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2014年1月18日土曜日

ダイヤモンドの値上がり!?

 新年が明け、取引所においてもダイヤモンドの値上がりを痛感してきた訳ですが、円安も重なり実に心苦しい想いをしている訳です。

 イスラエルから戻り、地方の展示会に参加させて頂いて感じた事ですが、ダイヤモンドの一部の価格が跳ね上がり、一千万、二千万と出して頂いても、それくらいのお金を出す方達が欲しがるような大きさにはならないという事です。

 上級品であれば一千万円出しても下手をすれば3CTSにもとどかないかもしれません。勿論、値引きや販売方法によっては可能なのですが・・。もう以前のように小売業にしても百貨店にしても形式の利益率を追っていたら誰もそこからは買わなくなっていくでしょう。

 勿論、商売ですから一定の利益を追求しなければなりません。しかし、高額品になると率ではなく金額で考慮をしなければ消費者においていかれるでしょう。

 多くの百貨店が『当百貨店ではGカラー以上、SIクラス以上でなければ販売しません』という時代錯誤も甚だしい事を言う事もままあります。これはダイヤモンドの価値に対しての無知から来るものなのですが、以前とある百貨店の商品部の方とお話しをしていたらやはり同じことを言っておられました。

 私が
 『それでは、ヴェリーライトイエローは扱わないんですね?』と聞くと

 『勿論当店では扱うのは難しいでしょう・・。というより、扱いません』
との事でした。

 『実は、30ctsのヴェリーライトイエローでVSクラスの物があり、価格的には面白いものなんですがお取扱いは出来ないという事ですね?』

 『その大きさであれば取り扱う事が出来ると思います。』
と戸惑いながらもご返答がありました。

 要するに4Cで販売する物を括る事には無理があるという事です。ピケといわれるクラリティーの低いものでもレッドダイヤモンドであれば扱う訳です。

 今日のようにダイヤモンドの価格が上がり、大きさとのバランスがとりにくくなると、綺麗であれば微妙なグレードにこだわる事はむしろ消費者をないがしろにしている事になるのだろうと思います。

 沢山の情報を消費者に示し、消費者自身に決めてもらう事が必要なのだと思います。誤表示や偽装的な売り方をしなければ、消費者の選択値も広がるでしょう。



 さる機関が出した昨年度のダイヤモンドの値上がりを示したグラフがあります。1CTのサイズのものですが、解りやすく面白いので掲載をしてみます。

 左の数字が値上がり率で、下部は色と清澄度の組合せです。


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