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2014年11月27日木曜日

ブルーダイヤモンド記録⁉

 先日、9.75ctsのVVS‐2、ファンシー・ヴィヴィット・ブルーのペアシェプがオークションのレコード価格で落札をされました。ペンダントになっているもので価格はUS$32,645,000(日本円約38億5千万円)もしくはUS$3,45,205/ct(日本円約4億円/ct)での落札です。

 過去最高の落札価格ですが、昨年5ctsの同じ内容のものが9億5千万円で世間を騒がせた事を考えると、わずか一年でのこの価格は驚異的と知ってよいでしょう。

 いつも書いている通り、一般的なダイヤモンドの5cts未満の値動きから考えるとかけ離れた話であると同時にダイヤモンドの世界の特殊な物のバブルは当分落ち着きを見せそうにありません。

 背景にあるものは先日も書いたように中国のバブルでしょう。社会主義の国である中国では不動産等の資産を所有することはできませんが、携帯可能なもの、昨今話題になっている赤サンゴやダイヤモンドのようなものは真に的を得ている訳です。

 特に海外の不動産や債権、証券を所有することは今の中国の資産家たちのトレンドにもなっているのは承知の通りです。基本的には不動産にお金がかかりませんからその資金がそれらの物に向かう事も理解が出来ます。

 基本的に自国の政府を信用していないという事もあるでしょうが、現在の似非資本主義は我が国の社会主義的な資本主義の大型版と言えるでしょう。それを考えるとしばらくこの状況は続くのかなという感じもします。

 特にダイヤモンドに関してはファンシーカラーを中心に彼らの標的になっていますので、大きさ問わずグレーディングレポートのカラーの最後がブルーだったりグリーンだったりするとダイヤモンドそのものを見ずに購入を決めているようです。

 勿論、中東の資産家たちも黙ってみている訳ではありませんから、ますます過熱をしていくことは想像がつきます。彼らの狙いは日本国に内在するそれらの特殊ダイヤモンドですが、日本の資産家たちも負けてはいません。

 富豪という人々は中国や中東の国々を抜いて、米国に次いで世界第2位の我が国ですから、簡単には手放しはしないでしょう。しかし、日本の資産家たちには本来のダイヤモンドの価値を理解が出来ていないので相変わらず時計等のブランドが作り上げた物に走っています。

 勿論、日本にもその事に気が付いている人々はいます。10億20億円の単位の物を探している人も幾人かいることも事実です。しかし、お金を持っているからと言って手に入らない物がダイヤモンドです。少なくなってくると今後はさらに記録を更新したダイヤモンドの落札価格が話題になるでしょう。

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