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2017年3月17日金曜日

ダイヤモンドと色石の違い⁉

 ダイヤモンドと色石の末端市場を論ずることは非常に難しい問題があります。それはあまりにも複雑な形態の販売方法がとられており、さらにはそれぞれの事情により説明をする方法や内容が違うからです。

 ダイヤモンドと色石の一番の違いは採掘における規模や社会的影響力の違いでしょう。色石等の採掘はいまだに小規模というにはあまりにも小さすぎる規模のものだし、あまりにもみじめすぎる問題が多くあります。一方ダイヤモンドはどうかというと世界の名だたる国営や上場規模の鉱山会社が大規模な最新式の採掘方法をとり、ある部分では価格の透明性や維持を心がけています。

 世界のマーケットではデ・ビアスをはじめアルロッサ、リオ・ティント、BHPビリトン、ぺトラ等大規模な鉱山会社をはじめ小規模といっても色石に比べるととんでもない規模の鉱山会社等々で構成をされております。

 小規模といっても数百億円規模のものであり、鉱脈によっては大粒のダイヤモンド原石を採掘しあっという間に上場という事もありうるわけです。ましてやそこには沢山のファンドや金融機関が絡み金融の一角を成立させているわけです。

 一方色石はというと日雇いの鉱夫を数人規模から数百人規模というところもありますが、一定の公益性を持った会社の存在はほとんどありません。ましてやそこには処理石の存在もあり価値そのものが怪しくなっている現在では大規模な投資が行われようもありせん。場合によっては色石の方が宝石としての価値観という意味では天然を守りさえすればダイヤモンドにも勝るかもしれません。

 しかし、残念ながら冒頭にも書きましたがあまりにも末端市場の事情で動く流通や末転倒したような販売方法では色石の将来を危うくしているしているだけにも見えます。これらの具体的な内容はそれに携わっている人々の中には理解をしている人も多くいるでしょう。

 現状の内容ではダイヤモンドビジネスと宝飾業の乖離はさらに激しくもなっていくでしょうし、ますます、宝飾品としてダイヤモンドを販売していくのか資産として販売していくのかという境目が明確になるにつれて業界そのものが混迷をしていくような気がします。

 以前は理解せず実態もわからないままに『宝石は財産になります、ダイヤモンドは資産になります。』といった常套文句で販売をされていましたが、実態は全く伴っておりませんでした。勿論販売をしている人々もそんな実感などなかったのだと思います。

 それらのなんちゃって宝石販売から徐々に本来の宝石として販売をしなければならない時代がすでにやってきている現状を認識しなければならないのです。

 色石はできる限り天然のものをダイヤモンドはできる限り、情報と適正は価格での販売を心がけることが今後の課題でしょう。
http://diamond-exchange.jp
http://ameblo.jp/diamonrow
 

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