ダイアモンドのグレードというものは何故につくられたのかというと単純に販売時の目安として販売員の知識を補助するものという事でしょう。 しかし、その目安が確定したもののように広がることが結果的にダイアモンドの信用というものを貶めたと言っても過言ではありません。
勿論それにはダイアモンドの普及という貢献もありましたが、それは扱う人間の品格にあまりにも頼り過ぎたと言っても良いでしょう。 ただし、グレードの本質というものを教育してこなかったダイアモンド業界にも問題があったし、それを土台としてビジネスを行ってきた 鑑定業界にも問題があったと言えるでしょう。
ダイアモンドの価格というものは原石の時点で決まることは想像ができると思いますが、そのに歩留まりや研磨によっての価格調整があります。 その上でバイヤーとオーナーの間の駆け引きで価格が決まりますが、グレードという販売時の目安が存在をするために価格のバブルが生まれ、 それが一見ダイアモンドの価格が下がるとい言った現象を起こします。
仮に研磨後のダイアモンドの価格が100ドルとしましょう。この原石のバイヤーが研磨後K-SIクラスと判断をして価格を想定し、落札をされた とします。それが販売時時付けられたグレードはD-IFとされたとしましょう。結果的には販売はD-IFを前提とした300ドルという価格が付けられる わけです。
グレードは好況時には付加価値として価格を押し上げる要因にはなりますが、不況時には原石の価格を基本と考えますから最も値下がりが 大きくなる原因にもなる訳です。 つまり、グレードの結果によりに付いた価格ですから極端な話、原石の価格までは下がるわけです。しかし、逆にグレード後K-SIとジャッジされ たものは元々あまり付加価値がのせられていませんからそれほどの値下がりが起きることはありません。
グレードというものが価格のバブルという現象を起こす大きな要因になっていることは理解をしておかなければなりません。 グレードというものは時には意図的に上に付けられることも有ります。鑑定会社自体もビジネスですからある程度のニュアンスという意味では グレードはゆるくなることは容易に想像をできると思いますが、一時に絶対的な物として広がったという悲劇の時代があったことも現状の宝飾不況の 要因でもあるのでしょう。
前提として目安として絶対的なものではないと販売者が認識をし、販売時に説明をしていれば問題がありませんが必ずしも販売員がそのレベルに 有るとは限りません。 現在、ファンシーカラーのグレードのおいて同じような間違いを起こしているとが気になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿