多くの鉱山会社がダイアモンド鉱山の閉山、減産を始めて久しくなります。百年以上の近代採掘による市場在庫の過多。そして、採掘コストの上昇、何より需要の低迷といった理由が要因と言えます。
勿論、採掘の減産は単純にダイアモンドの価格に反応をするわけではありません。それはダイアモンドの市場在庫自体は十分あるとも言えますので場合によっては価格が下がるという現象も需要によっては起こりえます。
しかし、現実には一部の部分では値上がり、もしくは値上がりの可能性がうまれてきます。それは減産することにより大粒原石、および一部のファンシーカット用原石も産出される機会が失われるという事です。
つまり、一定のサイズ以上のダイアモンドの希少性が増し、更に原石の形によるファンシーカット、例えばハートシェイプ・マーキースといった特殊な原石から研磨されるようなものはやはり希少性が増します。
ラウンドブリリアントのサイズで言えば5ct以上、HS,MQカットで言えば3ct以上のものが極端に在庫不足になる可能性があります。特にファンシーカットはその形も重要視されますのでより難しくなるのです。
更に10ct以上となればラウンドブリリアントよりHSやMQカットなどの特殊なものはかなり手に入りにくくなることが考えられます。
何故このようなことを記するかというと今後のダイアモンドビジネスの変化への予兆を感じるからです。
それは現代の資産形成の変化という事に一因しますが、ステータスの変化、ファッションの変化、市場の変化というものを考えた時にダイアモンドはどの位置に示されるのかという事を考えます。
つまり、1ct前後のダイアモンドの位置はどこまでその過去のダイアモンドの位置を守れるのかというと答えはノーということになるのです。ハイブランドにおいてのこのサイズは婚約指輪等にブランド価値としての用立てとはなると思いますが、一般論としてその価値がステータスになることはないと考えられます。
逆に言うと大粒で特殊なカット、例えばハートシェイプの10ctであったり、それ以上の大きさのものは更なる希少性を持ちジュエリーとしての価値以上のものを持つことにもなると思われます。
同じダイアモンドでも価値の意味合いが違ってくることは当然ですが、今以上に資産としての価値観を大粒には感じてくるようになのではないかと思います。