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2014年12月11日木曜日

数学の答え⁉

 今、数学少年の高橋広翔(ひろと)君が日本数検2級に受かり話題を集めています。君というより『ちゃん』と言った方が良いようなまだ7歳ですが、彼がこう言っていました。
 
 

 『数学は間違った数を入れても答えは出てくる。新しい数学を考えることが出来れば最初その数が間違っているかどうかが解ると思う。』
と無邪気に言っていました。

 最初意味が解らなかったのですが、明治大学の斎藤教授が
『算数や数学は日常生活にあり、数字はその代わりに過ぎない。』
と言っているのを聞いて、『アッ、なるほど』と感じた訳です。

 つまり、日常的に言われる結果が良ければそれで良しという考え方がありますが、視点を変えれば結果が出ていても、必ずしも正解ではないということを差しているのでしょう。

 7歳の少年ですから、日常的なその辺の大人の事情を分かっているわけではないのですが、斎藤教授の解説を聞いていると理解がしやすいと感じました。

 先日、私も参加をさせて頂いてる地方の展示会のお客様が将来オーストラリアに移住をしたいという事で、私が参加を予定していたオーストラリア大使館でのクリスマスパーティーに主催者の許可を得てお誘いをし、参加をしていただきました。

 すでに事業に成功を収めている方とは知っておりますが、運の強さにはビックリさせられました。彼女は一枚の参加者についてくるラッフルを片手に
『社長、私は運を試したいんです。だから、この一枚で私の欲しいあのオーストラリア産の高級シャンパンが当たれば良いんです。』
彼女の目の先にはラッフルの景品である高級シャンパンが一本燦然と輝いておりました。

 多くの参加者は入場券に付いてくる一枚のラッフルチケットの他にチャリティーを兼ねたラッフルチケットを購入し、人によっては30枚も40枚も手に入れる方も多くいらっしゃいました。因みに一枚500円でした。

 ラッフルの抽選が始まり進む中、順番に他の参加者が景品を手に入れるたびに『私は他のものはいらないから気にならない』と言い聞かせながら、とうとう最後のシャンパンになりました。

 『最後の高級シャンパンは・・・・。』と進行役をを務めていた俳優の柴俊夫さんがこちらの方を見ながら
『せっかく北海道からの参加ですから当たると良いですね。』と言いながら笑顔を彼女の方に向けておもむろに抽選箱の中に手を入れて引いた数字は
『64番です。どなたかな?』
彼女は満面の笑みを浮かべながら
『私です‼』
と大きな声。柴さんは思わず
『えっ、本当に?』
と大きな声。

 運というものは呼び込むことが出来るのか、どうかはわかりませんが何とも言えぬ気分でした。2百数十名の参加したパーティーでのことでした。

 こういったことも実は数学で答えを導くとこが出来るという事ですが、それを解くのが新しい数学という事になるのでしょう。

 彼女がそのあと言った言葉が気になりました。
『社長、宝石の展示会はああいう売り方でなければいけないんですか?』
『どうゆう事ですか?』
『私たちも商売をやっているので解ります。』
つまり、彼女曰く、わざわざ高い価格を付けて大きく値引きをしている事への疑念です。

 『お客様にはそれを喜ぶ人がいるかもしれないけれど、私は馬鹿にされているみたいで嫌だわ。』と最後の言葉。

 これは冒頭に書いた答えは合っているけど元の数字が間違っているという事に当てはまると思いませんか? つまり、売れるという答えは正解かもしれないけれど元の売り方という数字が間違っていると求める真の答えが出てこないという数学です。

 数学というのは検証するもので、答えを出すものではない。冒頭の広翔君の言葉はそれを差し、斎藤教授の解説はその考え方を説いたものです。それにしても身の回りに多くの数学があるものだとういう事と算数はそれ考える基礎を学び、数学でその考え方を学ぶ事で、決して数字を学ぶ事ではないと感じさせられた昨今でした。


 
 

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