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2017年3月22日水曜日

ダイヤモンドの色⁉(1)

 最近はダイヤモンドの話題から少し離れていたのですが、先日の展示会の時にあるお客様からダイヤモンドの色についてのご質問が面白かったのでご紹介をします。

 『ダイヤモンド色はなぜにDカラーが一番上なんですか?』
この方は色がついているダイヤモンドが高いという認識だったようです。まずはホワイトダイヤモンドの説明から・・・。

 素朴な質問ですが以前にも説明をしたことがありますが、諸説あるわけですがダイヤモンドのDとかダイヤモンドのシンジケートのDとかいう人もいます。実際にはこれらのことも考慮しているかと思いますがAを一番上にするとその基準より上の色が表れたときのことも考慮しているという風に理解をしています。

 実際にマスターストーンも時代により変わることもあります。見ているダイヤモンドがその時代のDカラーより明らかに上の色であることも多々経験上ありました。我々が価格を決める時に以前であればソーティングはされていないものを扱っていました。自分が判断をした色自体で価格のオファーをするわけですが、その時代のDカラーより明らかに良いものであれば結果Dカラーになろうがその上の価格でオファーすることがあります。しかし、グレーディングが付くとDカラーより上はないのでDカラーという事になります。つまり、Cカラーなり、Bカラーの存在があるという事です。

 簡単に言うとDカラーが2センチメートルであればEカラーは1cm、Fカラーは2cmでGカラーは3cm、Hカラーは5cmでIカラーは8cmという風に感覚的には色が付くほどその幅は広くなるのですが一番上のDカラーに関してはEカラーより幅があるという事です。

 ただし、その基準も時代とともに変化をし、考え方の違っては来るものだと考えたほうが良いでしょう。これはGIA(米国宝石学会)であれ日本の鑑定会社であれ同じことが言えます。なぜならいち王各鑑定会社はGIA基準に合わせているといわれていますが、ビジネスですからその場その場で変わるものです。鑑定機関同士で2ランク色違う事の多々あります。特に色の濃いところでは起きがちです。

 また以前はブラウンがかんでいたものはブラウンの扱いだったのですが薄いブラウンに関してはやはりD~Zカラーの範疇に収めるようになり、色があるという判断でブラウンという分け方はしていません。

 しかし、ファンシーカラージャンルではいまだにちゃんとブラウン表記が残っているというわけの解らない部分もあります。次回はファンシーカラーについて述べます。
http://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp
 

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