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2015年1月30日金曜日

冷蔵庫⁉

 今から50年ほど前の話だったと記憶していますが、米国のとある家電メーカーのセールスマンがアラスカで冷蔵庫を大量に販売しているということを聞いて驚いたことがあります。まだ子供であった私にはアラスカというところはエスキモーがいて寒いところという印象を持っていたからです。

 冷蔵庫はイコール気温の高いところで、食物が腐らないように冷やしておく物、それが冷蔵庫という概念を持っていたからです。しかし、実際には日本語の冷蔵庫という文字から勝手にそう思っていたのかもしれません。

 しかし、冷蔵庫は実際には一定の温度に保つための物であって、凍らせるためのものではない訳です。故に、アラスカでは食物を凍らせないために、冷蔵庫を使うわけです。当時。その話を聞いて成る程と思ったことがあり、この話は現在でも引き合いに出すほど、私自身の発想を変えた話でした。

 何の引き合いかというとセミナーなどを販売員さんに行う時、何故に消費者はダイヤモンドを求めるのだろうという事です。つまり、消費者の購入動機はそれぞれによって違うかもしれません。有名な話ですが『なぜ、青竿竹屋さんはなくならないのか?』という投げかけです。

 一本の棒の使い道は人によって違うかもしれませんが、そこには間違いなくニーズがある訳です。勿論、竿竹屋さんはそれを知っています。決して選択物干しに使っているとは思っていません。そうでなければ前近代的な仕事は当に廃業をしているでしょう。

 物販というものは必ずしも販売側の思惑だけで物が売れている訳でもなく、製造者が思った様な意図で販売者が売るとも限りません。しかし、そこには必ず消費者の需要があって物販というものは成り立っています。

 それではどれくらいの販売員さんが消費者がなぜダイヤモンドやジュエリーを求めるのかを知っているのだろうか?以前にも書きましたが私が米国の宝石店に在籍をして、そこを退職する時にオーナーのフレッドに
『もし、日本で宝飾店をやる時が来たら、お客様と同等かそれ以上のお金かパーソナリティーを持ちなさい。』
と言われたことを思い出します。

 つまり、お客様の気持ちにならなければ宝飾品は売れないという事を示唆してくれた話なのですが、因みに、セミナーでは多くの販売員さんが『綺麗だから』とか『憧れだから』とか中には『見栄を張りたいから』といった意見まで飛び出しました。勿論どれも不正解ではありません。

 しかし、宝石の場合は決して単純ではないと思っています。用途は違っていても実用的に使う事が出来る実用品ではありませんし、持っていて何かの効用がある訳ではありません。ただ、逆に考えるとそのすべてを持っているような気もします。経済的実用性だったり、精神的な効用もあるのかもしれません。

 どちらにしても、消費者がニーズを感じてくれなければ購入することはありません。もし、なければそれを創り出していかなければなりません。その為には何故消費者はダイヤモンドを買うのか?

 以前であれば婚約をするのならダイヤモンドは必須であるという啓蒙がされており、買えなければ結婚をするだけのレベルではないとも言われ、若い男性は結婚を考える頃にはダイヤモンドを必須アイテムと考え、購入をしていたのです。

 しかし、現在はその尊いハードルが低くなり、安易に結婚を考える輩が多くなってきたような気がします。若い男性の試金石としてあっての良い事だとは思っています。

 話しはずれましたが、消費者とは言っていますが、ダイヤモンドは消費をするものではないのですが消費者は何故ダイヤモンドを買うのか?

 ダイヤモンドを買う時の購入者はどのような状況であれ、お金持ちです。故にお金持ちの気持ちにならなければ、購入動機は解りません。また、購入動機をおこさせる機会を創り出さなければ売れなくなっていく訳です。

 宝飾品の販売員さんは何故人々が宝飾品を求めるのかを知っているのでしょうか?自分がそうならなければ解りませんよね・・・・。

こちらからも
http://ameblo.jp/diamonrow/

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