以前にも書いたのですがAIへの安易な傾倒はとんでもないことになるのではないかという懸念です。
アンソロピック社のAI開発者のジェイコブ・コクソンなる人物がこれ以上の開発に警鐘を鳴らす意味で抗議の退社をしたという記事を見て改めて背筋がぞっとする思いをしました。
先日もオープンAI 社のAIが他のAIと連携をして勝手にセキュリティーシステムを乗り越え銀行のシステムにハッキングを行った事例が公表をされましたが、それ以降もアンソロピック社のAIがセキュリティーシステムを潜り抜けるためのシステムに勝手に開発し、侵入をしたという事例もありました。
ビル・ゲイツやあのイーロン・マスクさえも警鐘を鳴らしています。何故なのかというと、すでにAI開発がAI自体によって行われているという事です。つまり、過去の人間によるAI開発の比ではないくらいにそのスピードは速いという事です。
元々、AIにはできないとか不可能を選択するプログラムは組み込まれていません。その為に結果を出すために不必要であるものや弊害になるものを排除するというシステムになっています。もっと言うと邪魔であれば人間をも排除するという事にもなりかねません。
もっと突き詰めるのであればAIによる開発のスピードは金融システムすら破壊しかねないと考えられます。半導体、AI等の投資は巨額の資金を動かしていますが、その投資先が新たなAIを開発し、収益を得て配当が行われる前に新たなAIが出現し、過去のものとしてしまう可能性があるからです。
一番良い例としてイーロン・マスクのスペースX社が地球の軌道上にソーラーパネルは配し、太陽光を効率良く発電に向けようという試みですが、AIの進化により『核融合発電』の技術が既に開発されています。2050年代に完成するかもしれないといわれていたものが2030年には完成する勢いです。そうなるとスペースX社の株価はどうなるのだろうか?とさえ考えてしまいます。その試み自体に意味がなくなるからです。因みその『核融合発電』に関しては我国が先行をしているようです。
勿論、今の投資家たちは実際の収益性を待つような人々ではなくギャンブラーですから、少しでも株価が動けば投資先の将来性に関係なく株を売りに出してしまいます。以前にも書きましたが、それが現在の金融の変異した形であり、貨幣の価値を下げている要因でもあります。
AIの話に戻れば現在、我国の政府や各企業が一生懸命目先のAI化に走っていますが、それらの行動は更にAIを巨大化する作業で、末端でどうでもよいAI化が進めば進むほど巨大なAIが誕生し続け、人間の脅威になるのだと思います。丁度、ゴジラが攻撃を受けて放射線を浴びれば浴びるほど、それがエネルギーとなり巨大化し、無敵化していくのに似ています。