませんが実体経済とは程遠くなってきたことは確かです。

 ただここにきて多くの産業に疑問符がつく状況で利益確定がしやすく、更に安全資産ともいえる現物市場にお金が集まっているという事でしょう。本来であれば今の状況でプラチナが上がる要素は殆どありません。勿論パラジュウムに関しても現在は歯科用合金、貴金属、車のエンジンの媒体とそれほど現状が顕著に活躍をしている状況にないことを考えるとやはりここまでの高額になるような要素はありません。

 簡単に言うと需要がなくても価格が上がるという事はやはり実体経済というよりも投機筋買いですからいつかの時点を期に暴落も考えられます。それはコロナ後なのか、その途中の希望の持てるIT産業もしくは医療関係株のなのかはわかりませんがここ半年から一年の間に起きるでしょう。

 現物と言えばダイアモンドですが、ここもやはり投資用の5ctアップの物が値動きを始めています。しかし、実際には他の現物と違い現物がそんなにありませんから価格は動き始めても物がありません。それがダイアモンドの強さであり、弱さでもあります。

 つまり、先見の明があり、資産があり、更に運の良い人にダイアモンドは回っていきます。この辺は価格交渉をしながら買おうという人々には向きませんし、その人々に回ってくる事はありません。

 現状の宝飾市場は腰の弱い販売者たちが創り上げた虚構の市場であり、実際には大粒のダイアモンドに対しては持っている人々の方が有利であり、利益であるわけですから容易に手に入るものではありません。

 現状の現物市場もやはり資産のある人の踊り場状態でもあり、素人が安易に手を出すような状況ではありません。しばらくは高止まりをするでしょうけれど今度急上昇をした時には注視をする必要があるでしょう。https://ameblo.jp/diamonrow
 

2020年7月20日月曜日

そもそも⁉

 安倍政権の迷走というか失策が止まらない。

 GO TOキャンぺーんなるものを打ち出したは良いが、そもそも閣議決定で行ったCOVID -19が収まった時点という事を明記しているにもかかわらず、足元の業界の働き掛けで前倒しにしてみたり、東京除外を打ち出したと思ったら今度はそのキャンセル料を国が負担をすることを考えたりといい加減にしてほしいですね。

 そもそも、なんでも国が負担をすると言うが本来は現在なのか将来なのかは別にして国民が負担をするものです。それを政府というか安倍政権は勘違いをしている。

 アベノマスクを始め、給付金、助成金を含めてまともに事が進んだことはないというか、そもそも論を言うと安倍さんが『世界的にみても最大級の財政出動』と胸を張って言っていたが本来は国民の皆さんには申し訳ないけど、『このような事態という事で将来の国民の税金を使わせてもらいます申し訳ありません。』から始まるのならわかります。しかし、これもそもそも当初の対応のまずさから広がったことです。

 勿論最低限の感染が広がることは仕方がないのですが、習近平を意識して中国からの渡航を制限しなかったことも含めて、当初の奈良の観光バスのドライバーの感染も関空の保健所員の対応のまずさからという事も分かったいるわけです。これは行政の問題でもあるわけです。

 上げれば枚挙のいとまもありません。そもそも日本経済の問題はデフレの抑制が効かないという事なわけですがGO TO キャンペーンは正にはそのデフレを更に煽る内容です。そこへ一兆円を超える税金を投入という事は何を考えているのかという事です。

 今回のCOVID-19は経済的にも意味の大きかったと私は考えています。

 つまり、鎖国状態ですから海外を気にせず内需を拡大する良いチャンスでもあったわけです。勿論一部の企業にはリスクも起きるでしょう。しかし、長い目で見れば日本にとっては千載一遇のチャンスだったと思います。

 感染病もそうですが、安倍政権の一丁目一番地は自ら犯してしまった経済失策を挽回することです。

 今回の騒ぎはある意味起死回生のチャンスだったと考えるのです。

 そもそも資源のない国ですから労働力が資源であったのに、働き方改革なる名のもとに技術や経験を単なる削減の出来る経費の迄に貶めてしまっただけではなく、アベノミクスなる名のもとに格差を広げてしまったわけです。つまり、一部の大企業や経済評論家なる人間の言う事を聞いてです。元々も推進論者であった竹中平蔵を金融関連大臣に添えて、その彼はシャンパンタワーともいうアベノミクスは間違いだったと近年認めています。

 今後は今の教訓を生かして日本の医療関係を基幹産業に育てあげ、医療をビジネスにすることを考えるだけの政治家に現れてほしいものです。何故なら、現在は個々の医師や学者の医療レべルは高いのですが、そこに関連する行政のレベルが低いのです。それ故意外と日本の医療レベルは世界と比べると低いのです。

 しかし、PCRの検査機器や他の医療機器は日本では認められていないものの世界的には採用されている日本製が意外と多いのです。更には騒ぎ前にも多くの外国人が日本人間ドッグを受けに来ていますし、基礎科学や物理学はノーベル賞を見ても分かるように極めて進んでいます。

 それらは資源が必要ではなく本来の政治力と行政力で賄われますが、日本の製薬会社と政治、行政との結託から難しいことは解りますが、個々の利益より国の利益を、最終的に国民の、皆の利益に帰します。

 もっと『そもそも』を考えてほしいものです。何事もそうですが・・・・。

2020年7月18日土曜日

資産としてのダイアモンド⁉

 先日行われたサザビーズ、クリスティーズ両オークションで5.04ctsと12、11ctsのブルーダイアモンドが落札をされ話題になっていますが、それぞれ日本円にして約11億円、17,5億円という高額で落札をされました。勿論現物資産として運用と考えられます。

 1970年代中頃、ロサンゼルスはまだ古き良きアメリカであり、アメリカンドリーム真っ盛りの次期でした。私はそこで生活を送りながらある意味希望に満ちていました。見るもの聞くもの物も珍しく、TVドラマでしか見たことがなかったハリウッド、ビバリーヒルズ、そしてその数年前に日本で放映され流行ったTVドラマの『サンセット通り77番地』とTVを通して馴染みの有ったものが次から次と目の前に現れていたのです。

 一方、世界でも有数の犯罪都市でもあり、私自身も何度かその中に巻き込まれそうになったことがありました。更には終戦間もないベトナム戦争の帰還兵の問題やベトナム難民の問題と病めるアメリカがそこにはありました。

 私自身は大學へ入るための準備として州立の語学学校へと通学する毎日を送っていましたがその中にベトナム難民としてアメリカに渡ってきたベトナム人(当時の私は壮年と思っていましたが今考えると50代位)の男性がおりました。偶然隣り合わせた為にお互い片言の英語で話をすることも多く彼の身の上話を聞くことがありました。

 彼はその時ロサンゼルスのダウンタウンでパン屋を営んでいましたが、当時の知識の浅かった私には事情も分からず彼の話を聞いていました。彼は当時の南ベトナムでパン屋を営んでいましたが、戦火が南に及ぶにあたり、家族とともにベトナムを逃げ出し、難民として船を探し海に出て結果的に日本の漁船に助けられ、その後渡米をしたという事でした。

 当時の日本ではベトナム難民のニュースは日常茶飯事で特に私も当たり前のように受け止めており特別なものとしては考えておりませんでした。しかし、難民であった人を目の前にし、興味を持たざるを得なかったのです。

 そこで何故彼がパン屋なのか?(戦争前はフランス領であり、フランスの影響もあり、パン文化が進んでいた)ごく普通にパン屋の仕事に就き、自らの店を持つようになった話や、そこで成功を収めていたことや戦況が悪くなり、その後難民となった事。何故アメリカに渡ったのか?(当時のアメリカは南ベトナムの難民に対しては積極的に受け入れていた)などの話を聞き、日本にいた時に見聞きしていたニュースを身近に感じたものです。

 一番の疑問は難民で来た彼がなぜにアメリカに来てパン屋を営むほどの資金があったのかということでした。その答えはしばらくして私が大学へ行くためにその語学学校を去る時でした。
 
 『KAZ,今日ランチを一緒にとろう』
彼が声をかけてきて、
『君がダイアモンドの仕事をしていたことも分かったし、まじめな人間であることも分かったからこの間の質問に答えよう。』と言ってくれたのでした。

 彼はベトナムで成功をした資産をダイアモンドに替え肌身離さず身に着けていたという事を聞かせてくれました。最初はどこの誰かもわからない人間に話せる内容でないことも理解をしました。

 ただ今はダイアモンドを換金し、それを資金に開業をしたという事でした。今はもうダイアモンドを持っていないので頑張ってまたダイアモンドを買いたいものだというような話をした覚えがあります。

 しかし、これは私が漠然と考えていたダイアモンドの資産性というものをはっきりと認識した瞬間であり、その後ダイアモンドのビジネスを目指したきっかけになったことは間違いがありません。
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2020年7月17日金曜日

其々のマーケット⁉

 宝石のビジネスというものは時代時代に合わせて繋がれてきました。ある時は権力の象徴であったり、宗教の道具として、お守りとして、更には婚約の象徴としてと何らかの象徴として継承をされてきました。

 それ故に時代の変化や経済の状況に完全に埋没することなく繋がれてきたのですが、近年は価格破壊やデザインのみに囚われたり、更にブランド戦略のみの中身のない販売方法が重用され本来の宝飾品の価値や意味とはかけ離れた販売方法がとられてきました。しかし、それもまた宝飾品の自己防衛策だったのかもしれません。

 今回の新型コロナ禍での宝飾業界は販売形態が展示会が主流であったことも有り、動きが取れないとなり、かなりの苦戦が想定されたのですが意外とどこの結果も想定程の苦戦はしていないように聞いております。

 私自身も実感するのですが元々感染等を気にする人々はそもそも来場をしないだろうし、来場している人々も元々イベント等が好きな人々であり、感染が流行る前から絶対数が減っていたことを考えると実質的目減りは其れほどではなかったのかなという気もします。

 勿論、それには様々な考えの人々がいます。自粛警察的な人もいれば他人には文句は言わないけれど、自分がその中に身を置くことはゴメンだという人もいるでしょう。更には経済を回す上では止む得ないという人もいるし、あまりどちらも気にしないという人、もっと言えば給付金がもらえるのであれば自分から感染を希望する人までいます。

 どれも人其々の考え方とは思いますが、マナーやルールを守っている中での実質的行動はやむを得ないことも含めて攻撃をするべきことではないのかなとも考えます。中にはただマスクをたまたま忘れただけの人もいるでしょうから。

 宝飾品も時代や状況の中でも最もマーケットになるような人々を相手にしてきました。それは時には歴史的に決して評価をされるような販売方法ではなかったかもしれませんが、状況がそれを受け入れてきたという事を考えればそれも批判をされるようなことではないのかもしれません。

 例としては不適当かもしれませんが宗教などの『ツボ売り商法』などもそうですが、精神的に不安を持っている人々や思い込みの激しい人に向けて行われるものですし、TVショッピングなどの画面一杯にダニを映し出し、不潔恐怖心をあおったうえで布団乾燥機やダニ退治の掃除機などを販売することなども神経質な人々の心理を利用した販売方法なわけです。

 感染に対して色々な考え方をする人がいるように色々なマーケットに対するアプローチがあります。宝飾品は其々の時代に合わせ変化をしてきました。この時代もたくましく変化をし残っていくのでしょう。https://ameblo.jp/diamonrow
 

2020年7月10日金曜日

コロナ禍のセグメント⁉

 恐る恐るの展示会の参加となった今週、意外だったのが当初の予定通りの集客であったこととその集客予定自体は元々少なかったとはいえ来場率が高かったことでもあります。

 その殆どは少しは口にする『コロナ話題』ですが、あまり気にはしていないという事です。更には所有をしている殆どのジュエリーをお持ちになったのではないかと思うくらいに持参をし、私どもにご披露をする方もいらっしゃいました。

 理由は『ジュエリーを持っていても着けていくところがなくてストレスが溜まっていたわ』というものでした。勿論ウイルスを気にする方は最初から来場をしませんから気にいする方は殆んどいなかったのは当然かもしれません。

 人間というものは『自粛警察』という言葉が生まれたように自分への感染を気にするだけではなく、他人の不注意にも厳しく当たる人もいれば、粛々として感染を恐れる人、更には気にしながら行動をする人、気にしない人、一番始末が悪いのが自暴自棄なのかどうかわかりませんが感染することを粋がる輩と人間模様は様々であることを改めて認識をしたという事です。

 人間が気にする場面は人それぞれであることは理解をしていても今回のコロナ騒動の様な事があるとそれが明らかになってきます。言い換えればマーケティングやセグメントが最もしやすいと考えても良いのではないでしょうか?

 つまり、環境や背景を理解したうえで、その状況下での行動を傾向分析化できるという事です。

 大雨の中でも傘をさすことを嫌う国民性もあれば、少しの雨でも傘を持ち歩く国民性もあります。今回のウイルス対応はまさしくそれでマスク好きの国民性とマスクを毛嫌いする国民性とでは明らかに感染確率が違いを見せました。勿論其々の国民の中にもその逆がいるわけで、マスク毛嫌いの国民の中のマスク着用派は明らかに『自粛警察』になっていきます。

 神経質という言葉がありますが、人それぞれ神経質な場所や状況は違いますが『自粛警察』成る種族は実はマイナーでありながらメディア等の取り上げにより一見メジャーな雰囲気を創ります。

 ここがポイントだと思いますが、『自粛警察』派の人々が望む傾向には曲がった正義感が多いように感じます。極端に言えば『壺売り商法』にハマりやすい傾向にあるような人々が多い様な気がします。

 また、その真逆な人々にはこだわりというか信念が不足しがちな情緒があり、流行りだというとそれに乗っかろうという他人任せな部分があるような気がします。

 もちろんこれらは私の個人的な分析見解ですから確かなものではありませんが、マーケティングの際のセグメント分析をするには有効な気がします。
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2020年7月3日金曜日

電子マネーの危うさと宝飾品⁉

 宝飾品は何時の時代でも同じ売り方がされてきたわけではありません。数十年前のダイアモンドはオシャレでするわけではなくある種のステータスであり、その後は結婚が決まったらダイアモンドという時代が続き、その後贅沢品となり、おしゃれのアイテムの一つのなりました。

 しかし、時代背景が違うとその価値や売り方が変化をし、宝飾品ビジネスは永らえてきましたが、今はその丁度その潮目と言いますか変化のきっかけの時なのでしょう。

 物というものはその物の価値ではなくてその環境であったり、変化や用途に対して価値を見出しています。ただ持っていて楽しいからという人もいるかもしれませんが大方は何かの対象があり、そこに価値があります。

 19世紀まではファッションという概念がありませんから毎年違うファッションの物を着るという概念がありません。時代背景が変わり人々に進化や文化の余裕が現れるとそこには人より目立ちたいとか、人とは違いたい、更には皆が着ているものを着たいといった欲求が出てくるとそこにファッションというビジネスが現れます。

 現在の宝飾品においてもファッションのコーディネートをするとかお似合いだとかという言葉では物が売れなくなっています。つまり、人には欲望がありますが一方で理性もあります。現在の様な実体経済とか新型コロナ禍では理由がない限りは宝飾品を買おうという気にはなりません。

 今、その理由付けをするのが宝飾業界の役割なのでしょう。

 これと同じことが電子マネーにも言えます。電子マネーというものは実質的には現金の存在が電子マネーの価値を見いだしています。つまり、物々交換の差異のバランスをとっているのが現金であり、その裏付けとしての金であったり信用の兌換として現金が存在をしているわけです。

 人々の意識の中に現金に対する信用というものが有るので現在の電子マネーは価値があるわけですが、全てが電子になるとそれは『仮想通貨』と何ら変わらなくなるのです。一時は仮想通貨の使える市場が開発をされましたがそれは停滞をし、ただの金融上の浮遊物化としている状態です。つまり投資という名のギャンブルでしか価値がないのです。

 つまり、根本は物々交換の兌換にあるという事を考えると全てが電子マネー化すると為替の差益で利益を上げようという輩が出てきます。電子ドル、仮想通貨の行き来が容易になりますので現在の証券市場のように数分で数度の取引が可能になり、これは勿論AIが行うわけですが、そこには何らかの規制をしようとするでしょうが、多くの問題が出てくる可能性があるわけです。

 現在の『バーチャル経済』の二の舞を更に創造する事に意味があるのだろうかと考えます。日本人が何故か現金神話があります。それは自国への信頼と、政府への不信が共存をしているのだろうと思いますが、自国の通貨は信用しても電子マネー化による政府に個々を把握されるのは信用が出来ないからいやだというその本能は正しいような気がします。勿論電子マネーは便利ですがクレジットカードの段階で留めておくことが賢明なような気がします。

 今のこの状況の格差社会は『バーチャル経済』が故の物であることはある程度の経済意識を持っている人々であれば想像がつきます。

 物事には裏付けがあり、価値が発生します。裏付けが曖昧になるとそこに妄想を入れなければ成り立たなくなります。いずれにしても対象者が理解をしやすい価値観がなければその先には危うさだけが残ります。
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2020年7月1日水曜日

現物相場の上昇とダイアモンド⁉

 とうとう金価格が市場最高値を更新しました。$1800ドル/オンスという価格は誰もが予想をしなかったでしょう。2000年270~300ドルだったことを考えると約6倍強の上昇でもあります。日本円では1980年の6千円台という高値もありますが、当時の為替は240円前後でもあり、トロイオンスでは850ドル前後決して高かったわけではありません。

 このころの高値は前年の旧ソ連のアフガン侵攻などの有事という事もあり、ドルも強く地金そしてダイアモンドも高値を付けていました。今回の高値はリーマンショックを皮切りに上昇を始め、その後『アラブの春』を挟み現在に至っていますが、これは2015年代に一度踊り場を迎え下降をしますが、これと同時にダイアモンドの価格も停滞をします。

 それはある一定の世界の安定を迎えていたことを示しますが、今回のコロナ騒ぎの中での地金を上昇は何を示しているのでしょう。

 金融市場はこの実体経済の悪い最中でも株価は高値を維持し、利ザヤ売り買いを繰り返しています。勿論これはAIの活躍による瞬時の売り買いによるものと考えても良いでしょうが、実体経済の先読みが株価に左右するという神話が崩れていることになります。勿論現状は医療、IT関連株が上昇をしていることは言うまでもありません。

 しかし、一部の投資家はリスク回避という面もあり、現物買いをすることは過去も物語っていますがダイアモンドはどうでしょうか。ダイアモンドのトータル的なものだけを言えば相場は下がっています。しかし、現物があるかどうかというのはその限りではありません。

 更に言うと大粒に関しての投資マーケットは動き始めてもいますが、一般商品(2ct以下)に関しては3月以降値下がり傾向にあります。しかし、価格が下がっても買い手がいません。当然研磨側は研磨をしませんから結果的に品不足という事になりますが、如何せん需要がありません。

 つまり、投資用とみられる5ctアップの現物に関しては需要もありますが、現物は少ないという事になり大きな動きとはなっていません。ただ敢えてアドバイスをするとしたらリスク回避の資産保全を考えたときに大粒のダイアモンドは今が買いという事にもなるのでしょう。しかし、相当な資産を抱えていることが前提になるのではないでしょうか。

 ダイアモンドは投資としての危険性はありませんが、10年単位を考えた投資でなければなりません。短期利益を求めたギャンブル要素を満たした投資には向いてはいません。最近の証券市場のCM等などもやたら『投資は個人の責任において行ってください』と連呼していますがTV上の画面でもネットのHP上でも見にくいところに小さく書いています。つまり、それだけ危険性をはらんでいるという事でもあるのでしょう。

 ダイアモンドの大粒に関しては国際的オークション市場でも高値を付け動いていることは周知の事実です。後はどのようにしてその大粒ダイアモンドを手に入れるかという事になります。現在私どもも依頼を受けていますが、この新型コロナ禍では殆どのマーケットが動いていない状況です。

 今後の再開後が楽しみという訳ではありませんが前述した1980年にはダイアモンドの価格が上昇を続けたことは脳裏から離れることはありません。
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2020年6月29日月曜日

民主主義と資本主義の矛盾そしてダイアモンド⁉

 最近はダイアモンドの話題をあまりせず経済の話ばかり書いていますが、実質的にはその事とダイアモンドの関しては密接な繋がりがあります。

 アベノミクスに関しに関しては提唱者でもあった竹中平蔵元金融担当大臣で現パソナ会長は言葉尻にその間違いを認めています。安倍総理の朋友でもある彼は今回の持続化給付金でも絡んでいます。

 彼の掲げたトリクルダウン理論、つまり安倍総理が口酸っぱく言っていた『シャンパンタワー理論』です。一番上のグラスにシャンパンを注げば順番に下に落ちてくるという理論で金持ちが富めば庶民にまで富が回ってくるという理論でした。

 私は以前からこのブログの中でもそれの誤りを指摘してし、現代のシャンパンタワーは一番上のグラスが大きすぎて下にはこぼれないとしてきましたが、実は一番上のグラスは際限なく大きくなる現代がそこにはあることに気が付きました。

 それは全てにおいてデジタル化にすることにより受け皿はどんどん大きくなるのです。極端な言い方をすると電子マネー化はその延長上にあります。つまり、デジタル化は国境がなくどこにでも数字上のお金は運べます。そして資産家はその能力に長けているわけです。

 民主主義は富の分配が絶対条件です。しかし、現代までの民主主義はどんどんそれを逸脱し、一部の成功者のみに富が集まるように形成されています。当初の頑張っている人に富が分配される民主主義は資本主義にあいまってうまく機能をしていたとは思いますが、IT化がどんどん進み最高者という資本家は更に富を集め、その技術を多用できない一般民衆は更に貧困が進み、安価なものを求めるようになり、システム化の投資の出来る資本家は更に安価な製造業を進め、安価なものを求める大衆を対象に更なる富を集中していきます。

 富の分配の出来ない民主主義はこれほど資本主義を歪めていきます。そして、その資本主義は一部の富裕層を更に太らせそれを継承する子孫たちは、今後の少子化も相まってさらに一部の富裕層をさらに顕著にしていきます。

 アベノミクスはそんな資本家たちに富を集中させるという大きな間違いに税金を投入し、その富の増加に拍車をかけたのです。つまり、本来富の分配のシステムである税金を高額所得者には減税し、一般庶民の生活に税金をかけるという暴挙を行った事になります。

 ある意味今回のコロナ騒動の給付金は富の分配を強制的に行わせたものであり、自然の摂理の方がより機能をしたのかもしれません。

 ここでダイアモンドビジネスですがこの歪んだ資本主義を如何に応用するかという事にかかってくるのでしょう。https://ameblo.jp/diamonrow

2020年6月26日金曜日

78:22の法則が崩れる時⁉

 現在の世界の総資産の82%は10%の資産家が持っています。更にはその中の1%の人々が世界の総資産の半分を持っています。しかし、それは数字上のデーターで実際には64人の人々のより世界の総資産の半分が所有されています。

 その中で唯一日本人ではユニクロの創業者の柳井氏が世界第41位と入っていますが、世の中の理屈では資産の多くは大部分を占める貧困層の存在により与えられます。つまり、資産の形成は汗水たらして働く一般の人々の消費により成り立つのです。

 当然、貧困層は息絶えますので資産家は新たな市場を探し回ります。それが産業革命後の欧米諸国の植民地政策であったり、ユニクロの世界進出であり、そこではさらに貧困の差が生まれてくるのです。

 世界の割合が狂っているのですがこれは我が日本では顕著になってきています。これが是正される方法は大きな戦争が起きる事なのですが、実はこの戦争の多くは金持ちの理屈によって起きています。敗戦国の財閥は解体され、そこには新たな資産家の芽が出てくるのですが当面の間はこれによりバランスがとられるのです。

 78:22の法則に関しては知っている方も多いと思いますが、私自身が一番接しているユダヤ人の中で重用された法則として有名です。一番は世界にはお金を貯めたい人78%に対して22%のお金を借りたい人がいるという理屈から金融業を考え出したと言われています。

 これは空気中の窒素と酸素の割合が78%:22%というものから始まり、体の形成が水分78%に対しそれ以外が22%、更には海と陸の割合、人の呼吸も口呼吸が78%に対し肌呼吸が22%等々いくつでもその割合はあります。これは『黄金比』ともいわれています。

 随分前ですがパチンコ屋をやりながらダイアモンドの輸入をやっていた華僑の人が『高木さん、パチンコ屋はね22%から25%の割合で払い戻しをしていれば成り立つんだよ。』と言われたときに『ここにもユダヤの法則はあるんだ。』と思ったことがあります。

 この78:22の法則とは宇宙のバランスの根本はこの法則により成り立つというものから来ているわけです。

 つまり、現在の世の中は前述したような割合になっていることを考えると今回の新型コロナ騒動を遥かに超えることが起きる可能性を残していると考えるのが妥当ではないかと思うのです。

 今回の新型コロナ騒動はここにも貧富の差があり、富裕層ほどそのリスクを回避できるという現状があります。つまり富裕層は車で通勤をし、テレワークで外出せずに利益を合える事が出来、一般の人々は満員電車で通勤し、更には物流を支えています。資産家の富を支えるべくしてです。

 自然は必ず割合を是正しようという力を常に警告として出します。
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2020年6月15日月曜日

人種差別の真実⁉

 今、世界中で起きているBLM運動『Bluck Lives Matter』は今回何故にこんなに広がりを見せているのだろう。

 私自身1970年代の米国への留学中にやはり差別を受けた思いがあります。当時、特に西海岸には多くの日本の真珠湾攻撃による犠牲者の遺族が多くおり、特に日本人へのヘイトは黒人へのそれとは違いもっと陰湿であったような気がします。

 例えばレストランで並んでいても案内をされないのはごく普通にあったことで、私自身当時住んでいたアパートでも随分と住民に陰湿な意地悪をされたものです。しかし、私自身はそれはどうにもならない事としてコミュニティに対してはモラルやマナーを守り、誠意を尽くすことで周りの雰囲気はどんどん変わり、最後は皆が何でも相談をしてくるようになったという思いがあります。

 勿論、差別に関しては絶対的な嫌悪感を持っていますが、差別している側もいつ差別をされる側に回るかもしれません。つまり、差別をされる側の問題点も考えなければ何の解決にもなりません。

 モラルを守り、マナーを重んじ、誠意を尽くせば周りはおのずから変わります。その結果としてアメリカは大統領に黒人がなれる国でもあなるのです。更に言えば反発だけで暴れることは故キング牧師の思想には相反するものなのです。

 今回もこの抗議活動の間にアトランタにて黒人が白人警察官により射殺がされました。ドライブスルーライン上で飲酒により車上で睡眠をし、営業を始め、お客の迷惑になるという事で警察へ連絡をしたファーストフード店に対して抗議をして人々は何をしたのかというと放火です。ファーストフード店は当然のことをしたのです。

 つまり、これらのリアクションが更なる差別を生むのです。もっと言うなら侮蔑をするのです。
侮蔑、差別、区別、更には主観というものは誰にでもある感情です。ただし、それは増幅するのはお互いの向き合い方だと思っています。

 現実に静かな抗議デモには警察官も個人の考え方として力ではなく膝をつき対応している場面も今回は随分と見ます。沢山の白人も世界中の人々も今回の抗議活動には参加をしています。

 これは単なる人種差別問題ではなく新型コレラによる自粛明けという事も含めて、昨今の貧富の偏った二極化等が根幹にあるように思われます。今回の白人警察官による黒人の射殺という似たようなことは年間何度もありました。しかし、今回は皆の反応が違います。その辺を見誤ってはいけないのでしょう。

 何故ならそれは今後の世界の在り方を含め、足元ではビジネスの問題にまでも及ぶからです。

 つまり、現代は民主主義が多数決の論理ではなく、マイノリティーである富裕層の論理で動く民主主義になっているのです。それがメジャーの貧困層の感情のやり場が今回の抗議活動の根幹にあるのです。https://ameblo.jp/diamonrow

2020年6月6日土曜日

経済構造が与えるダイアモンドへの影響⁉

 ダウ平均が再び27,000ドル台を回復し、このCOVID19騒ぎの中での期待感からか日経にいたっても22,000円台を維持している。

   新型感染症拡大の中、何が要因でこのような結果に首を傾げる人も多いのではないだろうか?

 これは何もこの騒ぎの中の事ではなく実際にはこの騒ぎの前から実体経済と金融経済には乖離があったのです。実体経済と金融経済の格差が広がることはイコール貧富の格差が広がることを意味しています。

 つまり、中間消費者層がドンドン減少し、一般消費が失われていきます。実際にはここ数年既にその現象は起きていたのです。ダイアモンドビジネスそのものも中間層が多いという事を前提に成り立ってきたビジネスです。

 何故に中間層が減少をしてきたかを考える時に考えるべきことは労働力が資源から経費に変わってきたという事でしょう。つまり、物や技術を創りだしてきていた労働は日本の例を挙げるまでもなく資源でした。しかし、現代において労働者はIT革命によりAI化も進み、経費削減のための材料でしかありません。

 これと同じことはイギリスの産業革命でも起きていました。馬や家畜を使い物を運び畑を耕していたものが、自動車や汽車、そしてトラクターなどの機械化が進み、効率化が進み、一時は社会を潤したのですが、その後資産家は資本を投入することにより更なる効率化と人員の削減を試みていきます。

 結果、労働者は排除され資本家だけが潤っていく訳ですが、それは消費層の減少に結び付き資本家の金融のみが顕著な伸びを示していくことになります。やがてそれは世界大恐慌につながっていく訳です。

 簡単に言うと中間層が多い時代が一番実体経済が活発化し、利益分配がうまくいっている時代という事になります。今の時代は歴史を繰り返しているように思えます。日本の株高は決してアベノミクスの効能ではなく、リーマンショック後の影響が大きく、更にアベノミクスがそれ乗じたと言えるものでしょう。

 つまり、リーマンショックで落ちた株価は一部の資産家により買いまくられ、結果株価上昇により資産家たちはさらなる利益を享受したわけですが、資産家は何処からその資本がというと、思い出されるのはリーマン倒産や傾きの際に米国は税金をそれらの企業に投下したことは記憶に新しいと思います。倒産したはずの会社の役員が退職金を数十億ドル手にしたという話題は世界中を驚かせました。彼らはその元手により更なる富を手にしたのです。それがアメリカ資本主義であり、ウオールストリートの理屈なのです。

 現代資本主義においては資産家はあくまでも資本家として富を膨らまし、大衆は何処までも貧困になるという事です。中国の様な国家型資本主義は市場全体のお金を国が動かすには好都合ですが、それは常に覇権主義をモもっとうに他国の富を自国に誘導することを前提としています。

 結論じみたことをいうと、今後まだまだ貧富の差が広がり、ダイアモンドビジネスにおいては多くの業者が参加をすることは難しくなるという事でしょう。

 例えばファストファッションは大衆にとってはその場での助力になるでしょう。しかし、その裏には資本家やファンドがいますので彼らの富はさらに大きくなり、規模のメリットを生かし、さらなる資本を投入し、人手を更に減らし、AIによるシステム化を進め労働者を切り始めるでしょう。

 彼らの富がタックスヘブンに移行することは誰もが気づいていることです。つまり、富の分配が行われることはないという事です。そして、それは過去の歴史が物語るように革命が起きない限り半永久的に続くのです。https://ameblo.jp/diamonrow

2020年6月3日水曜日

コロナ後に見えてきたもの⁉

 新型コロナウイルスによる自粛休業の解除後、多くの人々が銀座の宝石店に押し寄せました。これは特別に珍しい現象ではありません。9.11後の米国でも東日本大震災後の日本でもそうでした。

 人々は必ずしもジュエリーを聞かざる物だけと考えている人たちばかりではありません。一番多くは結婚指輪であったり、婚約指輪でしょう。それは人間なり動物の本能でもあるのでしょうが、多くの人々と繋がっていたい、特に身近な人々とは証を身に着けていたいとも思うのでしょう。

 2001年9月11日に起きたテロ事件は歴史上でも悲惨な出来事でした。私自身も米国をメインにビジネスをしていたので鮮明に覚えています。

 その夏、クリスマスセール用に受けた注文が事件直後には大量にキャンセルが入ってきました。しかし、事件が落ち着き始め年末の商戦が始まる気配の有る10月後半から11月に入るとキャンセルされていた受注品のサイドのオーダーが入り始めてのです。

 当初何が起きたのか面食らっておりましたが、後に被害にあった人々の遺族が故人とのの思い出にという動機から特に東海岸の多くの人々が宝石店の店頭に押し寄せたのです。

 東日本大震災の折にも似たような現象が特に東北地方では起きたものでした。今回の新型コロナ後にどのような現象が起きるのかはまだはっきりとはわかりませんが、おそらく同じような現象が起きるのでしょう。その一部の現象が既に起き始めているという事でしょう。

 ジュエリーというものは本来宝石を身に着ける手段でたったものが時代を経るにつけ装飾品となり、更にはファッションを追うアイテムとなったきたのですが、根本にあるものはまだ脈々と流れているような気がします。

 宝石に対する考え方も時代とともに象徴から嗜好性を伴い、考え方もジュエラーそれぞれですがあまりにも沢山の役割を宝飾品に与えすぎ、そこに起きた宝飾品を蔑むような売り方も影を潜め始め、コロナ後は新というよりも『温故知新』ではありませんが、『絆』をテーマとしたそれこそ新型の売り方が一つのスタンダードになるのではないかと感じています。
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2020年5月21日木曜日

ダイアモンド価格の下落⁉

 以前から書いているようにこの新型コロナの影響はダイアモンド業界にも大きな影響があり、終息後にダイアモンドの価格の下落が始まるでしょうと述べてきました。

 現実には殆どの市場が動いていない中でもオンラインオークション等は動いています。そんな中予想よりも早くダイアモンドの価格の下落が始まっています。

 3月から4月にかけて約15%前後の価格の下落が始まってます。15%という数字はあまり大きくなく感じるかもしれませんが、この下落は輸出入段階での話ですので小売市場に回るころには相当な下げ幅が考えられるのです。

 勿論現在は流通の段階が簡略化されてきていますので以前ほどの大きな値幅ではないかもしれませんが、元々の現市場は決して良い状況ではありませんから、さらなる価格の下落の示すものは中間業者の苦境です。

 現実に裸石市場で最も大きなインドでは大量の在庫がだぶつき始めていると同時に新型コロナ以前から倒産なども頻繁に起きていましたので更に拍車がかかるでしょう。その上で日本の輸入業者も元々薄利なところにきて価格の下落と売り上げの下降という事になりますので、生き抜いていくのも難しい状況になるでしょう。

 しかし、3ctアップの投資市場に目を移すと意外と価格に動きがなく、一部に関しては需要が起き始めているのです。勿論ラパポートレポート上や一部の指針は一応に価格の下落をしましていますが、実際にそれはインデックスだけの話で現実は金や他の相場市場でも見られる通り、現物市場では需要が動き始めてるのです。

 金相場に関しては今が天井と考えても良いでしょう。ダイアモンドなどと違って先物も扱っているので価格は上がりやすいのですが、裏を返せば純粋なる現物市場ではなくなってきていることを示しています。

 そのことでいえばダイアモンドは純粋な現物市場です。しかし、3ctアップを中心に考えると相場を形成するほどの実質的量がありませんから需要があるからといって望むものが手に入る訳でも手配できるわけでもありません。

 この新型コロナのこの期間は宝飾業界にとっては痛手であり、ある意味分かれ道になるのでしょう。過去4Cを目安に価格競争に明け暮れたことも有りました。その名残はまだあるのでしょう。しかし、昨今のコロナ下で不要不急という言葉が多く発せられましたが、皮肉なことに今こそ不要不急の物が必要な時なのです。

 過去50gオリンピックの金メダルが100gの金メダルと比べるような売り方が宝飾業界にはありました。しかし、五輪メダルには金の重さに換算できない価値があるのです。今後のジュエリー業界においては素材の価値ではなく物の意味を提案し、創造をしていくことを望みます。それ故にジュエリー業界は最も古いビジネスとして成り立ってきたのです。

 決して五輪金メダルを値引き販売するようなことであってはいけないのです。
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2020年5月14日木曜日

こんな時期だから⁉

 ダイアモンドの価格も今年の3月を起点に価格下落が止まらない状況ですが、現状殆どの国のマーケットが動いていないので、一概には言えませんが、市場が落ち着いた途端にダイアモンドの価格が再下落することは否めません。

 ただし、現状でも、投資市場では3~10ctsを中心にプレミア価値を探した動きは出てきています。勿論こんな時期ですからあがいてみてもしかたがない訳です。

 時間を持て余す中でフッと頭によぎったのが1970年代半ばの自分の姿でした。米国に渡ったばかりで、あまり知人もおらず学校へ通う毎日でしたがある日を境に生活のテンポが変わりました。それは、居候が我がアパートに転がり込んできたのです。

 彼も同じ留学生で、それなりのアパートをアメリカ人の学生とシェアをしていたのですが、そのアメリカ人の学生が毎夜毎夜彼女を連れ込んではいちゃいちゃしているという事でいたたまれなくて我がアパートに転がり込んできたものでした。

 夏休みに入ったある日に彼が『旅に出てみませんか?』といきなりの問いかけに一瞬私は戸惑いましたが、特に夏休みにすることもなく同調する事となりました。

 次の日早速我々は車に乗り込み
『東に向かいましょうか?』
と最初は北へ向かおうという事になっていたのですが、彼のその一言で
『どこへ?』という私の言葉を待つこともなくエンジンのスターターが回されていました。

 我々の住むロス・アンジェルスから一路、車は東へそれも我々の世代にはたまらない『ルート66』
をなぞりながらネバダの砂漠を抜け、アリゾナを横切りコロラドへ。

 そして、夜明け前にたどり着いた所で生まれて初めての光景を見、感動することになります。
夜明けのグランドキャニオンは想像を絶する広さで、足元が震えたのを思い出します。

 こんな時期でなければ思い出すこともなかったことでしょう。もう一度あの光景をという思いに駆られ、この夏その場所を訪ねてみようと思ったわけです。パートナーは勿論その時の相棒で、何の躊躇もなく賛成をしてくれました。

 今からワクワクしています。

2020年5月8日金曜日

ダイアモンド五大採掘会社⁉

世界の五大ダイアモンド採掘会社として君臨している
ロシア『アルロサ』
イギリス『デビアス』
イギリス『リオ・ティント』
カナダ『ドミニオン・ダイアモンド』
イギリス『ぺトラ・ダイアモンド』 

 これらの企業により殆どと言ってよいほどのダイアモンドの採掘を手掛けている現況ですが、皆さんが思っているデ・ビアス社の威厳は1980年代後半から陰りを見せ、LVMHグループとの提携を機にダイアモンドのマーケットの支配という夢から遠ざかり始めました。
 
 デ・ビアス社の実質本社は南アフリカのヨハンネスブルグであり、その歴史自体もそこから始まっています。1980年代後半デ・ビアス社の力が落ちると同時に旧ソ連の『ダイアモンド』国営会社が台頭をしますが、ソ連崩壊を機にサハ共和国とロシア連邦の共同経営となり1993年に設立された『アルロサ』の台頭が顕著になり、更にデ・ビアス社の力は落ちていきます。

 その後1995年になると英国とオーストラリアの鉱山会社により有数の鉱山会社『リオ・ティント』が設立され、北オーストラリアのアーガイル鉱山を中心とし、ダイアモンドの採掘にも大きな力を注ぎますが近年アーガイル鉱山の閉山を決めていますが、カナダにもダイアモンド鉱山を所有していますが、現在は中国資本が筆頭株主となっています。

 ドミニオン・ダイアモンド社はカナダ最大のダイアモンド鉱山であるノースウエスト準州のEKATIを所有しており、世界のダイアモンド拠点で販売を行っていますがダイアモンド専業会社といっても良いでしょう。

 『ぺトラ・ダイアモンド』社に関してはダイアモンドのプロフェッショナルが立ち上げここ20年ほどで台頭をしてきた採掘会社で、手法としては枯渇をしたと思われるダイアモンド鉱山をデ・ビアスや他社から安く買い上げ、効率的な採掘により昨今大きな原石を探し出してきたことにより大きな利益を上げてきた鉱山会社です。特にファンシーカラーダイアモンドを量産しており、今後はピンクダイアモンドと言えば『ペトラ』というようになるかもしれません。

 勿論それ以外にもルカラ鉱山を始め」小規模であるが大きな原石を効率よく採掘をしているところもあり、市場原理で今後のダイアモンドの価格が決まっていくことは間違いがありません。

上記の複数の鉱山会社の台頭により、小粒のダイアモンド(2ct以下)の価格はかなり流動的になり、下落の可能性を秘めていましたが、今回の新型コロナウィルスによる世界経済の低迷はその動きに大きな影響を与えうることは間違いがありません。

 現状原石の価格に対しての具語気はありませんが、それはマーケット動きがないという事であり現在の新型コロナ騒ぎが収まった時点ではダイアモンド業界がよほどの啓蒙活動を行わないかぎり市場価格の下落は必至ともいえるのです。。

 いずれにしても以前のように絶対的な力を持った鉱山会社が存在しない以上。その価格は市場によってコントロールをされることになり、五大採掘会社といってもダイアモンドの価値は地球が創りだすものですから大きさという価値が原点となり、ルカラのように大粒の原石を掘り出すところが今後ハンドリングをするようになるのでしょう。
 
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  • 2020年4月24日金曜日

    ダイアモンドの二つの顔⁉

     お久しぶりですが、こんな中なのでついつい書く気にはなりませんでした。勿論今の状況の中ではダイアモンドの大きな値動きはありませんが。

     こんな状況と似たことはそんなにあるわけではありませんが、近々ではバブルの崩壊とリーマンショックという事でしょう。これらに関しては勿論リアルに経験をしていますが、これらはあくまでも経済自体の問題であり、決して今回の様な疫病を相手にしたようなものではありませんから一概に同じような扱いはできませんがいくつかの例を合わせると目に見えてくるものが有るような気がします。

     つまり、前述の経済的ダメージに『SARS』、『MARS』等の疫病があり、更には旧ソビエトの『アフガン侵攻後』とダイアモンドのマーケットにダメージを与えた出来事と、同じく不幸なことではありますが『湾岸戦争』と『アラブの春』という出来事がありました。前者はダイアモンドの価格の暴落を招き、後者はダイアモンドの価格の高騰を招きました。

     この違いは何だろうという事と今回あの新型コロナウィルス後には何が起きるのだろうかという事を考えます。双方の決定的に違う事は後者に関しては革命が起き、権力層や富裕層が自らの立ち位置に不安を抱き財産の保全の為に現物であり、更には移動が容易なダイアモンドに走ったことがダイアモンドの価格に影響を与えたという事に加えそこに中国の経済躍進の中で中国共産党幹部による財産の国外持ち出しの材料としてダイアモンドを選んだという事が重なったものです。

     前者に関しては日本のバブルが世界の経済を引っ張っており、それこそ日本という平和国家の価値というものが発展途上国(サーズであれば中国、マーズであれば中東諸国)の不安定さから危ぶまれ始め、やはり有事に強いドルへの傾倒という事があり、平和な市場に一抹の不安を投げかけた結果だろうと考えます。

     1979年末の旧ソ連のアフガン侵攻時には瞬間的には価格は跳ね上がり、毎週15%前後の値上がりというとんでもないことが起き、貴金属の値上がりにも拍車を掛けました。しかし、その数か月後にはその寄り戻しが重なり、とてつもない値下がりをしたものです。それは前述をしたように平和市場にダメージを与えるだろうという意味合いもあったのでしょう。当時価格のコントロールを行っていたデ・ビアス社などは買い支えに入りましたが、結果的には買い支え出来ずデ・ビアスの市場コントロールの幕を引く結果となったのです。

     当初の値がりは財産性という小粒ダイアモンドへの妄想でしたが、実は小粒の物にはその価値がないと市場が判断をした結果でした。それ以来日本のマーケットも変わってしまったと感じています。

     前回の『SARS,MARS 』と今回の違いを考えると前回は発展途上国が中心だったわけですが今回は先進国が中心であるという事です。つまり、ダイアモンドのメジャーマーケットを直撃という事になるのです。

     しかし、ダイアモンドには二つのマーケットが存在します。それはコマーシャルジュエリーを中心としたものと、財産をメインとしたものです。残念ながら小粒を中心としたコマーシャルラインは苦戦を強いられるでしょう。しかし、大粒に関してはその逆になるケースが数か月後から起きてくるのが過去のデーターが物語っています。

     いずれにしても今は『COVID19』との戦いに勝つことがまず第一です。そしてコマーシャルジュエリーにもチャンスがない訳ではありません。それは過去から学ぶことですね。」

     

    2020年4月11日土曜日

    今後の第六感⁉

     未曽有の状況が続いていますが国の政策を信じている人はどれくらいいるのだろうかと疑問も感じる今日この頃です。

     全てにおいて後手後手の安倍政権ですが『アベノミクス』、『アベノマスク』、そして次は『アベノリスク』と言われるほどに安倍首相の発信は多くの人が首を傾げているようです。

     大げさなことを口にしてはいますが実際に打つ手は生ぬるく、多くの人がイライラを隠せずにいます。自粛要請にしてもナイトクラブがだめで居酒屋が良いという発想は何処からくるのだろうか?

     とにかく政府の危機感の無さには呆れて口が締まりません。

     世間のことはどうしようもないとしてビジネスを続けていくにもあまりにも状況が悪すぎます。業界で4十余年ダイアモンドの仕事をしていますが、バブル崩壊、リーマンショックを始め、色々な逆境がありましたがこれほどの状況はなかったような気がします。

     金の取引所においても金の取引を一時停止するような状況です。本来であったら有事の換金性の為の金ですからそんなことが有ってはいけないのですが、ウイルスによる行動自粛による物であり、戦争や災害といったものとは違うという事でそれはやむを得ないのかなとも思います。

     普段、有事に強い大粒ダイアモンドの事を書いていますが、さすがに外出が出来ないという事になると現物である以上動かすことは出来ないという事になります。逆に現物ではないバーチャル経済においては自宅において金銭の移動が可能ですから便利だという事も言えますが、お金が有っても物が買えないイコールお金の意味がないという事にもなりますのでどちらとも言えません。

     今後のダイアモンド市場ですがいつも書いているように過去の歴史を見ると災害や有事の後、もしくは中東の春の様な政権交代や運動が活発になり経済が停滞した数か月後には大粒ダイアモンドの価格は上昇に転じます。しかし、今回に関しては有事や災害、不況といった内容とは事が違いますのでどうなるのかは私自身も分かりかねます。

     過去のこの様な感染症はスペイン風邪の100年ほど前の例になりますが、その折にも多くの富豪たちがダイアモンドをもって避難地に赴いたという事があり、その後数年後には大恐慌があったにも関わらず大粒ダイアモンドの価格が上昇をしたという例があります。ただその頃は今ほど普及もしておらず、更に言えば経済的影響もそれほどはありませんでしたので、このことに関しては今後のビジネスに関しての感としか言いようがないでしょう。

     それほど今回の状況はダイアモンドビジネスにおいても例のない事なのです。
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    2020年4月6日月曜日

    コロナ後のダイアモンド⁉

     COVID19の混乱の中、勿論のことダイアモンドビジネスにも大きな打撃となっていますが、それはなにもダイアモンド業界にという事ではなく、金融を始めあらゆる分野においてという事ですが、この時期でも流通大手や医療株においては続伸をしております。

     それはどんな時にもTPOにおいて逆風があれば順風もあるわけです。貴金属という目で見ても金は高値を維持しておりますが、これは今回のウィルス騒ぎだけが要因ではありません。あまりにも行き過ぎた金融に懸念が持たれ始めたときに起きる現象です。

     つまり、現物買いという事ですが、今回のウィルス騒ぎはある意味行き過ぎた資本主義への警告ではないかと思うようなタイミングで発生をしています。

     過去の例を見ても要因は別にして株価暴落の数か月後からダイアモンドの価格が上昇するという傾向がありますが、これも現物への逃避のという事なのか今回はどのように反応するかに興味があります。今までのようにダイアモンドの価格が反応するのかどうか?

     実際に金融市場においては大半の株価は下落傾向にあり、これらの最中にあまり表ざたになっはていませんが、年金を中心にした株式運用は既に1兆2000億の損失が起きています。現代の金融市場は実体経済からは程遠くあらゆる運用の危険性があるわけです。

     現在はいわゆる資産家というものは50年前よりも明らかに数も多く、実際にダイアモンドを手に入れることのできる資産家は少なく、決まり文句ですが『ダイアモンドはお金持ちより少ない。』からです。今回に関しては以前のような価格の反応はないかもしれませんが、一部的に上昇が起きることは歴史上も間違いがないでしょう。

     問題はウィルス騒ぎ後の社会はどうなるかというと一層の格差社会が現れるような気がします。何故なら世界中でお金のバラマキを行うと同時に火事場泥棒的に大きく利益を上げるところが出るからです。その結果ダイアモンドの価格にも多かれ少なかれ影響が出始め、場合によっては高騰という事も起きうるのです。

    ここでの内容は大粒のダイアモンドという事ですが、一般的なダイアモンドに関してはしばらく低迷をする事になるのは致し方がない事と考えるしかないのではないでしょうか。

     ただ、こういう時だからこそ打つ手もあるわけです。それは・・・・。
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    2020年3月30日月曜日

    危険な助成金⁉

     コロナウィルスの景気対策として、低所得者家庭に10万円なり20万円なりの補助金を出そうとしているが本当に大丈夫なのか?

     一見して耳当たりが良いのですが、実質的には景気対策ではなく一時的な生活保護でもあるわけです。つまり、景気対策にはならずただの生活費の補填になる訳です。景気対策となれば言葉悪ければ『無駄遣い』をしてもらわなければ景気の刺激にはならないわけです。

     一番の懸念はスタグフレーションを起こさないかという懸念です。つまり、お金をどんどん配りながらも品不足によるインフレという事になるのではないかという事です。

     アベノミクスは以前から書いているように身体に麻薬を打ち続けているような経済政策であり、更には観光立国を目指していたわけで、その後遺症ともいえるインバウンド減少による景気後退です。

     アベノミクス自体は金持ちにお金を集めることにより、底辺までにお金が回るようになるだろういう政策ですが、これはすでに誤りである答えが出ています。さらに今回は底辺に直接お金を撒こうという政策ですからアベノミクスの正反対を底辺に行おうという事ですから、お金じゃぶじゃぶ品不足状態になる訳です。

     その品不足は観光立国を目指す反面国内生産を抑え、中国等の海外生産に移行をし、更にはそこでの海外投資からのリターンを求めるという政策ですから、金持ちに集まったお金は海外投資に行き、更にはその利益は国民に還元されることはありませんでした。

     つまり、資産家に行ったお金は海外へ、そして少数の資産家にそのリターンは来るのですが、今回のようなウィルス事変が起きると海外投資で行っていた物資の供給は止まり、更には海外投資の利益は戻らず、もっと言えば大衆にお金を撒くことによりインフレが起こり、恐慌へと向かう事になるのです。

     安倍政権の政策というのは整合性の実証を行ってはいないのかととさえ思います。過去のデフレ対策としてインフレ圧力を強めている最中に単純な市場への現金投入はアメリカでも行われようとしています。しかし、我が国は事情が違うのです。

     ダムでの水量調整をするつもりが、いきなり豪雨が来てダムが決壊をし、必要以上の水量が下流に流れ洪水状態になるのに等しいのです。そうなると取り返しがつかない状況になります。

     ここはあくまで金融対策で行うべきであり、現金の放出をするべきではないと思うのです。

     中小企業の余剰金は一か月です。無利子無担保ではなく無返済にして対応をするべきなのです。社会経験の少ない政治家と、経済学者はもっと市場と現実を見る履きなのではないかと考えます。

     懸念に終わればよいのですが・・・。

    2020年3月27日金曜日

    装飾品と宝飾品⁉

     原始時代の人類は地球上でもっとも弱い哺乳類であったために知恵がつき道具や炎を使う事を覚え、その際に自らを大きく強そうに見せるために身に着けたものが装飾品の始まりであり、その後宗教的な神仏の化身の道具となったり武具となったりしたものです。それはその進化系として刺青や化粧品となっていくのです。

     更に時代が進むと権力や階級が出てくるようになると装飾品に貴金属や宝石を権力者や富裕層が使用するようになり、それはある意味成功者の証ともなり、更には自らを誇示する道具として使用するようになりました。王冠やティアラ等がそれです。

     近代に入るとそれは報償の証として使用をされ、それが勲章やオリンピックの金メダルであり、MLBのチャンピオンリングなどで、婚約指輪などもプロセスの証として使用をされているわけです。

     現代は単なる装飾品にも『ジュエリー』という言葉を使用し、広く使用をされていますが、実際には宝飾品をジュエリーとするならば装飾品はアクセサリーと呼ぶべきなのでしょう。ただ単純に装飾品であればオーナメントとなりますが、それはインテリアを含めた大きな意味になり、アクセサリーはその小型版ともとれますが日本で一般的に使用するものとしてアクセサリーという言葉が妥当なのでしょう。

     ここで一番の違いは装飾品とは一般を含めた皆のものという言ことになりますが、宝飾品とはある一定の括りの中の特別なものを指すべきであり、更に言えば貴金属、宝石を使用しているものという定義が本来であればつくのです。

     何故にそこに拘るかというと、昨今の宝飾展において本来であれば宝飾品としての定義に入らないものまでも展示されており、多くの消費者に誤解を与えているケースを多く見るからです。しかし、既に購入しているお客様にそれは宝飾品としての定義に当てはまらないとあえて言う事でもないのですが、やはりお客様が誤解をしているままでいるようなことは慎まなければならないと感じるわけです。

     今後の業界の為にも誤解を招くような品物の取り扱いをしたり、販売をしたりするようなことは慎むと同時に、販売時にはきちっとした説明をする事やその線を引くことが誤解やクレームをさけることになるのです。

    2020年3月19日木曜日

    ダイアモンドの真価⁉


    新型ウィルス騒動もあり、株価は世界中で続落という状況になっていますが、これはある意味当たり前ということになります。

     実体経済に対して9倍以上の金融市場となっているわけですから当然と言えば当然です。特に日本人の感覚として通貨はいつも同じ価値だと勘違いをしていますので大慌てという訳です。実際には存在をしないお金、つまり数字だけの世界である株の世界は情勢次第ではいくらでも価値が変わる訳であり、その際に通貨の価値も同じように変わるわけです。

     物々交換を実体経済とすると片方の物が存在をしない場合その対価として通貨という質札みたいなものを物と交換に渡すわけです。つまり、極端な話として物の価値と通貨の価値は同等でなければなりません。ところが実態の物の9倍以上の通貨が存在をすることになる訳です。

     これを誤魔化しているのが株であり、デリバティブ等の金融商品なわけですが。これはある意味正常な投資であれば問題がありません。例えば二匹の豚を飼っているが餌代がない時に来年生まれるであろう子ブタの一部を担保にお金を調達するという事であれば正常な経済活動の投資になる訳ですが、更に子豚が生まれなかった時に備えこれに保険を掛けるようになるとデリバティブという事になり、現在の金融世界はそれを繰り返し、リーマンショックの時のようなプライムローンを組みますがそれが過剰になると実際には豚二匹分の価値がその9倍ものお金が舞う事になる訳です。すべてが順調であれば問題はないのですが、最初の豚が病死をした場合に全てが飛んでしまうわけです。つまり金融崩壊です。

     これを資産として考えるのかどうかは其々の問題ですがギャンブルであることには変わりはありません。それ故に金融不安が起きた時には現物資産で金へという考え方になる訳ですが、実際には金であれ先物取引が存在をし、実体以上の証券を発行していますので株ほどではないですがやはりリスクはあります。

     しかし、ダイアモンドはどうかというと勿論先物もない現物資産でもあるわけですが、実際には相場を創るほどの量はありません(大粒)から、誰かが放出をして価格が崩壊をしたり、価値そのものがなくなることはありません。ただし、株や証券程どんどん印刷をできるものではありませんので運用するにしても運とお金が必要になります。

     これからの考え方次第ではダイモンドの真価が問われますが、取り扱う側の真価も同時に問われることになるでしょう。因みにユダヤ人インド人。中国人がなぜにダイアモンドにこだわるのかを考えてみてください。

    2020年3月15日日曜日

    後手、先手⁉

     新型ウィルスの騒ぎは収まりそうもない勢いですが、休校、イベント中止や延期と経済的にもかなりのダメージが予想されますが、そんな中どのように対処し、先んじるかということを考えると今回の安倍政権の対応は有事に強いとアピールをしていた政権とも思えないもろさでした。

     後手の最大の失敗は中国からの渡航制限です。ひと月も前に中国、韓国からの全面渡航制限をかけていたならば北海道の騒ぎはもっと小さなものとなっていたでしょう。習近平の来日、韓国の反発を考慮に入れたのだとしたら国民を考える宰相としては最低という評価をせざるを得ない。

     その渡航制限にしてもあくまでも要請であるという拘束力のないものであり、他国に比べても実効性に疑問を感じます。

     休校にしてもその後その両親の経済的ダメージを抑えるために5000億円からの補正予算を組むという一見素早い動きに見えますが、本当であれば休校をせずにそれぞれの自治体には保健所があるわけですから登校、下校時をはじめ授業中にも保健所員を配置し、平常を続ける為に消毒、マスク、検温等の手法をとるべきだったと思っています。

     なぜなら街中には多くの中高生が暇を持て余し、食べ歩きをはじめそこいら中でたむろをしている状況です。むしろ拡散の媒体になりうる可能性があるのです。前述の処置をとっていたならば税金をそこまで投入する必要もなく親御さんたちも含めてウィルスに注意しながらでも平常を保つことができ経済的にも最低限の落ち込みで抑えることができたと思っています。勿論補正予算も前述のような規模も必要ではなかったでしょう。

     内閣の不祥事が続いたこともあり、慌てふためいた結果かもしれませんが,政治的な致命傷を招くような後手後手の手法でした。

     今後の東京五輪ですが、おそらく中止ということになるのかもしれませんので、先手を打つだけの発想を持ってほしいとおもっています。それはズバリ二年後の北京冬季五輪と同年開催を提案するという発想もありではないかと思います。それであれば中止ではありませんから経済的落ち込みも最低限で抑えることもできますが一番の難関という米国のTVネットワークもトランプ大統領の発想の延期という内容を考えれば協力を得ることもできるでしょう。

     更には中国を巻き込むことにより中国マネーを有効に使うこともできるし、中国も多分に喜ぶ内容でもあると思います。情緒的に否定的な人もいるかもしれませんが、両大国を巻き込むことにより更なる成果も考える事もできるのではないかと考えるわけです。もしそこまでのことを考える事ができたならば賞賛をすることもできると思いますが、多分に期待できないでしょう。

     日本の政治家や役人というものは責任をもって先手を打つという文化があまりにも無いように考えます。ウィルスは思考で広がるわけではありません、それ故に先手、先手が必要になるんです。
    イベントに関しても放射能ではありませんからマスク、消毒、検温などの最善の処理をし、経済的落ち込みを最低限にするような処理も必要だと思います。

     ウィルスで経済までも重症にしてはいけないのです。
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    2020年3月10日火曜日

    資産減少⁉

     この新型コロナウィルス騒ぎて世界の資産の10%以上がわずかひと月の間に失われたことになる株式市場の現象です。もちろん実際にはそれ以上の経済的資産の減少は容易に想像できます。

     特に日本という国の過去の経済政策の失敗は以前から各国の経済アナリストやFRBからも指摘をされていました。私自身も勿論経済の専門家ではありませんが、アベノミクスを単純に見た時に危ういという事を何度もこのブログの中でも述べてきました。

     現在の経済指標というものはものすごく緻密化をしていてあらゆるAIを駆使して経済予想や現状を指摘しています。しかし、実体経済というものは実感をするものであり、決してデーターやAIが予想をするようにはなりません。何故なら今回の新型ウィルスのような現象までデーター化は出来ていないからです。勿論今後はこれらの例がデーターにも反映をされるでしょう。

     しかし、アベノミクスはすでに財政出動をしています。つまり、マイナス金利での金融運営です。これらはFRBなどは懸念を表明しておりましたが安倍政権は一切無視をしてきておりました。更には税金を株式市場に投入をいう荒業を行い、国民資産も今回は大幅に減少をさせたことになります。

     そうなると今回の株安に対してリーマンショックの時に対応をした財政出動を行うことは出来ません。

     単純にいうと借金をギャンブルで取り換えそうと一般客からお金を借りて高配当のカジノを催し、金をある者に掛けさせ、とりあえず儲けさせておいてその後一斉回収をしようとしたらその前に取り締まりが入ってしっまったような状態で、とりあえず金持ちを儲けさせることは出来たけど、それを一般客に還元ができない状況という事ですね。

     難しいことを書きましたが、簡単に言うと経済活動の殆どはギャンブルで運だけではなく知識や判断次第では大損をするという事です。

     一方、ダイアモンドというものは一定条件のもと過去に値下がりがないという事は以前から書いてきましたが、金や地金にしてもこの間にも上がりをしています。つまり、現物(実体経済)というものは一番底堅く信頼のもとにあるという事です。過去。旧ソ連のアフガン侵攻、中東危機、リーマンショックこれらの株安要因の後には必ずと言って良いほど現物が値上がりをしています。

     これらは専門知識の無い私自身が経験をもとに予見が出来ることなのです。アベノミクス、コロナウィルスと両要因が重なっている状況下では何にお金を集中するかと言えば、結論は容易だと思います。そもそも貨幣自体も『質札』みたいなものですから、物々交換による現物という原則から物事も見ることも必要なことではないかと思うわけです。
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    2020年3月6日金曜日

    陰に隠れたインフル⁉

     新型コロナウイルスの報道が連日のように流れていますが、我々もメディアに翻弄されていないだろうか?

     実は今シーズンのインフルエンザの死者数が一日50人を超えるという事実を皆は意識をしているだろうか?連日コロナウイルスの感染者数は報道をされますがインフルエンザの死者数が発表をされることはあまりないので仕方はないと思います。

     メディアというものは世論をコントロールする部分があり、また政治家も翻弄する部分もあります。今回の安倍政権は正にそれで連日の報道に踊らされメッキが剥がれていく様子が手に取るようにわかります。

     有事をあれだけ声高に言っていた安倍政権ですが、実はあまりにも有事に弱いという事が如実にわかる昨今です。

     急に全国一斉休校を宣言した途端次の日にはトーンダウンし、要請です。それぞれの自治体で判断をしてくださいと言い、中国、韓国の渡航者隔離を政治責任として宣言したかと思えば次の日には厚労大臣が『あくまでも要請です。』とトーンダウンし、何のことやらという感じです。

     しかし、一番の問題はコロナウィルスを遥かに凌ぐインフルエンザの勢いです。殆ど亡くなっているのは高齢者のようですが、10000人を超える死者は多すぎます。

     それを考えるとコロナウィルス対策は普段のインフルエンザ対策で十分ではないかとさえ思います。普段ですら店頭に十分並んでいるマスクは何故に今回の様なのだとおもいます。

     つまり、メディアの伝え方だと思いますが、普段インフルエンザ位ではマスクもしない人たちがメディアの扇動によりインフルエンザほど恐ろしくはないコロナウィルスを怪物のように見せているという事です。連日の専門家のTV出演や報道回数により大衆は大事と思っているのです。勿論軽んじて良いことではありませんが、自重は必要であると考えます。

     コロナもそうですがインフルエンザもお気をつけください。

    あとメディアにも・・・・・・・。
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    2020年3月4日水曜日

    ウィルス以降のダイアモンド⁉

     現在は世界中がウィルスのリスクを測りきれずに混迷を深めています。株式市場だけではなく実際のマーケットの不安は計り知れないのは言わずもがなです。

     多くの宝飾展示会の中止や縮小という事もあり、宝飾業界もその例には漏れないのは言うまでもありません。

     丁度良い機会かもしれないと考えるのは私だけではないと思っていますが、現在を考えると以前にも書きましたが、『日本買い』『メイド・イン・ジャパン』をもっと意識をする必要があるのでしょう。
     
     例えば今回の騒ぎを教訓に日本製のマスクをもっと助成金対象にし、今回限りという事にするのではなく、海外でも高い評価を得ている『日本製』を輸出指定にしてどんどん国内の産業を支えていくなどの方法があっても良いのではと思っています。

     日本の産業を見直す良い機会だと思いますが、宝飾業界においても展示会一辺倒の惰性的売り上げに頼ることなく本来の顧客を重視した個別対応による売り上げをもっと意識した方がよいのでしょう。

     さて、今後のダイアモンドについてですが現状(株安)のような状況は過去にも多々同じような事はありました。それはリーマンショックやイラク侵攻なども記憶にある方も多い事でしょう。この時期はやはり株安なども背景にあり、その後大粒ダイアモンドの値上がりが続き、小粒ダイアモンドのようなジュエリーの市場性の高いものは値が低迷という事になりました。

     一方では株価が堅調で市場が上昇傾向を示す場合にはダイアモンドの自体の価格が下がるわけではありませんがDカラー、IF等の付加価値性の高いものは値を下げる傾向にあります。それが現在の価格に反映をされているわけです。つまり、大粒サイズの物は今後価格の上昇が考えられますが付加価値性という意味の部分ではそれほどの価格上昇は考えられないでしょう。

     それは不安定な時期を想定できる時期には現物資産が安定材料として買われ、金やダイアモンドはその典型的な例になるのでしょう。つまり、実質的資産と捉えられる大粒ダイアモンドは今後価格の上昇が考えられるという言ことになります。

     50年単位で考えられる長期スパーンにおいては株価とダイアモンドの価格はある意味連動をしていますので、その意味でも今後ダイアモンドの価格は上昇傾向になるのでは考えられます。しかし、ジュエリー市場をベースとしている小粒ダイアモンドに関してはマーケットがしばし低迷をすることを考えるとむしろ値下がり傾向になるのではないかと考えられます。
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    2020年2月28日金曜日

    ニッポン閉鎖⁉

     安倍首相が全国学校閉鎖要請を出し、波紋が大きくなっているようですが考え方として間違ってはいないと思いますが、方法論としてはどうなのだろうと考えます。つまり、ウィルス封じという事が結論であれば当然ともいえるですが、感染の出ていない自治体の事や結論への運び方として性急ではないだろうかと考えます。

     一つにはもっと早い段階での結論から準備期間をもっての要請なら理解が出来るのですが、いきなり準備期間2日間での実施というのは如何なものかという事です。

     勿論、問題点として挙げられている学校での授業の運び方やこれから一カ月間子供が家にいることになった親御さんの困惑は理解もできますが、一番大事なことはウィルスの封じ込めです。それが出来なければ些末な悩みだったと後で思う事にもなるでしょう。『木を見て森を見ず』になってはいけないのです。

     学校での2週間に及ぶ休校の授業の問題は職員たちから懸念や不安の声が聞こえますが、普段からそれ程精密な授業をやっていたのですかとも言いたいし、一か月間の休みにしても家庭の事情を懸念する親御さんに対しては夏休みだって一カ月間あるではないですかと言いたくもなります。

     勿論もう少し早い段階で要請を出し、準備期間として一週間ほどあればもっとよかったと思います。しかし、さらに言えば全国一律というのは考え物ですし、要請から2日間というのも文化国家としての運営としては如何なものかとも思います。

     ただし、一週間でアッという間に増え続けた北海道の鈴木知事の英断は若いに関わらず大したものです。多分道庁内の古い輩からは反対もあったと思います。珍しく政治にスピード感を感じました。多分安倍さんもそれに触発されたのでしょう。大阪の吉村知事にしても若さゆえの政治観という物を失わないでほしいものです。

     現実には日本国内の問題ではありますが、中国の日本逆封じを始め、このままいくと日本から海外への渡航も難しくなり、日本自体がクルージング船状態になります。ある意味日本自体からの閉鎖は意味もあることです。現在の足元だけではなくこの先のオリンッピックを始め、日本経済や国情をないがしろにするような状況だけは国民として避けてもらいたいと思っています。

     ニッポン閉鎖は本当にあるかもしれません。
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    2020年2月25日火曜日

    武漢ウィルス⁉

     あえての武漢ウィルスと呼びますが、情報社会というものは便利であり、時にはフェイクニュースを流したりと功罪織り交ぜてあるものですがその判断にはロジックがあるか整合性があるかを自分自身の知識と経験により判断するしかありません。

     今回、私の知人の友人が米国から武漢への派遣研究者としており、そこからの情報という事で普段であれば又聞き情報を流すことはないのですが、昨今の状況の中で少しでも害なく役に立つかもしれないという事であえて書かせてもらいます。

     それは現地の状況の中で一見風邪の症状と似ているかもしれないが違いというのは鼻水が出ないという事です。更に言えば今回の武漢ウィルスは耐熱性が低く極めて熱には弱いようだという事です。これらは湿度、熱さに弱いというウィルスの条件に当てはまっているという事でなるほどと思うものです。

     これらの低温、乾燥がウイルスにとって好条件と考えると現在人口密度や人口を考えた時に東京より高い北海道の感染率は合点がいきます。更には雪祭りを始め、その前の大量の中国人観光客の来道は正にあってしかるべきともいえるでしょう。

     先週北海道にいたのですが、北海道の人々の大らかな性格もあるのでしょう。東京に比べてマスクの着用率の低さにはびっくりしました。そういった条件も重なっているのでしょう。

     さて、ここからですが、前述の研究者のアドバイスとして喉などの付着するウィルスには熱めの飲み物が効果的だという事です。つまり、初期段階のウィルスは目などの粘膜は別にして多くは咽喉からの侵入が考えられます。その上で耐熱性の低い武漢ウィルスにはその熱めの飲み物を常時携帯し、外出ごとに飲むことを勧めています。これらは私自身の知識やメディア等で報道しているウィルスの知識にも該当するという事で効果的ではないのかと私自身も思うので書かせてもらいました。

     勿論熱湯という事ではありませんが、55度前後で死滅するという事なのでそこまでの熱さでなくても、白湯程度であれば十分に効果があるのではないかと思います。更に日本茶であればさらに良いと思います。武漢へ派遣されている研究者は勿論スペシャリストであるので軽々なことを言えないので知人にという事でしたが各情報を照らし合わせると有効な手段の一つではあると思うので紹介をさせてもらいます。
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    2020年2月21日金曜日

    グロン・ダイアモンド⁉

     言葉を変えながらでもある一定の業者は人造ダイアモンドの販売を試みています。まずはお手並みという事ではありますが、彼らの販売方法で一つ気に入らないことはある意味天然ダイアモンドの否定であります。

     『紛争ダイアモンドの否定』と『環境破壊への反意』という事をうたい文句にしていますが、実際には国連の決議の『キンバリープロセス』に基づき、我が国は勿論の事、殆どの国では表面上輸入をすることはでいません。しかし、実際には多くの産出国の目論見により自国の原産地証明を出していますのでその論拠も曖昧です。

     ただ、ハリウッド映画のディカプリオ主演『ブラッド・ダイアモンド』の影響もあり、数十年前の実態を如何にも現代の事のように表現をしていることも有りますが、実際にはそれほど乱暴なことではなく、テロなどの兌換通貨としての役割の方が大きいかもしれません。

     今後さらに人造ダイアモンドの台頭によりどちら天然ダイアモンドの価値がその役割を更にこなす事になるのではないかという心配の方が大きくなります。細かく書くことは出来ませんが現代において送金システムがデジタル化すればするほど裏社会への貢献度が大きくなるのが天然ダイアモンドです。

     また、環境破壊については地球を掘ってはいますが、何なら埋めればよい程度の破壊です。他の資源開発に比べ破壊と言えるレベルではないことは容易に理解が出来ます。ましてや人造ダイアモンドは半導体としての役割を担っている物であって地球の進歩に必要なものであることは否定しませんが、その為に使用する電力等の石化エネルギー等の自然破壊に関しても忘れてはいけません。単純に人造ダイアモンドを売るために天然ダイアモンドを悪者にする本音も見極めねばなりません。

     実際には宝石に対しての浅はかな知識でのプロモーションでしかないように見えるのは宝石であるダイアモンドの意味を理解していないからでしょう。つまり、神代の時代から自然が創りだした価値観や情緒という物を兼ね備えているから宝石というものは価値があるわけです。また、天然のダイアモンドがあるからこそ人造ダイアモンドがコバンザメ商法が出来るわけですから、その天然を否定し、更には天然のダイアモンドと勘違いさせるようなネーミングを用いることは業者の浅知恵を感じます。米国では既に『グロン・ダイアモンド』なる名前で販売をしています。

     しかし、試算では2030年代には残念ながら天然の3%前後の価格になることが推測をされています。何故ならばそうでなければせっかく開発したのに他の光学や工学技術には何の役にも立たなくなるからです。量産し、半導体としての役割が本来の役割であり、決していい加減ななんちゃってジュエラーが食繋いでいくようなレベルにはならないのです。結果的には『誰もが何時でも手に入る』ようなものが宝石としての席に着くことは出来ないのです。
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    2020年2月14日金曜日

    チャイナリスク⁉

     コロナウィルスの勢いが止まりません。しかし、インフルエンザほどの致死率ではないことも頭に入れて正しく恐れる必要があります。実は現在米国のインフルエンザの死者が12000人を超え、中国のコロナウィルスの死者の10倍もの死者数となっています。

     中国方面ばかり注目せずに反対側も見たほうが良いかもしれません。

     週末を含め全国で多くの宝飾展が行われるので必然的に大勢の人が集まります。主催者がどれくらい配慮をしてもしきれるものでもないでしょう。我々の仕事はどうしてもお客様にお触れた品物を手にする機会も多くなってきます。せめて除菌用のアルコールを必要以上に用意をしておく必要があるのでしょう。

     中国を発祥とした疫病というか感染病は後を絶ちません。それは中国の食文化に端を発していることが多く、SARS,MARS ,から始まり鳥インフルエンザ、豚コレラと後を絶ちません。そして必ず当初は人間には感染をしませんというアナウンスがあり、その後まもなくして人間の感染が確認されましたというニュースが流れます。

     結果日本は今回のような騒ぎや、経済的ダメージが起きます。多くの中国人観光客に委ねられた日本経済は常にリスクと背中合わせです。

     今回の騒ぎでは多くの日本のメーカーが部品の調達もできずに工場も休業状態になり、さらには今後の経済への影響は計り知れません。

     米国内のインフルエンザの死者の多くは貧困層です。健康保険を手に入れる事が出来なかった人々の悲惨な状況がそこにあります。実は日本でも他人事ではありません。

     チャイナリスクと私はあえてアベノミクスリスクを上げておきます。格差を創ってしまった要因は勿論安倍政権の失敗であり、更には観光立国を目指した結果が今回の騒ぎの大きな要因になっています。10年後にはもしかしたら戦後最悪の宰相として歴史に残っているかもしれません。

     経済においても感染病においても観光においてもチャイナリスクは多岐に及ぶのです。それを助長した政策としてアベノミクスであり、安倍政権の政策があるのです。もう少し未来を見る必要が今の日本にはあるのだと思っています。これを機会に内需の拡大を考え付くだけの度量が今の政治家にあることを望みます。トランプ大統領は必ずしも間違ってはいないのです。
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    2020年2月10日月曜日

    サスティナブル⁉

     『人工ダイアモンドは正にサスティナブルである』。そこいら中の大地を掘り起こし地球の環境を壊している天然に比べて如何にエコであろうかという事を説いている人々がいます。

     サスティナブルとはSustain(持続する)とAble(~できる)との造語でもあり、持続可能なという意味です。2018年頃からファッション業界で使われ始めた言葉です。石油業界に次いで環境破壊に影響を与えていると言われる服飾業界の中で『エコで再生可能なファッション』をという取り組みですが実際には廃棄の量を含めて年々増え始めているのが実態です。

     ただ、実際にりサイクルする事が出来るかどうかを意識して購入する人々もインテリジェンスの層に増えてきたのも事実ですが、ある意味宝飾業界はその先端を行っているともいえるのではないでしょうか。

     前述のスローガンは人造ダイアモンドを売るためにこの今流行りの言葉に乗っているのでしょうが、前提として天然のダイアモンドは再生可能であり、環境破壊の部分があるにしても他業種からすると決して大規模とは言えないとおもいます。

     前提として天然のダイアモンドに乗っかる形での生産ですから何をかいわんやです。更に人造ダイアモンドを製造するにあたっては間接的にどれ位の環境を破壊しているかという事も考えなければなりません。高温高圧機の動力も含め、過去には使われていなかったエネルギーです。

     エネルギーイコール自然破壊は最も大規模に行われているものです。やがてダイアモンドの採掘は行われなくなるでしょう。その時にこそ再生可能な天然ダイアモンドは経済的にも情緒的価値としても意味を成してくるでしょう。

     サスティナブルとは一見格好の良い言葉として使われている現在ですが、一人の人間が現実として5年なり、10年使おうとする洋服を買おうとしたら殆どのファストファッションのメーカーは無くなるでしょう。更にそれらの洋服は決して安価なものにはならないでしょう。

     ファッションとして流行り言葉を使う事はその知識や責任が伴います。使う事やその趣旨を決して否定をするものではありませんが、言動が伴うだけの意識を持たなければなりません。

     グレタさんの環境活動ではありませんが彼女の環境活動を助けるためにどれくらいの人々が飛行機や車で移動をしているか。何もしなければ確かにエコですが、人間生存活動というものは決して環境に良いものではありません。それが自然の周期というものでもあります。最低限の破壊で済ませるには数百年ほど前の生活に戻さなければならないでしょう。

     そんなことは不可能です。しかし、そのことは必ず考えなければならない課題でもあります。その上で人造ダイアモンドがサスティナブルであるなんて発言はしてほしくはないし、あまりにも軽率な発言だと思うのです。売らんがためのコピーとして決して使ってほしくはない言葉です。
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    2020年2月4日火曜日

    新型コロナウィルスの影響⁉

     武漢で始まったコロナウィルスの勢いは世界を駆け巡っているような印象です。勿論実態としても湖北省から始まり、南下を続け、いよいよ香港へという状況になり、3月初旬予定の香港ジュエリーショーも直面をする課題として宝飾業界に影を落とし始めました。

     情報ではすでにイタリアの出展業者が出展を中止にし、更には他のヨーロッパ諸国も見合わせる状況になり始めました。しかし、日本の業者の場合はそうもいかない状況にあります。

     日本から出展している業者の殆どが香港での売り上げを主体としているところも多く、中には売り上げ100%が香港ショーでの売り上げというところもあります。つまり、ここ10年日本の市場は思わしくなく、香港頼みとなってきていたのです。

     多くのヨーロッパ諸国を始めアジアの国は香港ショーなどの出展はプラスアルファのポジションとしてきたのに比べ日本のそのバランスはあまりにも危険と以前から考えてはいました。

     多くの海外の国々はジュエリーの文化がちゃんと根付き華やかとは言えなくても伝統、文化の中で宝飾の文化が根差していたので、内需という意味ではある意味安定をしています。しかし、日本はというとバブル後の30年間というものは業界、鑑定機関等含めて宝飾特に宝石に関してはその地位や意味を崩壊させることにより売り上げを忍んできた部分があります。

     勿論、誰のせいという事ではなく、時代や文化がそうさせたという意味では私自身にも責任の一端はあると思っております。しかし、扱う人間の対応次第では何千年も継続をしてきた業態ですから販売に姿勢なり、鑑定という中立第三者を気取る姿勢なりが正されれば、勿論これからも続く業界だと思っています。

     この新型コロナウィルス旋風という危機をきっかけに日本の業界にとっては内需を見直し継続性のある未来に繋げるビジネスとして進化をする良い機会と考えては如何なものでしょうか。

    2020年2月3日月曜日

    天然と人工⁉

     人造ダイアモンドが騒がれて久しくなりますが、天然と人工という言葉はすごく不思議な言葉ですが、人工と言われてイメージの良いものとイメージの悪いものが有ると思っています。

     明らかに人間しか生み出せないもの例えば人工衛星などがそうですが、人間の進化でオリジナルとして人間が創り上げたもの、更に自然に再生の出来ないもの、例えば人工関節なり義肢だったりに関しては称賛のイメージがあります。しかし、自然界にすでに存在し、それの価値なりイメージの乗っかってしまった人工に関してはある意味贋作的な負のイメージがあります。

     しかし、その『なんちゃって物』で良いという風潮が多く出てきていることも事実です。その例になるものの一つが人造ダイアモンドでしょう。なぜわざわざ『ダイアモンド』という呼称を付けるのかという事を考えるとわざわざ消費者を欺くことを前提とし、それが開示されるようになると人造と頭につけて責められないようにするというのが多くの場合の手法です。

     例えば人造ダイアモンドに関しては1970年代にはすでに日本のメーカー等も工業用という事を前提に製造をしておりました。しかし、それが1980年代になると旧ソビエト等が宝飾用のダイアモンドを製造し、世界に放出していました。(製造をしていた事実はありますが、当時看破技術がなかったのでその実態はtかめていません)

     良心的なメーカーなどは既に1990年代には開示をしており、ネット上でも取り扱い店の公表をしておりました。しかし、GIA(米国宝石学会)においては2003年に初めて確認をされたと発表を行っていますが、実際には看破方法が見つかったという方が正しいでしょう。それまでに発行をしたグレーディングレポートの責任を逃れるための方便ともいえるのです。

     それはさておき、天然であるがゆえに人間には敬うという性があるのも事実です。例えば天然マグロなど魚介類に関してもそれは言えます。つまり精神的満足感がそこにはあるのでしょう。一方で美味しければ養殖だってかまわないという合理性というのもあります。

     ただし、情緒や精神性を価値としているものに関しては如何なものかと言えば答えは多くの人々はNOと言うのではないでしょうか。つまり、生産性や実利性の無いものは本物であるが故に価値なり意味があるわけです。

     人造ダイアモンドはジュエリーの材料になったとしてもダイアモンドにはなれないのです。『カニカマは蟹にはなれないのです。』

     それゆえ、精神的な産物であるブライダルリングは天然であるがゆえに意味があるのです。
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    2020年1月28日火曜日

    宝石業界の変貌⁉

     私自身米国宝石学会(G.I.A)に対しての批評をすることが多いのですが、決して否定をしているわけではありません。時代に合わせてシステムやマニュアルに変更があることは至極普通であるわけですから、ビジネスという側面がある以上は仕方のない事でもあります。

     ただ何事も前提とか基本とか原則というものが有っての変化や進化だと思います。その前提を自ら覆しても変化をさせて良いわけではありません。G.I.Aはグレーディングをすることがビジネスであるから何のグレーディングをしても良いという考え方はあまりにも稚拙な気がするわけです。

     つまり、G.I.Aはグレーディングが仕事であることは間違いがないし、見解は合っているような気がします。(これは人造ダイアモンドに対してのグレーディング見解です)。しかし、前提は天然であるダイアモンドには色々な品質や仕分けするべき内容があるという事であり、以前天然のダイアモンドに対して鑑別書がないのは何故かという問いに対してG.I.Aのアナウンスメントで
    『ダイアモンドのグレーディングレポートというものは天然を前提としているのでその必要はない。』
    と言っていました。まったくその通りでレポートに合わせて現物を創ることでが出来る物のレポートは何の役にも立たないわけです。

     しかし、現在のG.I.Aはその根幹を崩すようなことを行っているわけです。彼らがおかしくなってきたのは2000年代に入ってからと認識をしています。1990年代には多くの人々が認識をしている人造ダイアモンドに対して2003年になってからG.I.Aでは認識をしているといったことをセミナー等で発表をし、それ以前のグレーディング関しては知りませんと言わんばかりのコメントです。つまり自分たちの権威を守りたいという事があったのでしょう。

     つまり、看破方法がなかった時代の事は致し方ないと思いますが責任逃れの醜い言い訳でした。

     宝石というものは基本的に天然か否か、更には研磨以上の手が加えられていないかどうか等々の判定とあくまでも目安となるプロによるグレーディングがあれば良い訳で、更にはそのグレーディングにおいても絶対的な物ではないという事を案内することが是であるわけです。

     現在の宝石業界においてもその根幹になるようなものを自らの都合の良いように利用をし、利益を上げること邁進するが為に業界の劣化が始まっているのであって決して景気のせいだけではないと思っています。

     宝石の商売というものはもっと単純なものであって中途半端な知識を都合よく披露する場所ではなく、誰もが簡単に手に入らない美しい宝石をその努力相応の価格提示し、それを認めてくれる購入者に販売をするものであって、決していい加減な情報を流したり、迷わせるような知識を与え自分を有利に運ぼうとする演出が有ってはいけないものなのです。

     現在の業界を見ていると宝石の価値を前提としない商法が闊歩し、多くの消費者に宝石の購入を躊躇させるような状況を造り出しているように見えます。宝石は美しく、希少性があり、耐久性に優れていることが前提であり、その上で携帯性、換金性といった条件が追記されているものなのです。耐久性に優れなかったり、いざとなれば換金の出来ないようなものは決してその条件を満たしてはおらず、それは基本的なことだと思います。

     勿論其々にとっての趣味、嗜好というものが有ります。ただそれは情緒的な物ではなく実利的宝石というものが有っての上でのものだと思います。過去の業界は単純な知識しかありませんでした。それがゆえに自らを磨く努力をしていたように思います。現在はあっているかどうかの知識をかざし、消費者を翻弄することにより成果を上げる仕業をしているように見えます。
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    2020年1月25日土曜日

    国際宝飾展⁉

     毎年1月には開催をされる東京国際宝飾展ではありますが、今年は特に来場者数も少なく、これは事前に予想をできた事でもありました。

     例年であれば週末を最終日に土曜、日曜の来場が多くある程度の人出は予想をできたのですが今年は月曜日から木曜日までと最も人出が少ない曜日となり、来場者数も少なかったのではないかと思います。(勿論主催者は発表は異なります)

     ただし、過去にも週末には一般客の来場が多いという既成の事実が有り、本来の業者のみの来場というにはあまりにもかけ離れた実情がありました。

     特に今回は東京の住宅地へのポスティングというあってはならない実情もあり、特定多数を前提とした、つまり決められた招待客という前提を覆した集客方法で行われており、この主催者の責任者が常々口にしていた『業界の発展のためのイベント』という言葉に笑止千万と言いたくなるような行為も行われていました。

     勿論不特定多数という事は主催者側も認めており、盗難なども日常茶飯事的に起きておりましたが、それはあくまでも内々に建前で行われていたことでもあります。更には実際には出展者の多くも一般客を前提に出展しているところも多く、販売目的のところ大半でしょう。

     しかし、実際に無差別に招待状を配るという事は勿論都内の小売店や百貨店への影響も少なくなく、業界への背任行為とも言えるでしょう。実際に当社が出展していた時にでも、当店の小売部門のお客様が複数来場をしておりました。

     この様な暴挙に近い事であっても時代の変化として捉えなければならないマーケットとは改めて考えなければならないと思う訳です。しかし、同時に業界のパラサイトといっても良いこの業界のクラッシャーとも言える主催者やそれに加担をする日本ジュエリー協会はもう少し頭を使う人間がいないのかと思うほど腐敗をしている。

     いずれにしても宝飾業界を守る意味でもこれらの団体の存続を許してはならないのではないかと感じる昨今でもあります。(勿論彼らなりにそう思っているのかもしれないが)
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    2020年1月21日火曜日

    今の話題⁉


     小泉進次郎環境相の育休や女性の社会進出が話題になるにつれ社会の矛盾を感じるのは、日本の90%前後の企業というものは零細なり中小の企業です。更に言えば日本女性のどれくらいの人が社会に出て働きたいと思っているのだろう?さらに言えば現在実際に社会に働きに出ている女性の何%の人が好んで働いているのだろうと感じます。

     母子家庭も増え、やむを得ず働き出でている人も多くいるはずです。なぜに他の国に習わなければならないのだろうか?

     公務員のための公務員による構想に他ならない政策に感じてなりません。公務員であれば育休であれ、産休であれ、更に言えば女性の社会進出は代わりの沢山いる公務員であれば可能です。しかし、日本の実態は前述のとおり4,5人の職場であったり,やむを得ず働きに出ている女性の割合はかなり高いはずです。

     実際にそうしたければ国が育休をとる人間の保証をすべき法律を作るか助成金を出さなければならないということになります。
     
     本当にそこまでの覚悟が国にあるのかというとそれは難しいことになります、実際には進次郎大臣が育休をとれるのはその環境にあるからであり、本来は自分ではなく職員に取るよう指示を出すことが必要です。

     決して育休や女性の社会進出を否定しているわけではありません。ただそこまで日本の社会を変えようとするのであればそれなりの覚悟や負担が必要で思い付きやキャンペーンがごとく行ってはいけないことであると感じているにです。

     本当に良いことだと考えるのであれば保育所であれベビーシッダー助成金なり、零細企業にたいし手の育休保証金なりを予算組みするだけの覚悟が必要で、掛け声だけでやって良いことだとは思わないのです。
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    2020年1月9日木曜日

    ダイアモンド市場の変化⁉

     今回の買付で感じることはダイアモンド市場の変化ですが、特にGIA(米国宝石学会)の末路とも思えるような行状です。

     以前にも書きましたが人工ダイアモンドにグレーディングレポートをつけるという自らを否定するような暴挙もそうですが、今回特にファンシーカラーダイアモンドの買付が中心ということもありましがそのレポートの醜さです。

     十数年前と違い現在は多くのマニュファクチュアがファンシーカラーに参戦をしてきています。以前であればファンシーカラーを取り扱っているのはイスラエルでも数社だったのですが現在ではコマーシャルレベルのビジネスが難しくなっているということもありますが徐々に増え、今では数十社が取り扱いを始めています。

     一番のひどさはGIAのカラー表記が一定ではないということです。コマーシャルを取り扱ってきた業者はそのカラー表記に従って価格をつけようとしますので値段がバラバラです。

     彼らからすると4Cが如く価格をつけようとしますのでその基準でもあるカラー表記がいい加減ですから何をかいわんやです。

     最初は私に反抗的な業者も多くいたのですが、以前からのマニュファクチュアに協力をしてもらい同じ表記のカラーグレードのものを数十点揃えてもらい、更には反抗的であった業者にも同じく持ち寄ってもらいました。

     そこで起きたことですが同表記のカラーグレードを見た目の色で順番に並べてもらったのですが十段階以上に分けられました。当然皆は唖然とした様子で、更に私はその下のカラーグレードのものを数点忍ばせていたのですがランクの下のカラーが皆が分けたカラーグレードの上位にいたのです。

     勿論人がジャッジをするものですから当然幅もあり、違いがあってよい訳ですが、さすがにこの結果に関しては皆が不安な顔をしておりました。数社から価格の見直しの依頼があり、一部お手伝いをさせてもらいましたが、基本的には価格は市場の消費者が決めるものであり、更には好みもあるのが色ですから一概に決めつけることもありません。

     ただGIAのグレードを盲目的に信じ価格をつけることは気を付けたほうが良いということと、せめた他社の所有するものとの比較は定期的にしたほうが良いことを伝えました。

     日本でも同じことがあります。ピンクであればなんでも「アーガイル」が良いとかもうすぐ閉山をするから貴重だとか訳の分からない理由での販売をしている業者をよく見かけます。これらの業者は間違いなくダイアモンドを理解していません。聞きかじりの知識だけで確認をすることもなく販売をしているのでしょう。

     ただ一番の問題はGIAによるグレーディングの問題でしょう。世界で最も権威があるという迷信はやがてかつてのシンジケートがごとくとならなければよいのですが・・。
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    2020年1月6日月曜日

    ジュエリーの価値⁉

     新年早々買い付けのためにイスラエルにいますが途中、旧知の知人と会うためにロンドンへ寄り時間があったので大英博物館を訪れてみました。

     多くの展示物の中に紀元前のジュエリーが飾ってあり、ひと際目を引いておりました。当然ですが職業柄か価値も含めてじっくりと眺めているうちに何故か不思議な感覚になりました。それは紀元前からデザインを含めてそれほど大きくは変わっていないんだなあというものです。

     勿論博物館にあるという価値は時間を超えてきたということではありますが、もしこれが日本の街中にあったとしたら、その価値を見る人はどれほどいるのだろうと考えると『ジュエリーとは❓』などということを考えてしまいます。

     多分、多くの場合はグラムいくらという処理をされるのでしょう。そうなるとその価値は提供をしている人たちの見せ方や知識ということになるのでしょうが、知識というよりも品格ということになるのかもしれません。自身の反省も込めてもう一度考える必要があるのかもしれないと思いながら眺めていました。

     我々の職業は実利性や生産性はある意味ありませんが、他の職業と違い長く歴史があり、最も古いジャンルの職業といってもよいでしょう。それは人間の情緒を含む人類の進化の中で必要不可欠ともいえる理屈では説明のできない価値なのでしょう。

     よく古い職業として例えられるのがこの職業と柔らかく言えば風俗です。つまり、キリスト以前からある職業としていわゆる売春があるわけですが、この職業もやはり実利性や生産性があるわけではありません。

     しかし、脈々として続いているわけです。それは誰も理屈では説明のできないことですが、人間にとって不可欠というか必然性のものなのでしょう。

     それゆえに価値というものは提供をする側のレベルによってということになるのでしょう。例えとしては良くないかもしれませんが、吉原の花魁やベネチアの高級娼婦などは教養とともに品格を備えていることが常識だったわけです。それゆえに対象客は高価な対価を支払ったのでしょう。

     もし風俗で安売り大バーゲンを謳っていたら果たしてお客は安心をしていくのでしょうか?私自身あまり経験がないのですが、想像はたやすいと思います。殆どの人が心配で通うことはないでしょう。

     それと同列とは言いませんが、同じ人間の情緒や感性に働きかけて販売をする商品としての宝飾業には安売りやバーゲンは向かないのだと考えます。

     宝飾業というものは理屈で説明のできない、あえて言うなら煩悩に訴える職業です。それゆえに宗教の演出に近いものもやはり必要なのかもしれません。勿論そこに偽りがあってはいけませんが・・・。(こんな書き方をするとお叱りを受けるかもしれませんが)

     ジュエリーの価値は販売方法であり、販売をしている人の価値ということになるのかもしれません。

     大英博物館を見ながらこんなことを考える人はあまりいないかもしれないと思いながら目的地のボンドストリートへと歩みを進めました。
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    2020年1月3日金曜日

    2020年⁉

     今年も初日の出と初詣に行ってまいりましたが、あいにく初日の出は一面の曇り空で拝めずじまいでしたが、。そのあと縁起を担いで金運の日本橋は『小網神社』へ行きそのあと地元の桜神宮へと初詣に行ってきました。

     

     びっくりしたのは地元の桜神宮への参拝客はともかく、それ以上の列が神宮向かいのアイスクリーム31の行列でした。銅も中身は解りませんが、アイスの福袋という事で、時代はここまで変ったたかという印象でした。

    いずれにせよコンビニの元日閉店やファミレスの元日休業と一見昔に戻っただけかなといった感じでしたが、民衆の心はなかなか戻れないようで元日から行き先を捜し歩いているような感じを見受けました。


    時代の変化というものは必ずしも物質や現象だけの物ではなく人間の生態そのものも変化させてしまうものだと改めて感じる次第です。

     さて、ダイアモンドに関してですが、今年も苦難は続くのでしょう。何故ならそれだけの要素があり、人心の変化をあまりにも無関心に捉えていた業界の責任でもあるのでしょう。展示会での安売り合戦やそれら自分たちの扱っている商品に対しての余りに無関心な販売員をあまりにも多く生産を続けた業界の責任は重いだろうし、そのしっぺ返しというものは確実に今年も続くのだろうという事です。

     宝石というものは実質性や生産性があるものではありません。しかし、最も古い職業の一つともいわれております。何故にこんなに続くのだろうか?

     日本で信頼のおける実質性や生産性の有った銀行ですら風前の灯火のこの時代に、いまだに残る宝石という商売は何故に存在をするのだろうか?

     理屈ではない人間の性がそこにはあるのでしょう。つまり、人間のサガを生業にするという事は人間の煩悩という物がなくならない限り、存在をするという事です。

     例えば同じように最古と言われる商売に風俗があります。しかし、そこには生産性も実利性もありません。ただひたすら人間のサガに対する商売です。ここで宝飾業を風俗と並べることには抵抗もあるでしょうが、いわゆる煩悩という物に対する職業という物に終わりはありません。

     ただし他のものは流行だった変化や進化があります。しかし、風俗や宝石というものは人間が創りだしたものではありません。自然というとてつもなく大きなものがそこには存在します。

     そこで比べてみました。値引きや安売りをする風俗に興味や欲する人々はどれ位いるのだろう?警戒心や自尊心という物が邪魔をする人は敬遠をするのは目に見えています。宝石にも同じことが言えるのではないでしょうか?値引きや安売りを前面に出す販売方法は本当に現実的と考えるのかどうか?

     人心の変化はあるといっても変わらないものあるのです。2020年考えてみても良いのではないでしょうか?
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