ダイアモンドの一番の価値は大きさであることが前提ではあるのです。それはダイアモンドの結晶は等軸晶系の八面体が一番多くなるのですが、大きく成長することが稀であることも事実です。
大きくなる場合の多くは変形をした結晶になり正八面体のまま大きくなることは更に稀です。勿論、変形をした原石は多くの場合ファンシーシェイプとしてカットをされるのですが、それはその原石から最も大きく研磨後もなるべく重量を失わないようにするためです。
それは小さな原石にも言えることで変形をした原石からは研磨後の重量維持のためにファンシーシェイプに仕上げることが一般的です。
ラウンドブリリアントの多くの場合も研磨後の重量により価格の査定を行われるので研磨後の際も重量を維持するように研磨されます。1ct、5ctなどの区切りのカラット当たりで価格が決まっていくので、理想的なカットでは石目が維持をできない場合には多少理想の形から離れても重量の維持を基本とします。つまり、理想的なカットの0.9ctよりはグッドメイク程度の1ctの方が高価になるためにポリッシャーはビジネスセンスとして後者を選びます。
ここではラウンドブリリアントカットについて述べますが、結晶が大きくそのまま正八面体のままで成長をすることが稀であることは前述しましたが、それと同時に内包物を含まずに成長することも稀です。つまり、大きくなるだけではなく無傷に近いまま成長をすることは本当に稀で、例えば50ctアップのダイアモンドでDカラーでSIクラスの研磨後石とJカラーでフローレス(無疵)の研磨後石ではどちらに価値があるかといわれれば後者という事が出来ます。
原石に関してはあらゆる考察があります。確かに大きさも言えるけれど色はもっと希少性に寄与するのではないかという方もおりますが、実際には色でそこまでの差はありません。しかし、50ctを超える原石が少ないのも事実ですが、なおかつ、フローレス(無疵)であればもっと希少です。
原石の研磨後の重量を無視すればをフローレスは多く存在します。また敢えてファンシーシェイプにすればフローレスは存在します。しかし、大きく重量を損なうとしたら現実的には大きく利益を損ないます。つまり、自然の原石を生かし美しさを損ねず価値の高いものを研磨しようとすると原石の条件に素直に従う事が大事であるわけです。
結論を言うと同条件であればラウンドブリリアントのダイアモンドに一番価値があるという事ですが、実際にはマーキースカット用の原石は長く細いという条件がありますので、これはこれで大きな原石が存在をしませんので、やはりそれなりの価値はあるのですがラウンドブリリアント以上に志向性が伴いますので、好みが出てしまいます。
原石は本当に色々な見方をする事が出来ますが、結論は美しさを前提としてやはり自然に従うしかないという事です。