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2015年1月8日木曜日

大量販売のリスク⁉

 
 そろそろ目を覚ましても良いのかな・・と思えるような事が続いています。同じことが起きても対応によっては世間の見方が違うといった典型的な例が、マクドナルドとペヤングの違いでしょう。

 片方は責任をボヤカシ、挙句の果てには被害者が加害者であるような発言をしたり、前回の様に当社も被害者ですみたいな発言があったりで、問題の商品を製造をしたその日の分だけの回収という、90%以上販売済みの物を結末にする無様さ。一方では素直に陳謝をし、商品の回収にかかり販売自粛、その上、製造も原因がつかめるまで中止といった潔さであるためにメディアもそれ以上の追及をしていないといった状況です。

 都心の大型店舗ではなく地方店が多いのも特徴で、規模が大きくなってきた時のリスクマネージメントも難しさを物語っています。今後似非被害者が出てくる場面も出て来るかもしれません。何せ現在はSNSの普及により、自分を売り込み目立ちたがり屋からが多くいます。冷蔵庫に自分が入り込み、写真を投稿する輩がいますので、今回は絶好の機会だと考えるかもしれません。

 いずれにしても大型チェーン店の驕りとは言いませんが、規模の管理をすることはシステムを余程考えないと難しい事で、マニュアルがあると言っても人間に対するものですから人間が教育をされていない以上あまり意味はありません。現にマクドナルドの謝罪を見ているとまるで能力のない人間が会見しているようにさえ見えます。役員をやっている以上それなりの能力はあるのでしょうけれど、会見だけを見ていれば消費者は余計に不安になります。

 我々の仕事はその正反対にる訳ですが、実際には大量販売を目指すような業者も多くいることが業界の仕組みの誤作動を招いているのでしょう。NCや大型店はどうしても数字が必要になります。しかし、宝飾業というものは数字を追った時点で数字が作りにくくなるといった側面を持っています。

 口にするものではないというだけでも救われる気がしますが、お客様への対応が不十分になったり、行き届かなかったりとスタッフの教育が難しいことを改めて考えさせられることが多く起きています。

 たまたま、起きている事を例にすることは申し訳ないと思いますが、本来であれば町の定食屋で起きていても亭主が詫び、お会計は結構ですといった対応で済むことでもあるのかもしれません。つまり、本当はチェーン店だといっても個々の店長の対応によって解決をしているケースも多々あるのではないかと思います。その店長の対応が悪く、表ざたになっているような気がします。

 個々の人間力といったものはマニュアルや一朝一夕では出来るものではありません。大規模になればなるほどそのリスクは大きくなるのです。多くの大手は慢心が過ぎて身の丈を忘れて拡大だけを考えているように思います。

 宝石に関しては、元々実用品に比べて規模も小さいので3店舗でも他業種の10店舗から20店舗に匹敵するような規模になるでしょう。特に1点1点が高額販売で気を付けなければいけない物ですから対応も人間力が必要になります。

 仮に小規模であったとしても大量販売をしようとすれば必ずと言っていいほどトラブル含みになります。その中の一点でも大きなクレームになっただけでも大きな痛手や場合によっては会社に閉鎖といった状況になることは過去にも例があります。

 ここいらで業種にかかわらず、大規模、大量販売が販売側にも消費者にもリスクがあることをもう一度考え、価格といったその場の欲求だけに流されないような事が必要なのではないかと考えます。

 子供たちにその大人のリスクが行くことは許されないのですから、もう一度価値という事とその価格について考えてはいかがでしょうか?

 それぞれの業種の本質を忘れ、規模を考えた時点でビジネスの成功はないのです。

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