最初にイスラエルに行ってから約45年という月日が経ちましたが、多い時には年間13回イスラエルに渡るという時もありました。ある時パスポートコントロールで係官に声を掛けられて
『貴方が外国人でこの一年間で一番イスラエルに出入りをした人ですよ。』と言われ冗談で
『何かご褒美でもあるの?』というと
『上等なワインでも差し上げましょうか。』と笑いながら答えてくれた時に初めてイスラエルのワインを意識しました。
本来ワインも飲みますがビール党であった私は殆ど一人で食事をすることが多く、イスラエルのビールは日本の物に近く日本と同じように冷やして(当時殆どの国は常温でドイツにいたっては温めてありました)提供をしてくれるという事もあり、食事の時は殆どビールを飲んでおりました。
係官の言葉をきっかけにイスラエルのワインを飲むようになり、この国のワインの上等さを知ることとなり、この事もきっかけとなり、ワイン・エキスパートの資格も取る事になりました。
初めて聞かれた方はびっくりするかもしれませんがイスラエルのワインの歴史は古く旧約聖書の中ではあの有名な『ノアの箱舟』のノアはとてもワイン好きな飲んベイであったことも記されていますし有名なダ・ヴィンチの『最後の晩餐』ではキリストと12人の弟子たちがワインを傾けているところが描かれています。
つまり、聖書の地であるイスラエルのワインはフランスやイタリアよりはるか以前からワイン造りが行われてきたわけです。しかし、5000年の歴史を誇るともいわれているワイン造りはアルコールを否定していたイスラム教に支配をされていた1200年の間すべてのワイン用のブドウの木が引き抜かれ、ワイン造りが行われてきませんでした。
近代イスラエルワインが再興されたのは1882年フランスの有名なシャトー・ラフィット・ロートシルトのオーナーであるエドモンド・ロートシルト男爵の手によって行われたのです。
次回へつづく・・・・。
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