香港の取引先からの依頼もあり、来月の香港ジュエリーショーに出品が決まり、更に慌ただしくなってきたようなな気がします。当方が取り扱っているドイツのツェレナーの評判が前回の出品した時に思いのほか良く、今回の出品依頼となったものです。
その際に先方から非処理の宝石を手に入れることはできないだろうかという問い合わせがあり、
事情を聴くと中国やアジア諸国のバイヤーは必ずと言っていいほど非処理の証明書を要求してくるという事でした。
内容的には一番良しとするのがスイスの某宝石研究所のレポートであり、G.I.A(米国宝石学会)のものだという事で、日本のものはあまり歓迎をされないという事でした。理由というのも英語であることもあるけれどそれ以前に企業の影響を受け過ぎているという事でした。
よく事情を分かっていて、日本の場合確かにダイヤモンドのグレーディングでも大量にグレード依頼が来るところのものは甘くなるという事もあります。勿論、鑑定会社も利益を追求しているところであるし、その取り扱っている依頼主のところで最後まで販売をする分には問題はない訳です。
ただし、他社のダイヤモンドとの比較が出てくる場面では勿論問題は出てきますが、これはやむ得ない事と業界では了解をしている事です。また、それによって価格やダイヤモンドそのものが変わる訳ではないので、物を見て判断する分には問題はありません。
問題はそれにより高価に見せたり、そこから値引きをしているふりをする輩は問題ですが、これは何処も認めないけれど、事実としてそうなっているので何とも言いようがありません。
それらの日本事情は国外の業者はよくわかっているのでしょう。処理石でピジョンブラッドなるものがルビーに冠されたりしたら、信用しろという方が無理かもしれません。
他の業種は日本製であれば問題がないとされていますが、宝石方面の日本の常識はやはり海外では信用されないようです。つまり、どこの国の人間でも本物が持つ価値と評価を一番大事にしていて実質的に資産になるかどうかも含めて、扱う人間が判断をできなくても証明書が本物であることを意味していることが大事なのでしょう。
その点でいえば、日本の鑑定会社の信用は残念ながら希薄だと言えましょう。但し、国内の販売を安易にしたり、本物風に演出をする事には長けているので、販売業者にとってはありがたい存在です。
しかしながら消費者にとっては本物を理解する障害になることは長い目で見れば問題だと言えるでしょう。
但し、すべての鑑定会社だったり、販売会社がそうであるというわけではありません。声を大にはできませんが本物の宝石のみを扱っている宝石店や業者もいます。いつも言う事ですが宝石は沢山はないものです。処理をしたものであってもジュエリーの材料としては問題もないし、価値観の問題ですから、それで良いという人にはそれで良いのでしょう。
本物志向とは合理性を差していますので、日本にも合理性を求める消費者は多く出てきています。高級時計を求めるのもそんなところからのでしょうし、高額な宝石やダイヤモンドを求めるのも将来的な資産や合理性を求めての物でしょう。
本物と言えばハリウッドスターであり、小生の最も気に入っていたロビン・ウィリアムスが亡くなりました。本物を追求するあまりに自らを追い込んでしまったようです。
彼の作品である『バード・ゲージ』を見たために、その舞台であるフロリダ州のマイヤミを仕事を作って訪れたことがあります。夜のマイヤミ海岸の、あのワイセツ観の漂うレストランやホテルのネオンは十分に映画の世界へ誘ってくれたことを思い出します。小生と同じ享年63歳残念です。
髙木 拝〈‐∥‐〉
その際に先方から非処理の宝石を手に入れることはできないだろうかという問い合わせがあり、
事情を聴くと中国やアジア諸国のバイヤーは必ずと言っていいほど非処理の証明書を要求してくるという事でした。
内容的には一番良しとするのがスイスの某宝石研究所のレポートであり、G.I.A(米国宝石学会)のものだという事で、日本のものはあまり歓迎をされないという事でした。理由というのも英語であることもあるけれどそれ以前に企業の影響を受け過ぎているという事でした。
よく事情を分かっていて、日本の場合確かにダイヤモンドのグレーディングでも大量にグレード依頼が来るところのものは甘くなるという事もあります。勿論、鑑定会社も利益を追求しているところであるし、その取り扱っている依頼主のところで最後まで販売をする分には問題はない訳です。
ただし、他社のダイヤモンドとの比較が出てくる場面では勿論問題は出てきますが、これはやむ得ない事と業界では了解をしている事です。また、それによって価格やダイヤモンドそのものが変わる訳ではないので、物を見て判断する分には問題はありません。
問題はそれにより高価に見せたり、そこから値引きをしているふりをする輩は問題ですが、これは何処も認めないけれど、事実としてそうなっているので何とも言いようがありません。
それらの日本事情は国外の業者はよくわかっているのでしょう。処理石でピジョンブラッドなるものがルビーに冠されたりしたら、信用しろという方が無理かもしれません。
他の業種は日本製であれば問題がないとされていますが、宝石方面の日本の常識はやはり海外では信用されないようです。つまり、どこの国の人間でも本物が持つ価値と評価を一番大事にしていて実質的に資産になるかどうかも含めて、扱う人間が判断をできなくても証明書が本物であることを意味していることが大事なのでしょう。
その点でいえば、日本の鑑定会社の信用は残念ながら希薄だと言えましょう。但し、国内の販売を安易にしたり、本物風に演出をする事には長けているので、販売業者にとってはありがたい存在です。
しかしながら消費者にとっては本物を理解する障害になることは長い目で見れば問題だと言えるでしょう。
但し、すべての鑑定会社だったり、販売会社がそうであるというわけではありません。声を大にはできませんが本物の宝石のみを扱っている宝石店や業者もいます。いつも言う事ですが宝石は沢山はないものです。処理をしたものであってもジュエリーの材料としては問題もないし、価値観の問題ですから、それで良いという人にはそれで良いのでしょう。
本物志向とは合理性を差していますので、日本にも合理性を求める消費者は多く出てきています。高級時計を求めるのもそんなところからのでしょうし、高額な宝石やダイヤモンドを求めるのも将来的な資産や合理性を求めての物でしょう。
本物と言えばハリウッドスターであり、小生の最も気に入っていたロビン・ウィリアムスが亡くなりました。本物を追求するあまりに自らを追い込んでしまったようです。
彼の作品である『バード・ゲージ』を見たために、その舞台であるフロリダ州のマイヤミを仕事を作って訪れたことがあります。夜のマイヤミ海岸の、あのワイセツ観の漂うレストランやホテルのネオンは十分に映画の世界へ誘ってくれたことを思い出します。小生と同じ享年63歳残念です。
髙木 拝〈‐∥‐〉
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