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2016年2月5日金曜日

ダイヤモンドと金融⁉

 原油価格が毎日のように1バーレル$30を行ったり来たりしています。$30を割ったかと思うと次の日には$30越えと目まぐるしく変わっています。

 需要があり、生産量があり産地価格があり、そんなに簡単に動くはずもない原油の価格が何故にそう簡単に動くのか? 簡単に言えば原油の価格そのものではないからです。根本的には金貸し業の延長線上にある金融が原因なわけで、俗に言うデリバティブ現象の最たるものでもあります。その危うさの例としてリーマンショックがある訳です。

 物創りの人が物が出来上がるまでの間に必要なお金を投資してもらいその利益から投資家に利益を還元するものが金融の基本でもありますが、現在はその上にその投資家に更にお金を出す人がいて、更にその補てんとしての保険を引き受ける人がいて、更にその保険の証券をもとにお金を動かす人がいる。

 現在の金融は殆どゲームの中のギャンブルでしかないように思えます。つまり途中からは根拠に乏しい投資ですからハイリスク・ハイリターンという事になり、更に現代のIT化が進むことによりそのやり取りが瞬時の行なわれ、瞬間的に金融が動かされることになったために、金融相場が瞬時に変化をしていくわけですが、実体経済の9倍ともいわれる現在の金融は危なさが一杯です。

 金相場にしても先物があり、過去は安定資産と言われた金にしても現在は現物だけではなく証券としての取引も多くなっていますので既に現物としての取引の率は極めて少なくなっています。

 現実に金は産地コストと極めて近い部分にあり、明らかに現物としての価値とは異なっています。つまり、市場には金融として成り立つ十分な量がありますから一のものを五倍にも八倍の内容に膨らませて取引がされると同時にその量に関係なく市場の価格が決まっていくわけです。もうコストは関係なくなっているので、その逆に安くもなる訳ですが消費物ではないのでその辺は安心かもしれません。

 勿論原油に関しては将来性や消費財だという事や供給状況を見ると将来的には価格が下がるでしょうけれど、その間のゲームにより価格の変動が行われている訳です。金にしてもそのような側面が出てきている訳でもあります。

 一方ダイヤモンドに関していえば証券化されている訳でも、先物取引がある訳でもありません。金や原油ほどの金融市場を形成するほどの量もなければ、均一質のものでもありません。ただし、金融商品としては歴史上でも最も古いものと言われている物ですからそれなりの材料ではある訳です。現に海外のダイヤモンドビジネスと銀行の間では金融の対象にはなっています。

 但し、原始的金融商品である担保としての役割が多くあったわけですが、現状金融商品の材料不足の中ではその中に取り込まれそうな勢いはあります。しかし、それをデリバティブにするほどのボリュームはありませんから荒らされる心配がない訳ではありません。

 他の金融商品はお金があれば参加を出来ます。つまり、お金があれば更なる資産膨張が考えられるわけです。しかし、ダイヤモンドに関してはそうはいきません。絶対量がありませんから、手に入れる機会や幸運があるかどうかが大きな問題になります。

 そういった意味では手にさえ入れれば一番の安定資産と言えるでしょう。ただし、ある一定の希少性や需要が必要なわけです。http://ameblo.jp/diamonrow

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