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2016年2月17日水曜日

ダイヤモンドの不足⁉

 世界的ダイヤモンドブランドのD社が『ダイヤモンドの価値は4Cでは決まらない』といったキャンペーンを張って3~4年経つのだろうか。元々はシンジケートとLVMHの思惑が一致し造られたブティックブランドでもある訳ですが、思ったほどの成果も上がらず打ったキャンペーンであったのですがこれも思惑外れのようでした。

 そもそもシンジケート自体が4Cを積極的に肯定をしたことはないのですが販売戦略としての米国卸組合の戦術を否定もしなかったのです。日本ではあまりにも4Cが勘違い使用をされており、可能性のあるダイヤモンドは範囲関係なく販売をしたかったDとしてはこれを覆す必要があったのでしょうが、それ以前に日本の景気も低迷し、ダイヤモンド離れが進み、思ったほどの効果もなかったという事でしょう。

 せっかくダイヤモンドの価格と4Cが切り離された時代になったのですが世界的にはそれほどの変化ではないのです。事、日本に限るとダイヤモンド自体が不足をしています。正確にいうと必要としている、需要のあるレンジが無いといった方が良いのでしょう。

 現在ダイヤモンドを買える人々というある意味では富裕層の人々でしょう。もしくは当社のお客様にも多いのですが、ダイヤモンドに並々ならぬご興味をお持ちの人々です。しかし、残念ながら大きなサイズ、希少な石となると極めて国内には少ないのです。私自身、年数回海外へ買い付けに出ているのですが、ある意味での成熟した日本のダイヤモンド市場に見合うダイヤモンドは世界の取引所にもそうはありません。

 昨年一年を見ればトータル的にはダイヤモンドの価格が下がっています。しかし、日本の市場で必要とされているところはやはり不足な状況にあります。

 ドンヨリとした状況にある業界ではありますが、業者自体の体力も衰えそれなりのダイヤモンドを海外から調達できないということもあるでしょう。しかし、海外のバイヤーたちが日本の都市鉱山(買取市場)からの調達に限界を感じ始めている状況は国内で一番需要のある1ctサイズ以下のところも少なくなってきている事を示しています。其れで間に合っている国内市場においてはもっと危機感があってもよいのでしょう。

 ダイヤモンドは需要のあるところは不足し、需要のないところには余剰があるといった状況は世界中が一緒です。世界は単に経済状況が問題ですが、日本の場合はプラス、以前から指摘をしている販売側に問題やマーケティング自体の問題があるのでしょう。

 しかし、国内外関係なくいえば、本来の宝石としてのダイヤモンドが不足していることには違いはないでしょう。http://ameblo.jp/diamonrow

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