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2014年12月16日火曜日

ブラジル産ダイヤモンド⁉

 先日も書きましたが、ファンシーカラーダイヤモンドの価格の高騰が続いていますが、多くの場合、新しものより以前からあるものがオークションへという事になっているのですが、最近やけにファンシーカラーが出回っている印象を受けます。

 元々日本市場では価格は高くても評価が受けにくい物でした。ここ数年日本で売り出されたファンシーカラーが流失を続けていましたが外国人は日本での低評価を知っていましたからかなり安い値段で手に入れ海外での販売を行っていました。

 既に時効だと思いますので一部お話をしますが、30年少し前になりますが皆さんもよくご存じの予備校の理事長がファンシーカラーばかりを集めておられました。当時にして、約5億円ほどのファンシーカラーダイヤモンドを10個前後お持ちだったと記憶をしていますが、今の価値にして10億円前後で、なんだ2倍くらいかというなかれ、当時の為替相場が1ドル300円前後ですから、今の為替で計算をすれば6倍くらいになる計算です。ましてや当時はオークション価格ではなく小売価格です。

 最近では日本においてもファンシーカラーや大きいサイズを集めて将来を見据えている方達も増えてきましたが、日本のお金持ちも国際化してきたという事でしょうか?特に中東方面の資産家たちは将来の子供たちの為に(石油が枯渇時)グループを組んでファンシー買いを行っており、香港の市場を熱くしています。

 しかし、そんなにファンシーカラーは何処からくるのかというと実は多くの人々が枯渇をしたと思っているブラジルです。あまり多くのニュースにはなりませんが、それには理由があります。

 1725年ブラジルでダイヤモンドが発見をされるのですが、当時ブラジルを統治していたポルトガル王室が独占宣言をしており、一時はダイヤモンド発見により値下がりを恐れ、その前の主産国であったインドより輸出をしておりましたが、その後、改宗ユダヤ教徒を中心に移民が始まると、アントワープに向けて原石が運ばれるようになり、ダイヤモンドの主産国として名を挙げていきます。

 主な産地はミナス・ジュライス州、マヒア州、マットグロッソ州とあるのですが、特にミナス・ジュライス州は現在でも宝石の取引のメッカとしてブラジルの中心をなしています。その中のジアマンチナはDiamontinaと書きますがダイヤモンドそのままの地名が付いているくらい過去にはダイヤモンドラッシュの中心だった訳です。

 現在では宝石の鉱山や採掘は国からの免許制になっていますが、ダイヤモンドを目的とした採掘業者たちはアレキサンドライト等の採掘申請を行ってダイヤモンドの採掘を行っています。しかし、そのほとんどが違法です。それゆえ多くの場合は秘密裏に原石はエクアドルやパナマなどへ密輸され、インドやイスラエル等研磨地に運び出されます。ここにも多くのインド人やユダヤ人が活躍(暗躍?)している訳です。つまり、公になっていない理由がそこにあります。

 ブラジルでは勿論一部の白いダイヤモンドも採掘をされていますが、ピンクなどやブルー・グリーンイエローなども産出をされているようです。いずれにしても、ファンシーカラーのダイヤモンドヒーティングはさらに続く様子を見せています。ダイヤモンドである限りはバブルになることは考えにくいのです。何故なら耐久性がほぼ永遠だからです。他の資産を考えてみてください決して永遠のものはありません。

 これから再びブラジルがフォーカスされる機会が増えるかもしれません。
 

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