12月も半ばを過ぎ、街中がイルミネーションで賑やかさを演出しているようにも見えます。ただそこら中が明るくなると明りの有難みにかけるような気がしてきます。
40十年ほど前に新宿の高層ビルラッシュが起き、それまでは暗いイメージのあった駅の西口側に高層ビルが立ち並ぶことにより、一躍副都心ブームがあり、そんな中三角ビルと呼ばれ脚光を浴びているビルがありました。
1階のフロアにジュエリータウンと呼ばれる宝飾街が作られ、今では考えられない十数件の宝石店が軒を連ねておりました。連日、日本中から人々が訪れTVなどのメディアも来ない日はないのではというような状態でした。
そんな中で一際目を引き話題になったのが、全長3メートルのクリスマスツリーでした。それは飾り付けが各店が持ち寄った宝石をあしらったもので、ジュエリータウンの中ほどの広場に設置をされておりました。
総額5億円(当時の新社会人の給料が7万から8万円)のこのツリーは一番トップに20ctsのダイヤモンドをあしらい、ルビーやサファイアなどの宝石を各店が競って出店したものを飾ってありました。勿論全国から人々が押し寄せただけではなく、連日のニュースの話題でもありました。
その中の一店舗に私が入社した会社のショールームがあり、トップに飾られた20ctsもそのショールームからの物で、華やかさが今でも目に浮かびます。多くの子供達が目を輝かせていたのは勿論の事、大人たちもカップルも同じように憧れの視線を送っていました。
宝石が憧れであったことは、今でも変わらないし、宝石自体も何ら変わっているわけではないのです。ただ取り扱っている人々の考え方や接客の仕方が時代とともに変わり、展示会場の周知の中でクレジットを組み、テーブルの上に計算機を出し、大きな声で値引き説得をする姿は以前とは違ってきました。
以前はクレジットを組み方が少なかったという事もあり、それらは別室の目立たないところにあり、交渉はいかにも優雅に、値引きの声は小声かテーブルの下で数字を出しておりました。つまり、憧れの宝飾品に似合わない状況はその場に表さないようにお客様に配慮を第一に考えていたような気がします。
しかし、現在は、お客様の考え方も変わってきています。そんな特別な物とも考えていないでしょうし、それほど憧れているようにも見えません。結果的には多くのお客様の手の宝飾品が渡り、業界にとっても首の皮を繋いでいる環境もあることも事実です。
これらの変遷がイルミネーションのように有難みを希薄するようになるのか、どうか?また、宝石の輝きを曇らせるのかどうか?結果は現実なのかもしれません。しかし、光の有難味は少ないほどあるような気がします。
40十年ほど前に新宿の高層ビルラッシュが起き、それまでは暗いイメージのあった駅の西口側に高層ビルが立ち並ぶことにより、一躍副都心ブームがあり、そんな中三角ビルと呼ばれ脚光を浴びているビルがありました。
1階のフロアにジュエリータウンと呼ばれる宝飾街が作られ、今では考えられない十数件の宝石店が軒を連ねておりました。連日、日本中から人々が訪れTVなどのメディアも来ない日はないのではというような状態でした。
そんな中で一際目を引き話題になったのが、全長3メートルのクリスマスツリーでした。それは飾り付けが各店が持ち寄った宝石をあしらったもので、ジュエリータウンの中ほどの広場に設置をされておりました。
総額5億円(当時の新社会人の給料が7万から8万円)のこのツリーは一番トップに20ctsのダイヤモンドをあしらい、ルビーやサファイアなどの宝石を各店が競って出店したものを飾ってありました。勿論全国から人々が押し寄せただけではなく、連日のニュースの話題でもありました。
その中の一店舗に私が入社した会社のショールームがあり、トップに飾られた20ctsもそのショールームからの物で、華やかさが今でも目に浮かびます。多くの子供達が目を輝かせていたのは勿論の事、大人たちもカップルも同じように憧れの視線を送っていました。
宝石が憧れであったことは、今でも変わらないし、宝石自体も何ら変わっているわけではないのです。ただ取り扱っている人々の考え方や接客の仕方が時代とともに変わり、展示会場の周知の中でクレジットを組み、テーブルの上に計算機を出し、大きな声で値引き説得をする姿は以前とは違ってきました。
以前はクレジットを組み方が少なかったという事もあり、それらは別室の目立たないところにあり、交渉はいかにも優雅に、値引きの声は小声かテーブルの下で数字を出しておりました。つまり、憧れの宝飾品に似合わない状況はその場に表さないようにお客様に配慮を第一に考えていたような気がします。
しかし、現在は、お客様の考え方も変わってきています。そんな特別な物とも考えていないでしょうし、それほど憧れているようにも見えません。結果的には多くのお客様の手の宝飾品が渡り、業界にとっても首の皮を繋いでいる環境もあることも事実です。
これらの変遷がイルミネーションのように有難みを希薄するようになるのか、どうか?また、宝石の輝きを曇らせるのかどうか?結果は現実なのかもしれません。しかし、光の有難味は少ないほどあるような気がします。
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