市場価格の伸び率を表す名目GDPに対して、実質GDPの伸び率が2025年の数字を見ると名目4.5%の伸び率の数字と実質GDPは1.1%の伸び率の数字を見るとさらに乖離が始まっていると感じます。
つまり、スタグフレーションの始まりというか既に始まっているといってもよいのでしょう。不況下のインフレであるスタグフレーションの特徴として貨幣の実質的価値が下がっていることを表していますが、壊れかけのバブルの状況でもあると思います。
昭和のバブルは格差というより日本人一億総バブルな状況でしたが、現在のバブルは格差が顕著な状況にあります。デリバティブといった金融社会が背景にあり、実質的な価値を1にも10にも見せる環境でお金を回すという事を前提に行っていますが、これは膨らみ易く、萎み易いという特徴でもあります。
揺るぎないものは現物なのですが、その典型の金相場も先物という形でやはり膨らませています。十数年前にロンドンの金市場を運営していたロスチャイルド銀行が金市場から手を引きました。なぜだろうと考えていましたが現在を見ていてその意味が理解できるような気がします。
これらの状況を考えると資産として、やはり現物がお勧めといえるのです。つまり、現物は不動産であれ、金であれ、ダイアモンドであれ無くなりません。不動産に関して言えば使用していれば価値があるわけです。まして、手放さなければ最低限のリスクで済みます。勿論、価値として絶対ではありません。現状のイラン問題もあり、戦火の中や災害の中での不動産はあまり意味がないかもしれませんが現物は残ります。
しかし、株で言われる手放さない塩漬けといわれる手法は一番リスクの高い方法になります。特に資産をあまり持たない人々にはそれが顕著に現れます。一方、富裕層に関しては空売りをはじめ、資金がある故の逃げ抜ける方法があります。勿論それは10億、100憶の世界ではありません。
つまり、バブルの崩壊が起きると中途半端な資産家ほどリスクが高くなります。お金のない人や株を持たない人、そして極端な資産家にとってはそれほど多くのリスクでもありません。
今後、長期で考えるのであればやはり資産としては現物を持つべきなのであろうと改めて感じすわけです。

