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2015年11月5日木曜日

ダイヤモンドの個性!?

 先日イスラエルで買付をした50ピースあまりのハートシェイプのダイヤモンドですが、いまさら何をといわれそうですが、同じような大きさのこれらのハートでマッチングを作ろうと試みたところ、これがなんと難しいのでしょう。

 同じような大きさで同じような形をそろえてきたのにセットを組もうとすると、それぞれをじっくり見ると全部顔が違うのです。当たり前だし、違いを解っているはずなのに改めて、それぞれ生成過程の違う原石を研磨したものは違うんだと実感をした次第です。

 そしてそれらの形は消費者一人一人が好みの違いを表現するときに言葉として出される一言はおなじ内容であることにもビックリしました。

 まとめて、展示をしたところ色々物色し、お客様のそれぞれの好みによって選ばれるものは違うのですが選んだハート型のダイヤモンドに対して
『私はこの子が好みです。』
と擬人化するのです。

 ダイヤモンドの選び方に対して私はよく『一期一会』という言葉を使います。それは買付や販売を含め一度気に入りながら、流したダイヤモンドにほとんどの確立で二度と見ることがありません。それは自分の気に入るものは他人も認めることはプロ同士の場合はよくあるのですが、消費者の間ではあまりないことではないかと思っていました。

 それは、例としてハート型ですが型自体はそれぞれの好き嫌いがあるのですが、同じような傾向の形を用意した場合は消費者同士でもかなりの確立でかぶります。しかし、その中でのダイヤモンドの個性は明らかに違うのです。

 つまり、消費者同士は用意されたものを選ぶのである程度それなりの許容範囲で一致すること
理解できるのですが、その中でも好みの違いはある訳です。

 一人の消費者選んでいるダイヤモンドを他の消費者が見ていてそれほどの興味を見せなかったとします。そして、その見ていた消費者が選んだダイヤモンドをその消費者がすぐには売れないだろうから、決定は一回りしてほかのものを見てから決めようとします。

 その後、やはり先ほど見たダイヤモンドに決めたいと戻ってきたときに他の消費者がすでに購入をしていたということが間々あるのです。

 ダイヤモンドの個性はかなり違います。それと同じように消費者の個性も違います。しかし、個性の一致を見たダイヤモンドと消費者はかなりの確立で購入をされるのですが、反面気に入ったが一度考慮してみようとするとその後出会わないことがよくあるのです。

 当方が選んでライフ(輝き)の強いダイヤモンドを用意したとしても万人が気に入るわけではないのですが、最後には必ずその個性は誰か彼かに合い購入をされていきます。

 ダイヤモンドに個性は無いと感じている人々も多くいるみたいですがそれはじっくりとダイヤモンドを見る機会が無い人のセリフでしょう。販売する人々にもそのような事を口にする人がいることもさびしい限りです。

 ダイヤモンドと消費者の個性が出会う交差点が小売店であり、展示会なのでしょう。そのアレンジをする人々が販売員ということになるのでしょうからダイヤモンドを一部の知識だけで販売をすることは消費者にとってはとても不幸なことだと感じます。

 それらの理解した消費者はより一層ダイヤモンドの価値を感じ、手に入れることの有意義さを実感を持って体験し、充実したダイヤモンドライフを体感することになるでしょう。
http://ameblo.jp/diamonrow

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