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2020年8月15日土曜日
イスラエルとUAE!?
最近イスラエルとUAEの国交成立という見出しが各メディアで流れています。私にとっては非常に感慨深い事でもありますが世界にとっても大きな出来事であると思っています。何故ならもう宗教を背景に争っている時代ではないと思っているからです。
実際の現状は宗教というより過去の争いにまつわる恨みつらみが重なっている状況にあり、決して純粋に宗教を背景にした争いではないからです。過去にもエジプト、ヨルダンと国交を結んできていますが、その後の経済の結びつきもあり決して争いなどは起きてはいないのです。
私自身もイスラエルのゼネストの影響を受け父親の危篤の際に帰国を阻まれた経験を持ちますが、その際に国境越えでヨルダンからシリアそしてオランダに渡り帰国を経験したことがありますが、もし、ヨルダンとイスラエルの国交が成立していなければ私自身の帰国はなかったわけです。
イスラエルのイメージはと聞かれると多くの人々はテロとか戦争のイメージをもたれると思いますが、それは一方的な見方でこのテロとか戦争のイメージを創り出したのはどちらかというとパレスチナ、特にアラファトが存命であったPLO(パレスチナ解放戦線)側であったという認識をイスラエルと関わりの多かった日本のビジネスマンは想っていると思います。
何故なら自爆テロの演出者であり、多くの子供の自爆テロを起こさせたのはアラファトであり、それは西側の多くのメディアはある程度分かっていても報道をしていなかった部分もあります。特に日本は判官びいきというか弱いもの正義的な感情や多くのアラブ諸国との貿易もあり、アラブ寄りの報道が多かったからです。
イスラエルとパレスチナの争いが何故に収まらないかというと両者の和平合意後のアラファトの『ノーベル平和賞』受賞後も彼が多くの貧民家庭に自爆テロを強要し、その後遺族に助成金を出すという手法をとり、自爆テロは神に召されると美辞麗句を並べ、金品を与えることにより自爆テロを促していたことは当時は殆ど報道をされることはありませんでした。
今時点でも実際にはイスラエルよりパレスチナ側には自立するための助成金としてPLOに何十億かの資金がPLOに渡されていたのです。しかし、アラファトの蓄財や自爆テロ強要が明るみに出て、その後アラファトの死、彼の遺族に対してPLOは返還を求め、当時遺族の亡命先であったフランスに対して協力を求め一部を返還させたという事がありました。
私自身がイスラエルに渡った1970年代はイスラエルは日本車が多くは知っていたのですがその多くは『いすゞ』『スズキ』『マツダ』『三菱』などのメジャーではない日本車であり、その理由は『トヨタ』『日産』『ホンダ』などはアラブ諸国が多くの顧客であったためにイスラエルが望んでも拒否を続けていたのです。
その為に現在ではメジャー三社が多く輸入をされているにもかかわらず、年配の人々の多くは義理堅くマイナー4社の車に乗り続けています。それはイスラエル人の気質を顕著に表している事でもあると思っています。
現代のIT社会、デジタル文化を生きていく上では我が日本にとっては掛け替えの無い国です。一方でアラブの産油国もパートナーとして同じく掛け替えの無い国です。
つまり、現代においては宗教対立という情緒的な社会成立ではなく、明らかに経済が主体の社会の成立が世の中の安定を生み出すのでしょう。
そういった意味でも今回イスラエルとUAEの成立はというのは世界の安定という観点においても非常に重要なことだともいえる訳です。
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