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2020年12月5日土曜日

歩行器⁉

 不安定だからこそ活路があるというのが基本的な考え方として持ち始めて随分となるような気がします。

 その基本というのは肉体的にも精神的にも、もっと言うならビジネスにおいても社会生活の全てにおいていえることだと思ています。

 人類というものは2足歩行となってから長いが基本的には4本足の方が安定をしています。しかしながら何故に不安定な2本足になっただろうかと考えるとその方が便利であり、より情報を得ることができるからでしょう。

 つまり、進化、成長の前には不安定があり、そこを工夫と努力により進化成長を続けるのでしょう。現代でもそれは何についても言えることなのだと考えています。

 しかし、その過程において間違った手法をとると勘違いと間違いを犯してしまい、結局は進化も成長もしないという事になるのです。

 何故にこのような事を書いたかというと赤ちゃんが成長過程で歩行器なるものを使う事がありますが、この歩行器自体は実際には身障者の補助として考えたときには有効なものとなりますが、成長過程においても赤ちゃんにとっては必ずしも適しているとは言えないとされているのです。

 今回のGoToキャンぺーンも果たして社会の経済において歩行器として適していたのかというと答えは『NO』と言えるでしょう。一つにはコロナ後の経済政策の『益』を不十分な形で先取りをしてしまったという事、二つ目には本当の富裕層は割引で高価な宿泊施設は使おうとはしないでしょう。そこにはレッテルが貼られることとなり、更には残念ながらGoToトラベルを使った多くの人々は『普段ではこんな高いところへ来れないから。』と口をそろえて言っています。更に言えばこの後に打つ手はあるのかということです。つまり、この後の弊害の方が多いのです。

 我々宝飾業界にも同じようなことがありました。未熟な販売員のためのダイアモンドグレードという歩行器の弊害は本来の意味合いから外れ、グレードで価格を競うという間違いを犯し、結果的には現在の状況となったわけです。

 勿論、歩行器も使い方を間違わなければ非常に有効な手段だと思います。

 人は不安定な状態から知恵や訓練を経て思考的にも体力的にも安定を手に入れます。それが進化であり成長なわけです。そしてそれが正しい姿だと思っています。

 新型コロナ禍で不安定な社会の今だからこそ見えるものが有り、進化成長をするチャンスなのです。

 

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