先日の展示会においての出来事ですが、いつも顔見知りのお客様が声を掛けてきて
『社長、ちょっとだけ良い?』
誘われるままに会場内にある接客テーブルに腰掛けると
『宝石の価格ってどういう風に付くの?』
このお客様は普段からお値引きの交渉が厳しく値を上げるばかりですが、
『社長のところはあまり値引きをしてくれないでしょ。だからほかのところのものを買うことが多いんだけれど・・・。』
お話としては、先日使わなくなったジュエリーを買取屋さんに持っていったら色石の殆どが価格はつきませんといわれたとの事。
『私は相当値引をしてもらって、5割以上値引きをしてもらったものでさえほとんど価格が付かなかったわ。』
という事での質問でした。
まず大事な事はビジネスをしている以上コストがある訳ですからよほどの事情が無い限りはそれ以下で売ることはない訳です。当たり前のことから説明をさせて頂いたうえで、宝石というものは買った価格が価値でそれは購入者の価値であって売る立場の価値ではないわけです。
つまり、宝石の価格はよく言われることですが、あってないようなもの。正確には価格はありますが、わかりにくい物なわけです。それゆえに買う方の価値で価格が決まる訳です。それゆえ購入者が付いている価格が高いと思ったら買わないわけですが、売る側も価格が安すぎれば売らないわけです。
ところが往々にして値引きの販売では消費者が値引きをしてくれたからという理由で購入を決めることが多くあります。特にお年寄りに関しては顕著です。値引きを出来るという事はそれなりの価格が付いている訳ですが、冒頭のお客様曰く
『こちらの価格は高い値段が付いているから値引きをしてもらわないと買えないのよね。』
という事になります。
つまり、値引きを中心に販売をする業者は物の価値よりも価格の値引きにより消費者の情を利用しようとする輩が多い訳です。実際にはその価値のない物をいい加減な付加価値だけを説明し、更に話し込んだうえで値引きをし消費者の情を利用していきます。
宝石や宝飾品そのものに偽りがある訳ではありませんが、販売する側のモラルで特にバブル以降に出てきた業者にはその様子が顕著に表れています。つまり、お金になれば良いといった安易な発想のものが多いような気がします。
宝石は本来創り上げられた価値といってしまえばそれまでですが、実際には美しいという価値があるので価格が付く訳です。それゆえ、売買相互の価格が一致したところがその価値になる訳ですが、それをどんどん崩していかれると購入側はまだまだ下がるのではないかという不安感を覚えます。
つまり、価格への不信感が生まれる訳です。本来価値あるものもそのような販売方法をとる為に
宝石という物に不信感を持ち更に不必要なものと考えるようになり、販売が難しくなっていくわけです。冒頭のお客様の言葉を借りれば
『宝石を買うときに売っている人を信用するしかないけれど、ここの人たちは信用が出来ないのよね。』
勿論、すべての販売員を指しているう訳ではないけれど一部の業者の為に業界自体が虚像扱いされることは心外でもあります。怒りさえ覚えるような気がします。私自身がこの業界に参加をしたころの華やかでそれなりの立場にあった業界の事を懐かしくさえ思います。
昨今の建築業界の様子を見ていても、どの業界でもあるモラルの低下は国民性の問題でもあるのでしょうか。
http://ameblo.jp/diamonrow
『社長、ちょっとだけ良い?』
誘われるままに会場内にある接客テーブルに腰掛けると
『宝石の価格ってどういう風に付くの?』
このお客様は普段からお値引きの交渉が厳しく値を上げるばかりですが、
『社長のところはあまり値引きをしてくれないでしょ。だからほかのところのものを買うことが多いんだけれど・・・。』
お話としては、先日使わなくなったジュエリーを買取屋さんに持っていったら色石の殆どが価格はつきませんといわれたとの事。
『私は相当値引をしてもらって、5割以上値引きをしてもらったものでさえほとんど価格が付かなかったわ。』
という事での質問でした。
まず大事な事はビジネスをしている以上コストがある訳ですからよほどの事情が無い限りはそれ以下で売ることはない訳です。当たり前のことから説明をさせて頂いたうえで、宝石というものは買った価格が価値でそれは購入者の価値であって売る立場の価値ではないわけです。
つまり、宝石の価格はよく言われることですが、あってないようなもの。正確には価格はありますが、わかりにくい物なわけです。それゆえに買う方の価値で価格が決まる訳です。それゆえ購入者が付いている価格が高いと思ったら買わないわけですが、売る側も価格が安すぎれば売らないわけです。
ところが往々にして値引きの販売では消費者が値引きをしてくれたからという理由で購入を決めることが多くあります。特にお年寄りに関しては顕著です。値引きを出来るという事はそれなりの価格が付いている訳ですが、冒頭のお客様曰く
『こちらの価格は高い値段が付いているから値引きをしてもらわないと買えないのよね。』
という事になります。
つまり、値引きを中心に販売をする業者は物の価値よりも価格の値引きにより消費者の情を利用しようとする輩が多い訳です。実際にはその価値のない物をいい加減な付加価値だけを説明し、更に話し込んだうえで値引きをし消費者の情を利用していきます。
宝石や宝飾品そのものに偽りがある訳ではありませんが、販売する側のモラルで特にバブル以降に出てきた業者にはその様子が顕著に表れています。つまり、お金になれば良いといった安易な発想のものが多いような気がします。
宝石は本来創り上げられた価値といってしまえばそれまでですが、実際には美しいという価値があるので価格が付く訳です。それゆえ、売買相互の価格が一致したところがその価値になる訳ですが、それをどんどん崩していかれると購入側はまだまだ下がるのではないかという不安感を覚えます。
つまり、価格への不信感が生まれる訳です。本来価値あるものもそのような販売方法をとる為に
宝石という物に不信感を持ち更に不必要なものと考えるようになり、販売が難しくなっていくわけです。冒頭のお客様の言葉を借りれば
『宝石を買うときに売っている人を信用するしかないけれど、ここの人たちは信用が出来ないのよね。』
勿論、すべての販売員を指しているう訳ではないけれど一部の業者の為に業界自体が虚像扱いされることは心外でもあります。怒りさえ覚えるような気がします。私自身がこの業界に参加をしたころの華やかでそれなりの立場にあった業界の事を懐かしくさえ思います。
昨今の建築業界の様子を見ていても、どの業界でもあるモラルの低下は国民性の問題でもあるのでしょうか。
http://ameblo.jp/diamonrow
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