世界の資産の9割が大型バス一台分の人々に占有されているといわれる現代でも、日本だけを見ると1億円を超える資産を持っている富裕層が増えているといわれています。しかし、それはあくまでも円ベースでの話でドルベースにした時にはその富裕層といわれる人々でも賃金ベースでは増えていない現実があります。
つまり、ドルベースで考えた時に日本では決して富裕層といわれる層は増加をしているわけではなく、実体経済だけを考えると明らかに衰退をしていると考えても良いのです。
現在は先進国を含む世界の実体経済の数十倍から取引ベースでは数百倍になっているといわれる金融経済は実体経済を停滞させる要因にいずれなるのではないだろうかと懸念をしています。
つまり、以前にも書きましたが実体経済というものはお金がいかに市場で動くのかという事です。モノやサービスが伴って動いている実体経済は本来の経済の姿で、その経済を動かすために金融が存在をしているわけです。
主が実体経済で、副が金融経済であることが理想型なわけです。しかし、現実には前述したように実際には金融が実体経済の数十倍の規模になっている現状は危惧をしなければならない現状です。
経済の血液ともいわれるお金が体ではなく頭だけに血が集まっている状況にあるわけです。金融のAI化が進み取引行動が速くなり、更に超短期で動かす資金の動きはもはや金持ちのマネーゲーム状態で、個人投資家がパソコンの前で座ってどうにかなる状況ではなくなっています。特に日本で問題のなのは欧米諸国での考え方と違い、将来に不安だから資産を増やしたいと貯蓄と勘違いをしている人々が多いようにも思います。
投資はあくまでも投資ですからギャンブル性が伴うことは免れることは出来ません。貯蓄がイコール良いとも言えませんが、社会の為と自分の為に投資と貯蓄とをバランスよく行う事が大事で、投資を行うために節約をした生活をするという事は大きく言えば経済を停滞させ、最後には株価の低下にもつながりかねません。
本来は実体経済をスムースに動かす点に金融は存在をしているはずですが、金融でのマネーゲームが市民権を得てしまったために実体経済に伴わない金融規模になってしまった訳です。このままいくと投資で貯めた資産が物に対しての価値が下がり続け、インフレをさらに印象付けることになるのではと懸念をしています。
実際には富裕層が自身の余裕のある資金を実体経済の助力になるように回すというのが投資であって、生活費を削ってまで行うものではないという事です。その意味では日本政府のNISA政策が十年後に泥沼を引き起こさないことを願っています。
我がダイアモンドに関しては理屈から言えば価格の上昇という事になるのですが、あまりの希少性により、その存在に多くに人々の気が付かなくなる懸念もない訳ではありません。多くの富裕層がどのような形でもダイアモンドに資産を振り分ける状況を業界が作り続けることが望まれます。