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2020年2月10日月曜日

サスティナブル⁉

 『人工ダイアモンドは正にサスティナブルである』。そこいら中の大地を掘り起こし地球の環境を壊している天然に比べて如何にエコであろうかという事を説いている人々がいます。

 サスティナブルとはSustain(持続する)とAble(~できる)との造語でもあり、持続可能なという意味です。2018年頃からファッション業界で使われ始めた言葉です。石油業界に次いで環境破壊に影響を与えていると言われる服飾業界の中で『エコで再生可能なファッション』をという取り組みですが実際には廃棄の量を含めて年々増え始めているのが実態です。

 ただ、実際にりサイクルする事が出来るかどうかを意識して購入する人々もインテリジェンスの層に増えてきたのも事実ですが、ある意味宝飾業界はその先端を行っているともいえるのではないでしょうか。

 前述のスローガンは人造ダイアモンドを売るためにこの今流行りの言葉に乗っているのでしょうが、前提として天然のダイアモンドは再生可能であり、環境破壊の部分があるにしても他業種からすると決して大規模とは言えないとおもいます。

 前提として天然のダイアモンドに乗っかる形での生産ですから何をかいわんやです。更に人造ダイアモンドを製造するにあたっては間接的にどれ位の環境を破壊しているかという事も考えなければなりません。高温高圧機の動力も含め、過去には使われていなかったエネルギーです。

 エネルギーイコール自然破壊は最も大規模に行われているものです。やがてダイアモンドの採掘は行われなくなるでしょう。その時にこそ再生可能な天然ダイアモンドは経済的にも情緒的価値としても意味を成してくるでしょう。

 サスティナブルとは一見格好の良い言葉として使われている現在ですが、一人の人間が現実として5年なり、10年使おうとする洋服を買おうとしたら殆どのファストファッションのメーカーは無くなるでしょう。更にそれらの洋服は決して安価なものにはならないでしょう。

 ファッションとして流行り言葉を使う事はその知識や責任が伴います。使う事やその趣旨を決して否定をするものではありませんが、言動が伴うだけの意識を持たなければなりません。

 グレタさんの環境活動ではありませんが彼女の環境活動を助けるためにどれくらいの人々が飛行機や車で移動をしているか。何もしなければ確かにエコですが、人間生存活動というものは決して環境に良いものではありません。それが自然の周期というものでもあります。最低限の破壊で済ませるには数百年ほど前の生活に戻さなければならないでしょう。

 そんなことは不可能です。しかし、そのことは必ず考えなければならない課題でもあります。その上で人造ダイアモンドがサスティナブルであるなんて発言はしてほしくはないし、あまりにも軽率な発言だと思うのです。売らんがためのコピーとして決して使ってほしくはない言葉です。
https://ameblo.jp/diamonrow

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