ダイアモンドに関しては色々な物語を時代を超えて運んでくれるということは書いてきました。
その顕著な例がダイアモンドの歴史においては最近の話になりますがマリリンモンローの話が
有名です。
マリリン・モンローの《バローダの月》
マリリン・モンローの共演者でいちばん彼女を引き立てたのはダイヤモンドと言っていいのではないでしょうか。
映画『お熱いのがお好き』の中でも豪華なダイヤモンドのブレスレットが役の上で重要な位置を占めていた。
過去、貴族や財閥のものされていたダイヤモンドだったが、地方回りの歌手が富豪からブレスレットをプレゼントされて喜ぶシーンは、誰にとってもそれが特別のものではない身近に起きるかもしれないことを印象付けたようにも見えます。
彼女の有名なミュージカル映画《紳士は金髪がお好き》の中で彼女は「女の子はダイヤモンドが最高のお友達」と歌い上げるシーンがある。これがダイヤモンドの現代的な存在感を決めたと考えてもいいでしょう。
財閥でもない普通の女性が「ダイヤモンドがほしい」と言い、それをとんでもないことと考えずに、ごく普通にかわいらしい女の子がおねだりしただけと見える。何か現代に通ずるような気さえします。
彼女は常にパーティーではダイヤモンドを身に付けていました。ダイヤモンドは決して上流社会といった印象のない彼女が地位を築く、一因となったと言えるでしょう。
彼女が身に付けていた中で特に有名なものは《バローダの月》と呼ばれるペアシェイプで24.04カラットのカナリア・イエローのダイヤモンドです。
インドのマハラジャ(藩王)の手を離れた《バローダの月》はマリーアントワネットから実家のハプスブルグ家にいた母マリア・テレジアの元へ、その後、数人の手を経てマリリン・モンローの手元に渡りました。
このダイヤモンドは元々インドのバローダ地方の藩王(マハラジャ)ガエクワル家の物であったためにその名(ザ・ムーン・オブ・バローダ)の名が付けられました。伝説もまた、その後のモンローを彷彿するもので、「身に付けた人は歴史に名を残す」といわれ、モンロー自身がそれを実証したことになります。
《バローダの月》は現在、大きな声では言えませんが日本にあります。
ここ数年、国内のメーカーによりこのレプリカが販売されてきたが、イエローのペアシェイプを身に付けることで、モンローの気持ちを楽しむのもジュエリーを楽しむ方法の一つではないでしょうか。
このほかにも、モンローをイメージして製作されたジュエリーが数多くあります。代表的なものは、ハリー・ウィンストンが製作し、滝をイメージした「ウォーター・フォール・イヤリング」でしょう。細かいダイヤモンドが流れるように連なったフォルムは優雅であり、女性のいたずらっぽさを表現したデザインです。
このようにダイアモンド一つで過去の有名人に想いを寄せたり出来るのですから皆さんもぜひご自分を未来の世界へ誘ってくれるダイアモンドに想いを馳せてみてください。
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