金相場が、ここ数日の有事により値を上げています。有事の金、さらに言えば有事のドルという事で日本にとってはダブルショックの追い打ちです。
石油にしても、今回のホルムズ海峡閉鎖により値を上げていますが、金も石油も決済がドルですから、ダブルで値が上がるという日本にとっては近い将来の物価上昇の予兆といってもよい状況が続いているわけです。
特に我々宝飾業に携わる者としてはのっぴきならないことなわけです。一般商品に至るまで高額品というジャンルに入り、多少の値上げでは追いつきませんのである意味良いチャンスかもしれません。
つまり、以前書いたように宝飾業界というニッチな市場でどう生き抜くかという事を真剣に考えなければなりません。安易な特価や値引きで物を売ろうとしたら、最終的には自分の首を絞めることになりかねません。しかし、現実には過去数十年の悪しき慣習というものは残っていますので、現実に無理をしなくてはならない状況があります。
勿論、それを踏まえた上で、という前提で高額品を売るという事がどの様なことなのかを真剣にとらえ考える必要があるのです。
まずは、高額品の購入する人々は何を望んでいるのかという事を考え、更に言えばそれに対して自分達が出来る事は何なのか?という事を考えなければなりません。つまり、自分達がそのことを理解しているのかという事を考える良い機会でもあると思っています。
高額購入者の生活や嗜好が解っていなければ、そこをくすぐることは出来ません。つまり野球をしたことがない人が野球道具を売る事が出来ないように、贅沢や栄光思考のない人には高額品をを理解することは出来ないし、販売することもできません。
本人が必ずしも贅沢や栄光思考がある必要はないと思っています。しかし、その思考を理解していないと自己中心的な自分のレベルでの売り方をするしかないのです。それは一番悪い状況なわけです。
冒頭にあるように金の価格の上昇傾向はこの有事が落ち着くまでは続くのでしょう。しかし、その後も金価格の下落自体は大きくは期待が出来ません。つまり、既存の宝飾業に関しては氷河期に入る可能性があるわけです。
本来の高額品を販売する方法論を見つけたところが、この状況に関係なく推移していくのだろうと思います。いずれにしても安売りとは縁のない業種に既になっていることを感じなければなりません。