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2020年7月1日水曜日

現物相場の上昇とダイアモンド⁉

 とうとう金価格が市場最高値を更新しました。$1800ドル/オンスという価格は誰もが予想をしなかったでしょう。2000年270~300ドルだったことを考えると約6倍強の上昇でもあります。日本円では1980年の6千円台という高値もありますが、当時の為替は240円前後でもあり、トロイオンスでは850ドル前後決して高かったわけではありません。

 このころの高値は前年の旧ソ連のアフガン侵攻などの有事という事もあり、ドルも強く地金そしてダイアモンドも高値を付けていました。今回の高値はリーマンショックを皮切りに上昇を始め、その後『アラブの春』を挟み現在に至っていますが、これは2015年代に一度踊り場を迎え下降をしますが、これと同時にダイアモンドの価格も停滞をします。

 それはある一定の世界の安定を迎えていたことを示しますが、今回のコロナ騒ぎの中での地金を上昇は何を示しているのでしょう。

 金融市場はこの実体経済の悪い最中でも株価は高値を維持し、利ザヤ売り買いを繰り返しています。勿論これはAIの活躍による瞬時の売り買いによるものと考えても良いでしょうが、実体経済の先読みが株価に左右するという神話が崩れていることになります。勿論現状は医療、IT関連株が上昇をしていることは言うまでもありません。

 しかし、一部の投資家はリスク回避という面もあり、現物買いをすることは過去も物語っていますがダイアモンドはどうでしょうか。ダイアモンドのトータル的なものだけを言えば相場は下がっています。しかし、現物があるかどうかというのはその限りではありません。

 更に言うと大粒に関しての投資マーケットは動き始めてもいますが、一般商品(2ct以下)に関しては3月以降値下がり傾向にあります。しかし、価格が下がっても買い手がいません。当然研磨側は研磨をしませんから結果的に品不足という事になりますが、如何せん需要がありません。

 つまり、投資用とみられる5ctアップの現物に関しては需要もありますが、現物は少ないという事になり大きな動きとはなっていません。ただ敢えてアドバイスをするとしたらリスク回避の資産保全を考えたときに大粒のダイアモンドは今が買いという事にもなるのでしょう。しかし、相当な資産を抱えていることが前提になるのではないでしょうか。

 ダイアモンドは投資としての危険性はありませんが、10年単位を考えた投資でなければなりません。短期利益を求めたギャンブル要素を満たした投資には向いてはいません。最近の証券市場のCM等などもやたら『投資は個人の責任において行ってください』と連呼していますがTV上の画面でもネットのHP上でも見にくいところに小さく書いています。つまり、それだけ危険性をはらんでいるという事でもあるのでしょう。

 ダイアモンドの大粒に関しては国際的オークション市場でも高値を付け動いていることは周知の事実です。後はどのようにしてその大粒ダイアモンドを手に入れるかという事になります。現在私どもも依頼を受けていますが、この新型コロナ禍では殆どのマーケットが動いていない状況です。

 今後の再開後が楽しみという訳ではありませんが前述した1980年にはダイアモンドの価格が上昇を続けたことは脳裏から離れることはありません。
https://ameblo.jp/diamonrow

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