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2026年8月9日日曜日

政治家の仕事!?

 今週は2つの事が気になっています。それは消費税減税と何度も述べてきた食品自給率です。

 閣議決定が行われた消費税減税1%ですが、すでに自民党などからも異論が出ているように何を対象にした期間2年間なのか?2年後に本当に9%を元に戻せるのか?
 そして、一番はそれまで高市内閣が存在するのか等々問題は山済みの船出ですが、今回の消費税減税の問題は流通を含めた食料品が対象という事ですが、食品メーカへ納品の容器に対してはどうなのか気になります。
 物によっては中身より容器にコストが掛かっているものもあります。そうなるとそれはおそらく減税対象ではないでしょうから、当然価格に反映されます。それ以外にも輸送費や段ボール等に関しては減税対象ではありません。そうなると実質現状は計算の数値のような減税にはなりません。
 以前から述べているように日本の消費税は売上税の要素が大きいので食料品販売に関わる全てを減税対象にしなければその効果はありません。本来の預かり税というなら小売価格に関してだけ10%の預かりにすれば、その段階で10%を徴収しなければ簡単なわけです。
 財務省の目論見があるので今回のような意味の無いものになっているのです。ましてや消費税は社会保障の財源として徴収していたのですから、いずれ社会保障に跳ね返ってくるのです。

 もう一つの食品自給率ですが、2025年の統計でカロリーベースで37%という事ですが、実質的には飼料や農薬等の間接的なものを計算すると実質的には25%前後になるはずです。
 G7の中で日本を外した最低自給率はイギリスの57%で後の国はおおむね90%台から100%です。県別にすると東京0%、大阪は1%北海道だけは図抜けて120%を超えています。
 
 消費税にしても食品自給率にしても依然述べた少子化問題にしても国の運営の根幹です。そしてこれらの問題は数十年前から問題視されてきました。それは政治家の一丁目一番地の仕事であるはずです。今回の消費税減税にしても一時しのぎにしかならないことに大きな時間とお金を割き、今後も問題になることが分かっている事には殆ど時間が割かれていません。
 自給率の更なる低下にしても、下げた原因は昨年の米価問題でのお米離れであることは一目瞭然です。その担当大臣である農林大臣は就任早々から能力が疑問視されていました。その結果が自給率の低下を招いたわけです。このような積み重ねが、食品自給率や少子化問題を引き起こしているわけです。
 多くの金融関係者及び関連政治家は経済が良好だと声高らかにしているが、実質的には金融が活発なだけで経済が回ているという錯覚をしているだけだという事に気が付いていない。しかし、優秀な政治家は本当は気づいているのだと思います。為替を見れ簡単に理解できます。

 子供たちの夏休みが始まったわけですが、多くの母親が街頭インタビューで子供たちの在宅という事でお昼代が家計負担となると述べていました。子供の食事代が負担と考えるような国に成り下がっているという事を政治家は実感するべきではないだろうかと思うのです。

 お金は経済という体を回る血液です。頭にしか上っていない血液はいずれ脳卒中を起こすことになるのです。
 

2026年8月1日土曜日

無駄が経済を回す!?

  バブル崩壊の寸前の1980年代後半の頃の事だと理解をしていますが、米国から来日をしていた友人を休日という事もありドライヴしながら東京案内をしていた時の事です。

 『カズ、日本がなぜ失業率が低いか理解できたような気がするよ。』と等々に言い出しました。彼は日本という国の発展に興味があると同時に非効率的に見えるビジネスの考え方に疑問を持っていました。

 『日本はどこの駐車場へ行っても曲がり角毎に係員がいる。意味な無いような気がするけど、駐車場としては意味がないけど失業率を下げる役には立っているね。』と半ば皮肉を込めたジョークのように言っていたことを思い出します。

 当時の日本のビジネスは何事においても非効率的とか無駄が多いというようなことを批判めいてメディアや評論家が述べていたことも思い出します。勿論会社の中でのミーティングなども無駄な時間というように揶揄されていたような気がします。しかし、経済は順調でした。

 何故このような事を急に持ち出したかというとAIというモンスターが現れたために、合理化という言葉が頭をよぎったからです。日本では人手不足の解消という名目でAI化を推進し、米国では効率化を目指した人員削減をAI化により達成させようとしています。

 まず日本の人手不足は現在は是正されていますが若すぎた定年制のせいです。55歳を60歳に上げ、更に現在は65歳、そして70歳と近い将来はなるのだと思います。少子化が始まり始めているときに早めの定年だったわけですから人手は当然不足します。

 一方米国の合理化は金融第一主義株主からも効率を要求されますから、合理化に向かってはAI化がその一定の役割を果たし、レイオフの要因になっています。つまり、失業率が高くなるのです。

 中国では人手がいるにも拘らず合理化を続けた結果、不動産バブル崩壊も相まってここ10年で2900兆円もの世帯収入が減っているそうです。現状の中国では更なるA1化とAIの低価格化を勧め世界基準の中国化を目論んでいるのでしょうが、結果的には自らの首を絞めることになりかねません。

 冒頭に書いたように経済というものは無駄、つまり非合理的なものが最も効率よく経済を回すのです。現代のAI化は進歩して便利になるのは間違いがないが需要のない状況になっても進化を続ける運命にあります。お金を使うのは人間であって、人間が稼ぐのは職があるからで、職が無くなればおお金を使わなくなり、更に将来に不安が感じ貯蓄に走るようになり、結果的には市場にお金が回らなくなります。

 中国でも個人の預貯金は日本のGDPの3倍ともいわれるような状況になっています。あの貯金をしなかった中国人がです。これは日本の失われた30年を彷彿させるような状況で、日本のケースよりさらに深刻な状況といえるです。

 

文化とビジネスモデル!?

  ジュエリーというものは元々世界各地で発生してきました。それぞれの国によりその用途は違っていました。殆どの場合は実用品が地位により素材等が高級化され宝飾品としての価値を創り出してきたわけです。

 古代北欧からはブローチが、もともとは動物などの毛皮を防寒用とし、その留め金具であったものを高級化したもので本来は寒い時期の宝飾品なわけです。

 古代中南米では祭事の道具であったものを文教、宗教それぞれの分野からそれらの催事道具の権威を高めるために金や宝石などの高級素材を使用することにより宝飾化してきました。

 古代日本でも特に弥生時代には現代のプカシェルに当たる首飾りをしており、貴族文化が栄えることによりその様相は変化をしており日本独自の飾り物の櫛やかんざし等の着物文化に合うように変容してきました。

  現代のジュエリー文化はほぼほぼ50年程の歴史しかありません。

 大正時代時の貴族院議員で現ギンザタナカの前身山崎商店の創業者山崎亀吉氏により米国のティファニーより6本爪の立爪指輪が日本に持ち帰られたことから指輪に歴史は始まりました。

 しかし、実際にはその指輪自体を創作すること自体が難しく、私自身その制作にあたっていた職人さんの晩年にお会いし、お話を賜ったことがあります。当時は当然キャストの技術もそれほど進んではいませんから地金の塊から削りだしたという事で、とても普及させるようなものではなかったという事でした。

 その後かんざしや刀のつばなどを制作していた『飾り職人』呼ばれた人々によってその後の色石などの取り巻きの指輪等が政策を始められました。

 我が日本においてヨーロッパジュエリーと呼ばれる品物が本格的に輸入、制作が行われたのは1970年代に入ってからの事です。

 なんちゃって日本宝飾文化はその後、高度成長、バブル期に向かって発展するのですが、いかんせんなんちゃって文化です。バブルが崩壊するとあっという間に下降期に入り、現状を迎えています。

 本来の文化ではないところでビジネスモデルですから結局は値引き販売が主流になり、本来の価値というものを切り崩しながらの販売です。当然その間には販売員も育ちませんから当然と言えば当然の結末です。

 つまり、西欧文化には宝飾品を実用品の延長として使用する文化があります。ですからその実用価値を知らない日本の販売員は値引きという事になるのですが、前提価値があるものだから値引きが可能なわけで、なぜ値引きで売れるのかも知らずに値引きをしていますから文化根こそぎ崩壊させているわけです。

 本来ビジネスというものはそこに根付いた文化があり、そこに必要不可欠とされるものがビジネスとなります。それは古今東西、未来に関しても言えることです。

 つまり、宝飾業の未来はそこにその文化を根付かせる事が出来るかどうかという事です。しかし、残念ながら現状を見てみると業界内の中にもその動きが垣間見れる瞬間もありません。

 文化を創造できない限り、宝飾業の再建はありえないのです。

 

2026年7月28日火曜日

為替!?

  輸入国家として一番大きな問題は為替だと思いますが、我々の業界であるダイアモンドビジネスにとってはどうなのかという事です。

 デジタル赤字に注目が集まり始めて久しいのですが、現状6兆円を超えようとしているわけですが、貿易赤字の1兆6千億円から比べても大きなことがわかります。

 更に言えば国内のIT投資の抱える問題としても結局は海外のプラットフォームの単の投資になっているような気もします。結局政府の投資は円安の要因にもなってくるのかもしれません。

 つまり、冒頭の為替の問題を考えた時に海外への支払いとして円売りドル買いが更に今後も増えることを考えると円安は更に進むと考察されます。勿論、現在自動車などを中心に輸出産業は円安の恩恵を受けていますが、実際には彼らの利益は海外への投資が殆どといわれていますので、これも円安の固定化の要因と考えられます。

 ここで私達のビジネスとしてですが、多くの国内在庫で市中にあるものは40年前程からの円高時にダイアモンドは輸入がされています。仮に市中での掛け率が高かったとしても十分に円換算で考えると値上がりしていることが考えられます。

 但し、前提としての2ct程度から下のサイズに関しては価格自体が伸び悩んできましたので、大きな機会とは言えませんが、大粒に関しては鉱山の閉山等採掘の減産もあり、大きな機会が生まれるという事も考えられます。

 ここ数年海外からの買付が多くなってきているのそれらの要因も決して少なくはありません。しかし、大半は1ct前後の物でしたが、今後は現在の経済状況も考えると大粒が出てくる可能性があります。

 海外においては日本ほどのダイアモンドの重要の減退はありませんので、一つの機会としてのビジネスモデル構築も有りなのではないかと考えます。

 現在の買取屋さんといわれる市中のお店はプロが不在という事もあり、大粒のダイアモンドの引き取りが少なくなってきていると聞いております。プロが査定をし、リーズナブルな価格を示すことにより、新たな市場を構築することは可能なのです。

 これは為替の動きが拍車をかけるであろうという事だけではなく、現状の金融や社会環境を考えた時に現在保有されている方達からの流出が十分に考えられるという事も前提に入っています。

 本来であれば円安自体はあまり歓迎が出来ることではありませんが、この環境はまだまだ続くであろうという事を考えると次の段階を考えることが賢明であるという思いです。

2026年7月25日土曜日

その意味は!?

 宝飾業界に長く身を置くととかく気になることも多く、先日も某所の展示会に参加をさせて頂く機会がありました。

 何が気になったかというと、この展示会で何をやりたいんだろうという事です。勿論販売の為という事は理解をするのですが、販売というのは結果論でその為にプロセスなりコンセプトを示す場所でなければと思うのです。

 例えばそこにライフスタイルの提案があるとか、これをテーマに商品を集積させているとか、あえて言うなら文化の提案をしながら一歩上の品質に誘う事の機会の集積所みたいなところが展示会であると思うのですが、その部分が全くと言って見えませんでした。

 管理職の諸君を見ていても全く、その風体というか品格を成していない感じがして、その指示は決して明確ではなく、どこか人任せ的な感となっていました。

 これはダイアモンドの販売に携わる々にも言えるのですが、販売時の知識の浅さというか、最近気になる若者の思考に似ている気がしています。

 最近の若者の傾向では良く何事もAIに尋ねるために表面的な回答しかしていない。つまり、自分自身の理解や経験ではないので問いに対して答えることは出来るのですが、なぜその答えになったのかを説明が出来ないという現象です。

 ダイアモンドの販売員も4Cの説明は出来るのですが、その4Cが何の意味を持つのかという事を理解していないので価格を決めるものだと理解をしている人が多いように思います。実際にダイアモンドの価格というものは原石の時点で決まり、あとは流通に乗ることにより価格が決まり、結果的にはそれぞれの価格差を説明するために4Cがあるわけです。

 もっと言うと4Cが同じでも価格の基軸といういうものは全てカットにあり『アイディアルカット』にあります。そこからどれ位、どの様な形でかけ離れているのかという事も大事です。何故そのカットにしたのかという事を明確にしなければなりません。つまり石目を重視するためにメイクを落とす。でなければ全て『エクセレントカット』にすればよいのです。これは仮にリカットされる場合にどれくらい効率が良いかという事も同じ『Good』『Fair』メイクでも価格差が出る訳です。石目が全ての根幹にあり、そこでダイアモンドの評価も変わります。

 メイクに関しては石目の効率を考えカッターが決まるのですが、その上でのカラーやクラリティーに関してもそれぞれの幅が存在し、必ずしも同カラーが同じ色とは限りません。また、クラリティ―に関しても同じことが言えます。

 実際経験上Dカラー以上のカラーも存在しますが、如何せんグレード表示にはDカラー以上は存在しません。しかし、原石時点での価格差はついてしまいます。

 つまり、前述に戻るのですが展示会を行っている意味が分からず、今まで行ってきたから行っているという印象がぬぐえなかったのです。何故行っているのかという事が抜けている気がしました。

 今後このような印象を持つことが多くなるのかもしれません。

昭和感ですかね。

2026年7月16日木曜日

ダイアモンドの予兆!?

  多くの鉱山会社がダイアモンド鉱山の閉山、減産を始めて久しくなります。百年以上の近代採掘による市場在庫の過多。そして、採掘コストの上昇、何より需要の低迷といった理由が要因と言えます。

 勿論、採掘の減産は単純にダイアモンドの価格に反応をするわけではありません。それはダイアモンドの市場在庫自体は十分あるとも言えますので場合によっては価格が下がるという現象も需要によっては起こりえます。

 しかし、現実には一部の部分では値上がり、もしくは値上がりの可能性がうまれてきます。それは減産することにより大粒原石、および一部のファンシーカット用原石も産出される機会が失われるという事です。

 つまり、一定のサイズ以上のダイアモンドの希少性が増し、更に原石の形によるファンシーカット、例えばハートシェイプ・マーキースといった特殊な原石から研磨されるようなものはやはり希少性が増します。

 ラウンドブリリアントのサイズで言えば5ct以上、HS,MQカットで言えば3ct以上のものが極端に在庫不足になる可能性があります。特にファンシーカットはその形も重要視されますのでより難しくなるのです。

 更に10ct以上となればラウンドブリリアントよりHSやMQカットなどの特殊なものはかなり手に入りにくくなることが考えられます。

 何故このようなことを記するかというと今後のダイアモンドビジネスの変化への予兆を感じるからです。

 それは現代の資産形成の変化という事に一因しますが、ステータスの変化、ファッションの変化、市場の変化というものを考えた時にダイアモンドはどの位置に示されるのかという事を考えます。

 つまり、1ct前後のダイアモンドの位置はどこまでその過去のダイアモンドの位置を守れるのかというと答えはノーということになるのです。ハイブランドにおいてのこのサイズは婚約指輪等にブランド価値としての用立てとはなると思いますが、一般論としてその価値がステータスになることはないと考えられます。

 逆に言うと大粒で特殊なカット、例えばハートシェイプの10ctであったり、それ以上の大きさのものは更なる希少性を持ちジュエリーとしての価値以上のものを持つことにもなると思われます。

 同じダイアモンドでも価値の意味合いが違ってくることは当然ですが、今以上に資産としての価値観を大粒には感じてくるようになのではないかと思います。

2026年7月14日火曜日

イスラエルワイン!?

  先週末の金曜日に当社がイスラエルからワインを輸入するようになって3周年という事で、元在イスラエル日本大使館の根底料理人であった天野明幸氏にお願いして、日本とイスラエルのコラボ料理とワインという事で会を開催しました。

 限定20名という事で応募をお願いしてご来店いただきました。募集間もなく満員になり、お断りする方達もおられて申しわけないことになりましたが、盛会のうちに執り行われました。

 半数近くの方たちが初めての参加という事で、お話も弾み楽しいひと時を過ごす事が出来ました。会話の内容はイスラエルの事や私の本業であるダイアモンドの事、そして、イスラエルワインの事と幅広い話題で過ごさせていただきました。

 特にイスラエルワインは何故美味しいのかという質問が多くありましたが、イスラエルの地理的状況を考えればわかりやすいのです。まずは5,000年前ほどに自然に近い形でワインが製造をされていたことを考えると、ワインの製造に向いていた地区、土壌という事になります。更に、天候の不順も少なく、毎年それなりの環境での生産が安定的に行われるという事です。

 イスラエルというお国柄宗教を前提としてのレギュレーションもあり、殆どがコーシャワインという事もあり、ケミカル、動物由来とした添加物が使用できないという事もあります。故に自然の果実感が強く純粋の果汁を発酵させ、そこにプロセスが工夫されているものが多く、果実酒の本来の味わいがあります。

 フランスなどのワインはヴィンテージやその技術をブランド化し、愛好家もその内容を表現して楽しむ、ちょっとマニヤックな部分も多くあります。しかし、私自身は買い付けの際に気を付けていることは単純に美味しく口当たりがよいかどうかという事と、一緒に食する料理が思い浮かぶかという事を前提に買い付けを行っています。何故なら嗜好性の高いものはワインに関わらずそれぞれの人により取り方、感じ方が違うと思っているからです。

 本来、口に入れるものは美味しいかどうかが基本にあり、理屈で楽しむのは更なる道は入る人々が堪能をすればよいと思っています。私自身もワインエキスパートではありますが、多くの人に理屈で説明をして理解をしてもらえることは少なく、『あの食材には合いますよ』といったイメージができることを頭に浮かべ、試飲をしていただく方が理解が速いように思います。

 また、会には大使館の方やHPでご覧になった方、紹介で来られた方と様々でしたが異口同音で仰られていたことは飲み口が柔らかいという事でした。当店での試飲会をきっかけにワインを飲み始めてという方も多く、イスラエルワインはワイン初心者の方にはもっとも向いているワインだと自負しています。

 早いもので三年も経ったのだなと感じ、今の国情が改善されれば是非イスラエルへワイナリーツアーを開催したいと思っています。