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2017年3月23日木曜日

ダイヤモンドの色⁉(2)

 最近オークション等で話題になるのがファンシーカラーダイヤモンドですが、ブルーやピンク等の色はもちろんの事オレンジやグリーンなども最近の話題に出てきます。

 何億どころか何十億という高額なものが話題ですが、そもそもファンシーカラーダイヤモンドって何ぞやという事ですがこれはDカラーからZカラーにいたるカテゴリーに入らない色のダイヤモンドという事になるのです。

 本来GIA(米国宝石学会)で確立をされたカラーグレードなる物は窒素の含有の多少により日本でいう『黄土色』系の色の濃淡を分けるものですが、ほとんど含まれないDカラーから始まり多く含まれるZカラーに分けられます。しかし、窒素が含まれるという事は仕分けによるタイプⅠのダイヤモンドなわけですがタイプⅡには窒素が含まれないわけですが、そのほとんどのホワイトダイヤモンドはDカラーに仕分けをされます。勿論基本的にはという事でそれ以外の例外はもちろん含まれます。

 日本の鑑定会社でいうライトイエロー等の表記はこれらの中の黄色味を帯びたものであり、日本独自の表現です。本来はレモンイエローのような茶系の色を含有しないファンシー系の色に使われるものですが、M、Nカラー以下の表記をしたくないばかりに思い付いた姑息な手段ともいえるでしょう。

 ファンシーカラーダイヤモンドとはこれ以外のという事になりますがそれらの色は他の含有物等でそれぞれの色があらわれるわけです。ブルーが何故に希少性の上に高額かというと前述のダイヤモンドのタイプが理由に挙げられます。つまり、ダイヤモンドはタイプⅠのA型B型、タイプⅡのA型B型に分かれるわけですがタイプⅡはダイヤモンド全体の2%未満、そしてブルーの存在をするタイプⅡのB型となるとそのタイプⅡ全体の1.8%未満の存在といわれるくらい微小なものです。

 誤解があってはならないのはタイプⅡの中にはブラウンも存在をしており、そのブラウンが必ずし高額取引をされるかというとそれは違います。

 本題のそのファンシーカラーのジャッジですが、必ずしも科学的根拠を伴っているわけではなく複数のグレーダーの協議による主観だということです。それ故に時代を超えて同じジャッジが保証をされているかというとそういうわけではありません。

 ただし、その結果によっては価格の落差は激しいことも事実ですから危ういものです。

 つまり、大きさと美しさは誰においても共通で時代を超えるものですからファンシーカラーにおいてもしっかりとした主観を持つことが大事でしょう。
 http://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp

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