今週のダイヤモンドレポートに面白いレポートがありました。グレードは何がスタンダードなのかというものです。
ヨーロッパのメジャーグレーディングラボとGIA(アメリカ宝石学会)のグレードの違いを示したものです。3から4段階のグレードの違いがあるという事で、その何が問題なのかという事です。
つまり、グレードというものは公のものではないので、各鑑定機関によって基準の違いがあっても仕方がなく、その結果消費者に不利益が起きているかどうか?という問題です。
過去数年でも何万個というダイヤモンドがグレーディングがされて市場に出回っているわけですから、総合するとどれくらいの利益の差が生まれているかという事になります。
各鑑定機関によって同一ダイヤモンドのグレードの内容が違っても道徳の問題だけという結論付けをしていますが、価格を比べる時に同一の鑑定機関のグレードであれば問題はないと思いますが、違う鑑定機関のグレードを価格の比較対象にするのであれば各鑑定機関によって基準が違う事を公開していなければなりません。
細かい事を言うのであればGIAにおいてもDカラーと出ていても、Dカラーの上のカラーも存在しているわけですから、基準としてDカラー以上という表現も用いていますが同一鑑定機関によっても差があることを示しているわけです。またそれがタイプⅠなのかタイプⅡなのかにおいても価値の差が出てくるわけですから明らかに同一グレードでも価値に違いがある訳です。
結論として、ダイヤモンドのグレーディングというものは倫理上の基準であるプライべートなものであるという事です。
日本の場合でも推定100近い鑑定会社があり、主なところでも20以上の鑑定会社がありますからその基準で統一と言っても、前提として解釈の違いがあるという基準ですから、消費者には理解が出来ない世界なのだと思います。
その事は販売に不利とか不利じゃないとか言った問題なのではなく、販売の時に付け加えなければならない説明であることは言うまでもありません。保証というものはあくまでも販売しているところが責任を持つもので、鑑定会社が持つものではありません。価格を決めているのも販売しているところで決めていて決してグレードのより価格を決めている訳ではないのですから。
しかし、この仕事に携わっている人間にとっても言えることですが、もしその事実を知らないといえば罪は軽いかもしれませんが、知らない事自体もプロとしては問題であろうとも思います。
最近ではグレードに偏った商売も減ってきたように思いますが、グレードの本来の意味は販売する人間の能力の補助という前提がありますから、グレードによって判断を消費者に委ねることは販売する側の職場放棄に近いものがあるかもしれません。
グレードは販売員の補助、つまり子供が自転車に乗る時の補助輪みたいなもので、補助輪が取れないで販売をしている人はその事を理解する必要があるのかもしれません。
以前にも書きましたが、グレーディングレポートは保証書でもなんでもなく、単なるカタログみたいなものですから、車でいえば性能や仕様を書いているだけで本体の乗り心地とは別の問題です。
とにもかくにも日本と同様な問題が世界でも起きている事にショックを受けるとともに、販売側は第三者の判断という逃げ道を作らずに自らの判断と責任でダイヤモンドを提供できるようになりたいものです。
ヨーロッパのメジャーグレーディングラボとGIA(アメリカ宝石学会)のグレードの違いを示したものです。3から4段階のグレードの違いがあるという事で、その何が問題なのかという事です。
つまり、グレードというものは公のものではないので、各鑑定機関によって基準の違いがあっても仕方がなく、その結果消費者に不利益が起きているかどうか?という問題です。
過去数年でも何万個というダイヤモンドがグレーディングがされて市場に出回っているわけですから、総合するとどれくらいの利益の差が生まれているかという事になります。
各鑑定機関によって同一ダイヤモンドのグレードの内容が違っても道徳の問題だけという結論付けをしていますが、価格を比べる時に同一の鑑定機関のグレードであれば問題はないと思いますが、違う鑑定機関のグレードを価格の比較対象にするのであれば各鑑定機関によって基準が違う事を公開していなければなりません。
細かい事を言うのであればGIAにおいてもDカラーと出ていても、Dカラーの上のカラーも存在しているわけですから、基準としてDカラー以上という表現も用いていますが同一鑑定機関によっても差があることを示しているわけです。またそれがタイプⅠなのかタイプⅡなのかにおいても価値の差が出てくるわけですから明らかに同一グレードでも価値に違いがある訳です。
結論として、ダイヤモンドのグレーディングというものは倫理上の基準であるプライべートなものであるという事です。
日本の場合でも推定100近い鑑定会社があり、主なところでも20以上の鑑定会社がありますからその基準で統一と言っても、前提として解釈の違いがあるという基準ですから、消費者には理解が出来ない世界なのだと思います。
その事は販売に不利とか不利じゃないとか言った問題なのではなく、販売の時に付け加えなければならない説明であることは言うまでもありません。保証というものはあくまでも販売しているところが責任を持つもので、鑑定会社が持つものではありません。価格を決めているのも販売しているところで決めていて決してグレードのより価格を決めている訳ではないのですから。
しかし、この仕事に携わっている人間にとっても言えることですが、もしその事実を知らないといえば罪は軽いかもしれませんが、知らない事自体もプロとしては問題であろうとも思います。
最近ではグレードに偏った商売も減ってきたように思いますが、グレードの本来の意味は販売する人間の能力の補助という前提がありますから、グレードによって判断を消費者に委ねることは販売する側の職場放棄に近いものがあるかもしれません。
グレードは販売員の補助、つまり子供が自転車に乗る時の補助輪みたいなもので、補助輪が取れないで販売をしている人はその事を理解する必要があるのかもしれません。
以前にも書きましたが、グレーディングレポートは保証書でもなんでもなく、単なるカタログみたいなものですから、車でいえば性能や仕様を書いているだけで本体の乗り心地とは別の問題です。
とにもかくにも日本と同様な問題が世界でも起きている事にショックを受けるとともに、販売側は第三者の判断という逃げ道を作らずに自らの判断と責任でダイヤモンドを提供できるようになりたいものです。
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