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2014年8月20日水曜日

伝える誠意⁉

 本日は都内で3時間ほどのセミナーを行いますが、参加する方は数か月から数十年といった業界での経験を持つ方たちがほとんどです。3時間立って話すのはちょっと応えます。

 内容的にはダイヤモンドの事から始まりジュエリーについてとなるのですが受講される方たちの経験には相当の差があるので、基本的にはビジネスの行う上での原点のような話と今後のビジネスへの変化という事が題材になります。

 一つのビジネスの基本として
行動や言動により、価値を伝えることが出来る人は基本的に好かれ、それがお金になるという事です。』
 という考え方がありますが、スポーツにしろ芸術にしろ商売にしろ共通しているものです。

 つまり、スポーツ選手であれ、芸術家であれそのパフォーマンス自体が見る人びとにそれを伝える力があり、それがお金になる訳です。宝石に関していうと既に人々の五感に訴えるだけのものを持っていますので、それを伝える力を持つことがプロとしての仕事という事になります。

 経験は知識ですが物を伝える力は能力です。時々、物を伝える力だけに頼って実際には内容が伴っていない人もいます。それは後でのしっぺ返しという事になるのでしょう。

 今までに多くの人と出会ってきましたが、必ずしも多弁な人がものを伝える力がある訳ではありません。言葉多く、意味不明な人もいれば言葉少なく意味明瞭な人もいます。以前わが国の総理大臣にも言語明瞭、意味不明な人や言葉少なく、意味不明な人がいましたがどちらも消費税を導入や引き上げに寄与したので微妙なこともありますが・・・・。

 多くの販売員の方達に見られる傾向として、伝える基本的なことを取り違えているように感じます。それはセールスポイントです。

 値引き率や支払い方法というものはセールスポイントではないことは解って頂けると思いますが、例えば希少性が高いといった言葉を使う事は多いのですが、何故に希少性が高いのかという事を述べる人が少ないのです。

 つまり、価値の基準になることは説明するのですが価値を説明する人たちが少ないのです。宝石だけでいえばお客様自体が評価基準を本能的に持っています。それをいくら説明してもあまり効果的ではないし、お客様から評価を受けることもありません。

 車でいえばパンフレットを説明しているだけで、取扱説明書の内容を説明してはいないのです。取扱説明書の中にはあらゆる使い勝手が掛かれている訳です。優秀な車のセールスはその中身を使い勝手の例を交えながら有効に伝えます。後、乗り心地自体はドライバーが乗って感じる物ですから・・。

 伝える力は表現力ですが、まずは知識でもあります。そして、何をどのように伝えるかによって消費者から好かれる人とそうではない人に分かれます。つまり、プロかどうかに分かれる訳です。

 ただ、パフォーマンスだけが優れていても本質的なものに則していないと嘘を伴わなければなりませんから、結果だけを考えることは将来を失う事にもなるかもしれません。

 一番は『価値を伝える誠意』という事になるかもしれません。

 これは特殊な能力ではありません。そして本物は伝わります。

 今日も一日、東京は猛暑日です。
 ご自愛を・・・・。
 

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