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2020年9月3日木曜日

ダイアモンドとアベノミクス⁉

 安倍さんが退任を発表し、次期総理は選挙をやるまでもなく菅さんいなるのでしょう。出馬表明では安倍政権の政策を継承し、当たり前のことを判断し政策を進めていくという内容でしたがモリカケ問題や桜、更には公文書改ざんが当たり前の事と捉えているとしたらそれそれはそれで問題ですね。

 ところでアベノミクスですが安倍さんの就任時から始まった実質的な景気拡大は2018年秋には終わっていたという発表がつい最近行われましたが、それについても国内成長率の話で合って実質的には他の先進国が1~2%の成長に対して日本は1%以下の成長であったわけですから実質的にはマイナス成長という事になるのでしょう。

 あとは実質的円安という事もあり、他国の人が同じものを購入した場合には日本人は他国の人よりも高く購入をしていたという事にもなります。更に実質的個人消費は民主党政権時代より下回っていたという事実もあり、株価対策等には見た目の結果を残し、更には多くの富裕層の資産が増えたといっても庶民からすると停滞政策であったことは否めません。

 ダイアモンドという商品はある一定の条件を満たせば安全資産になり得るという事は以前から書いてきましたが、安倍政権の期間と一致する部分でダイアモンドの値動きがありました。

 安倍政権スタートとほぼ時を同じくしてダイアモンドの価格の下落は始まりました。それはブライダル市場や嗜好性を求めた市場では顕著に表れています。D IFを中心にした嗜好性ラインは顕著に30~40%の率で下落をしています。更にブライダルラインでも需要の減退により価格の下落が
やはり起きています。

 これはアベノミクスと関連が無いように見えますが、実は大いに関連があり、大粒ダイアモンドに資産性を求めていた投資家達が安定資産であるダイアモンドからの興味を一時的に失った面があるからです。勿論その理由は株への投資です。

 しかし、その後今年に入って新型コロナが流行り、その株相場に危うさを感じる投資家たちは一時の避難場所としてここ数年目立ってきた金相場に身を寄せていましたが、ここにきてコロナ相場からの脱却の兆しを感じ、少しづつ様子を見ながら金を手放す環境が整ってきました。この一連の動きは大粒ダイヤモンドにも影響が出て、ここ数カ月の単位では価格に上昇の動きも見られていました。

 安倍政権下のブライダル及び一般ジュエリー市場では前述のとおり、個人消費も減退し、結果ダイアモンドの価格の下落という面も現れてきました。これは日本で見られる一分の現象ではありますが、他の諸国も同じような現象です。それは金融市場へのあまりにも偏った政策は実体経済をないがしろにし、正にアベノミクスそのもののが与えた影響はダイアモンド市場にも大きな影響を与えたと言っても過言ではないのです。

 アベノミクスの光はあまりにも小さく、闇はあまりにも深く大きいのです。安倍政権の誕生とその期間と政策があまりにもダイアモンドの価格の下落に一致していたことでその関連性をなぞってみました。

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