数年前に東京国際宝飾展(IJT)において、セミナーを依頼され、『今後の日本の宝飾業』というタイトルでお話をさせていただいたことがありますが、内容からいえば今後は外需ですよという事です。
内容的には日本の地金を扱う技術の高さや細やかさを海外に輸出をする時代だという事ですが、現在においてはリサイクルや真珠を中心に外需を行っているところが多くなってきてますが、その事自体は海外に目が向き始めたという意味ではよいのですが、意図とはちょっと違います。
古い話ですが種子島にポルトガル人の手を経て、鉄砲が渡って来て500年ほど経つわけですが、それから数年で国産の鉄砲が生産されます。何故そんなことが出来たのかというと我が国には日本刀という優れた鉄鋼技術があったからです。最初に製作に携わったのも刀鍛冶でした。
それゆえに、鍛造技術や切削技術が他国に比べて群を抜いていたのです。勿論当時は他国との交流が少なく、その技術が海外に流れることはありませんでしたから独自の発展を遂げたのです。
これらの歴史的背景もあり、日本の地金製作技術は他国と比べても劣るものではないという事もあり、外需の勧めとして日本の優秀な技術を海外へという意味でセミナーではお話をさせて頂きました。
ここで日本刀ですが、玉鋼と呼ばれる材料を何度も鍛錬をし、不純物を取り除く作業をする訳ですがその際に余分な炭素や鉄を飛ばすという作業をするのですが、それと同時に硬く結びつきの強い純粋炭素を凝縮させることにもつながります。それにより硬く切れ味が鋭いあの美しい日本刀が出来る訳です。
他国のような単純な鋳造した刀を磨いただけの『なまくら刀』との違いはそこにある訳です。勿論他国の場合はそんなにのんびりと武器を作っている暇はないという事もあったでしょうが、相手を切るというよりたたき切るといったイメージだったのでしょう。
ここで気が付いた方もいるかもしれませんがダイヤモンドは炭素の結晶で高温で何度も大きな圧力が掛かる事であの美しい輝きと硬さが生まれてきています。つまり、日本刀の製作に通ずるものがある訳です。
ある種日本人の趣向に通じるものがダイヤモンドにはあるのかもしれません。地球の鍛錬の結果ダイヤモンドが出てきたのですから、手間隙といった日本人が是として認める作業が価値として
認められているのかもしれません。
一方、最近の日本人の自尊心は海外に比べて非常に低いというデーターがあります。米国57%、中国42%と比べて日本人は7%程度の認識だそうです。バブルの頃の日本人の自尊心は
正確なデーターはないそうですが、30%を超えていたそうです。自尊心というのは決して自己中心的という意味ではなくオンリーワンの意識ですからこれを失っているという事は問題です。
我々の扱っている宝飾品は顧客に自尊心の意識があって初めて成り立っています。それが、現状の低迷につながっているのかもしれません。自尊心というのは不安や不信といった不純物を心の中から取り除くことにより自信が生まれ、自尊心を育みます。つまり、これも心の鍛錬が必要という事につながります。
普段業界側が消費者の不安や不信を招く行動をとっていたとしたら、当然その業界の売り上げは低迷をします。むしろ自尊心を育ませるような言動や行動が販売側には必要なのです。そうすればおのずから結果が出てきます。
因みに、単なる鋳造による大量生産のジュエリーはなまくらとは言いませんが強度や造りの細かさには問題が出てくることは多いのですが、鋳造でも日本刀と同じように800度前後の温度に数回掛けるとか、それに耐えうるだけの質量を使用することによりそれは解消をされます。実際に付けてみるとその出来上がりの違いはすぐに分かると思います。
『ダイヤモンドと日本刀と自尊心』これらは鍛錬により生まれます。鍛錬とは外国人がどうでもよいと思うような手間隙を差す言葉なのかもしれません。しかし、それが日本の心であり、優れたところなのだと思います。
自尊心は販売側にも、購入側にも必要な心です。これがないと価値は単なる実用価値だけになります。宝飾業は特に必須要因ですから、お客様の自尊心を増幅するような対応と不信感を持たれないような接客を心がけることで結果が変わってくるのかもしれません。
例はあっているかどうかわかりませんが、ウオッシュレットのような外国人にはどうでもよい、お節介を商品化できる国は他にはない特徴だと思っています。(失礼‼!お節介ではく気遣いでした。)
内容的には日本の地金を扱う技術の高さや細やかさを海外に輸出をする時代だという事ですが、現在においてはリサイクルや真珠を中心に外需を行っているところが多くなってきてますが、その事自体は海外に目が向き始めたという意味ではよいのですが、意図とはちょっと違います。
古い話ですが種子島にポルトガル人の手を経て、鉄砲が渡って来て500年ほど経つわけですが、それから数年で国産の鉄砲が生産されます。何故そんなことが出来たのかというと我が国には日本刀という優れた鉄鋼技術があったからです。最初に製作に携わったのも刀鍛冶でした。
それゆえに、鍛造技術や切削技術が他国に比べて群を抜いていたのです。勿論当時は他国との交流が少なく、その技術が海外に流れることはありませんでしたから独自の発展を遂げたのです。
これらの歴史的背景もあり、日本の地金製作技術は他国と比べても劣るものではないという事もあり、外需の勧めとして日本の優秀な技術を海外へという意味でセミナーではお話をさせて頂きました。
ここで日本刀ですが、玉鋼と呼ばれる材料を何度も鍛錬をし、不純物を取り除く作業をする訳ですがその際に余分な炭素や鉄を飛ばすという作業をするのですが、それと同時に硬く結びつきの強い純粋炭素を凝縮させることにもつながります。それにより硬く切れ味が鋭いあの美しい日本刀が出来る訳です。
他国のような単純な鋳造した刀を磨いただけの『なまくら刀』との違いはそこにある訳です。勿論他国の場合はそんなにのんびりと武器を作っている暇はないという事もあったでしょうが、相手を切るというよりたたき切るといったイメージだったのでしょう。
ここで気が付いた方もいるかもしれませんがダイヤモンドは炭素の結晶で高温で何度も大きな圧力が掛かる事であの美しい輝きと硬さが生まれてきています。つまり、日本刀の製作に通ずるものがある訳です。
ある種日本人の趣向に通じるものがダイヤモンドにはあるのかもしれません。地球の鍛錬の結果ダイヤモンドが出てきたのですから、手間隙といった日本人が是として認める作業が価値として
認められているのかもしれません。
一方、最近の日本人の自尊心は海外に比べて非常に低いというデーターがあります。米国57%、中国42%と比べて日本人は7%程度の認識だそうです。バブルの頃の日本人の自尊心は
正確なデーターはないそうですが、30%を超えていたそうです。自尊心というのは決して自己中心的という意味ではなくオンリーワンの意識ですからこれを失っているという事は問題です。
我々の扱っている宝飾品は顧客に自尊心の意識があって初めて成り立っています。それが、現状の低迷につながっているのかもしれません。自尊心というのは不安や不信といった不純物を心の中から取り除くことにより自信が生まれ、自尊心を育みます。つまり、これも心の鍛錬が必要という事につながります。
普段業界側が消費者の不安や不信を招く行動をとっていたとしたら、当然その業界の売り上げは低迷をします。むしろ自尊心を育ませるような言動や行動が販売側には必要なのです。そうすればおのずから結果が出てきます。
因みに、単なる鋳造による大量生産のジュエリーはなまくらとは言いませんが強度や造りの細かさには問題が出てくることは多いのですが、鋳造でも日本刀と同じように800度前後の温度に数回掛けるとか、それに耐えうるだけの質量を使用することによりそれは解消をされます。実際に付けてみるとその出来上がりの違いはすぐに分かると思います。
『ダイヤモンドと日本刀と自尊心』これらは鍛錬により生まれます。鍛錬とは外国人がどうでもよいと思うような手間隙を差す言葉なのかもしれません。しかし、それが日本の心であり、優れたところなのだと思います。
自尊心は販売側にも、購入側にも必要な心です。これがないと価値は単なる実用価値だけになります。宝飾業は特に必須要因ですから、お客様の自尊心を増幅するような対応と不信感を持たれないような接客を心がけることで結果が変わってくるのかもしれません。
例はあっているかどうかわかりませんが、ウオッシュレットのような外国人にはどうでもよい、お節介を商品化できる国は他にはない特徴だと思っています。(失礼‼!お節介ではく気遣いでした。)
0 件のコメント:
コメントを投稿