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2014年8月23日土曜日

花火大会⁉

 本日は玉川の花火大会という事で久々の雨が降るのではないかとソワソワしています。お客様を招待しての花火大会という事でちょっとした飲み物とスナックを用意しての事です。

 お店があることの意味を最近になってつくづくと感じるのですが、お店とは商品を売買するだけの場所ではなくて、人との出会いや自身のアイデンティティーだったりする訳で、川上でビジネスをしていたころには感じなかったある種の喜びを感じています。

 最近は展示会ばやりである宝飾業界もお店が基本である事には変わりがないのですが、それを見失っているようにも見えることがあります。多くの人を集客したり、展示会を開けるのもすべてがお店の存在があってのことだと感じます。

 当店がオープンして8年になりますが、振り返ると多くの出会いや物語があったなあ~・・と感じる訳です。このブログでも何度か紹介をしておりますが、勉強させられる事、感動させられる事、そして、喜びをお客様とともに感じる事と多くの事がありました。

 大昔には物の売買にはお店があったわけではなく売り歩いたり、届けたりという商売がほとんどであったと思いますが、お店が出来てからのお客の志向はものすごく変わったのではないかと感じます。つまり、本質的なものだけではなくお店の趣向に対して関心を持ったり、サービスや接客というものに対して好みが出たりとお店が存在する意味は文化の上でも大きな変化だったのではと考えます。

 最近はインターネットや通販の商売が多くなり、ビジネスの本質的なもの、つまり物が移動すれば良いという、場合によっては売り買いが終わったらそこで終わりという兆候が多くみられます。ですから展示会でありながら、ネット商売のように売ってしまったらOKみたいな様にも見えることもあります。

 お店はその場で終わる訳ではありませんから、色々な意味を持つわけです。勿論、アフターケアや保証といったものもあるのでしょうけれど、最近感じることはお店自体が何かの文化の入り口であり、これからを予感させる立場でなくてはいけない様な気がします。

 最近はお店の役割をないがしろにしているところが多いような気がします。安売りをしていればお店の役割を果たすわけではないし、安く買いたいのであればネットでも通販でも物はあります。

 お店というのは可能性というものを追い求めるところであり、その役割を降りようとすれば簡単なことですが、常に何かの形で可能性が運び込まれる場所のような気がします。

 本日ご招待するお客様たちは1年前までは知らなかった方達ですが、今では商売以外でも接する機会を頂いております。そして、その方達の世界や社会人間関係を垣間見ることはお店をやっていなかったら知る事もなかったのかもしれません。

 お店で知り合った方達で食事をしたり、場合によってはビジネスになったりと、敢えて言えば人間社会の交差点みたいな場所がお店なのでしょう。

 ネットや通販にない心の温かみや、歓びがあるのがお店なのではないでしょうか。すべてのスタートはお店から始まったことを考えると有難さや人と会える歓びを感じるとともに、特に扱っているダイヤモンドに関していうと、出合う事がなかったかもしれない人々と合わせてもらったような気がします。

 お店は人間という糸を紡いでくれるハタ織り機みたいなもののような気がします。改めて本来のお店の役割を感じる今晩の花火大会です。

 晴れたらいいなあ~。

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