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2015年2月23日月曜日

本筋 ⁉

 
http://ameblo.jp/diamonrow

 昨日、とある地方の宝石店さんが閉じるという話を聞いて、その訳を聞くと、
『ブライダルを中心に商売をしてきたけれど、ダイヤモンドの価格競争が多くて、値崩れが止まらない。とてもじゃないがやっていられない。』
という事でした。

 『トータル的にはダイヤモンドの価格は上がっているんですよ。』という話をするとビックリします。

 このお店自体が勘違いをしているのではという事を感じました。それはブライダルを中心いという事は本来は宝石店という観点ではなく、ブライダルビジネスといての目を向けるべきでした。何故ならダイヤモンドというブランドのぶら下がり、商売をしていたのでは価格競争の中に紛れてしまう事になります。

 大手のブライダルリング専門店でも今は宝石店としての可能性は追求してはいません。なぜならブライダル業だからです。最近接した多くの小売店さんも何か勘違いをしているケースがが多いように思えます。それは売り上げをあがる為に色々なものに手を出しているように思え、本来の筋である宝石に対してあまり力を入れていないように思えます。

 つまり、本筋を外れているという事です。元々異業種であり、結果として宝石を求めてきた会社と元々専門店としてやってきたところでは基本的な考え方が違います。数字をあがる為に宝飾業界に参入してきたところは数々ありますが、数字が上がらなければ退散をする準備が常にあります。

 しかし、専門店としてやってきたところは異業種がやっているような多様化はむしろ負担増になります。それは場所いらず、人いらずという事が前提にある宝石業とは根本的に違うからです。

 『二兎を追うもの一兎をも得ず』であり、更に自らが二兎を追っている事も気が付かないという事であれば、当然経営が難しくなっていくわけです。

 結果的に宝石店としてやってきて、ブライダルが中心になったのであればブライダルビジネスに特化することも一つに道だったのかもしれませんが、売り上げを上げようとダイヤモンドに精通するのではなく、安価なものを扱ったり、雑貨を扱ったりと本筋から離れたところに向かい、結果的には経営が難しくなってきます。

 今の時代、専業を通す難しさはありますが多くの企業が多様化していく時代に、ニッチなマーケットである専業に目を向ける事の優先性も理解をするべきではないでしょうか。

 ビジネスの多様化が進むという事は一見華やかに見えますが、それはなんちゃってプロが増え、消費者をまどわす原因にもなっています。それゆえ、専門家が本筋である本業を極める事がそれぞれの市場を進化させていく道理であると考えます。

http://ameblo.jp/diamonrow

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