ページビューの合計

2016年2月25日木曜日

現物か現金か?

 昨年、大正4年(1915年)に新潟貯蓄銀行が100年定期預金満期を迎えたというニュースがありました。1円を預金をしていた人が複利計算で年6%満期時336円という計算だそうです。なんと336倍です。しかし、現実には満期で戻ってくるのは336円です。現在のです・・・。


 ある経済研究所が1円を定期で100年で1万円。つまり、1万倍になる計算をしたところがあり、前期と同じ条件で計算すると複利で年利10%弱になるという事でした。大正4年当時の1円は現在の5000円くらいだそうですから本来であれば5000万円にならなければ実質的な預金の意味がない訳です。

 現実的には10%の金利で100年間なんてあり得ないわけですから、ここで言いたいことは短期的に見れば現金を持っている事が有利のように感じますがある一定の期間で考えると現金は目減りするものだという事を検証している訳です。

 当時の金価格は1グラム約1円30銭ほどでしたから、現在の金価格(4800円)と考えても価値には大差がない訳です。つまり1915年当時1円が現在に価値約5000円くらいとすると金はその当時の価値とあまり変わらないわけです。勿論相場ものですからたまたま現在はという事ですが・・・。 

ダイヤモンドは当時1ctで約500円くらいだったそうですから今の価値でいえば250万円位でしょから、ほぼ現在の価値に一致します。しかし現実には為替相場があり、実際には円の相場がスタートした1ドル360円を想定すると現在の115円で計算をすると金にしてもダイヤモンドにしてもほぼ3倍の価値がありますで、現物の強さを感じます。

 現物と言っても不動産のよう相場が不安定で国内にしか通用しない物と違い、金にしてもダイヤモンドにしても世界で通用します。金とダイヤモンドの資質の違いは別にして今回の検証では現金は目減りをするという検証が行われたわけです。特に今のようなマイナス金利ではその目減りスピードはもっと速いということでしょう。

 改めてお金は貯めるものではなく動かすことが本来の役割であり、それが価値であることを認識します。

 お金は血液と一緒です。多くても少なくてもいけませんが、動いていなければ致命的になります。
http://ameblo.jp/diamonrow

0 件のコメント:

コメントを投稿