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2026年9月17日木曜日

価値の背景!?

   世界の最も歴史のある企業の大半は我国に集中しています。1000年を超えるベストテン9社は日本企業ですが、大手という概念のある企業は存在しません。建築といっても宮大工工務店デであったり、旅館であったり、和菓子店であったりします。

 現在新国立美術館で『ルネサンス、ルーブル美術館展』を行っていますが、その中にはレオナルド・ダ・ビンチなどのルネサンス時代の絵画が展示をされています。『美しきフェロニエール』などのレオナルドの肖像絵画なども来ていますが、今回来日はしていませんが『モナ・リザ』はレオナルドのもっとも有名な一枚でしょう。

 今から50年ほど前にルーブル美術館を訪れて『モナ・リザ』を見に行ったことがありますが、当時は単純に『教科書で見た絵だ!?』と感心をしていただけです。しかし、年齢を経てレオナルド・ダ・ビンチそのものを知り、その背景を知ることにより、その絵『モナ・リザ』のすごさやその芸術性や偉大さを実感してきます。つまり、価値を理解するようになりました。

 冒頭の歴史ある企業の背景や歴史を知ることは、その偉大さとある意味価値のすごさを感じることが出来るかどうかという事にもなります。

 京都をはじめ多くの老舗といわれる企業は400年、500年と続いている割には大企業はありません。ここに今後の企業の在り方のヒントもあるのではないだろうかと思っています。特に宝飾業界にとっての今後に大きく影響をするのではないかと思っています。

 現在の状況で説明をすれば、Aiによるデーター化できる業種は大手として君臨できたとしても長い歴史を紡ぐことは出来ません。しかし、データー化のできないオンリーワン業種は大手になることは出来ませんが、長く歴史を紡ぐ事が出来るという一つの原理です。

 つまり、大量生産、大量販売が可能になるものはその代替は必ず現れるし、極論から言えば投資家は次々と新しい投資先に心移りをしていくので、結局大手といわれる企業は長続きをすることはありません。

 一方、老舗といわれる小規模企業は独自のアナログ技術を持ち、その中で伝統を磨き上げることにより、長くその技術の伝承に努め、見方によっては効率の悪く、経験がなければ他社が導入しにくい技術と業務になっています。投資家にとっては魅力的な投資先とは言えません。しかし、その背景は他の追随を許さない価値となっています。

 本質と背景を知ることによりその価値を知ることはあらゆるジャンルのビジネスにとっては必要不可欠な事といえるのですが、日本の宝飾業においてはその辺の部分のおいて劣っていたといわざるをえません。

 元々、宝飾業というものは希少性という一大条件があるわけですから、大偉業になる条件は元々備わってはいません。現代におけるハイブランドといわれるものも実際にはファンドという資金軍団の元でグループになり、集合体として維持をしていますが、その本質は小企業の単なる集まりで、結果的には本来の老舗としての要件を満たせなくなっています。やがてこれらも解体させていくのでしょう。

 

2026年9月11日金曜日

AIの脅威!?

   以前にも書いたのですがAIへの安易な傾倒はとんでもないことになるのではないかという懸念です。

 アンソロピック社のAI開発者のジェイコブ・コクソンなる人物がこれ以上の開発に警鐘を鳴らす意味で抗議の退社をしたという記事を見て改めて背筋がぞっとする思いをしました。

 先日もオープンAI 社のAIが他のAIと連携をして勝手にセキュリティーシステムを乗り越え銀行のシステムにハッキングを行った事例が公表をされましたが、それ以降もアンソロピック社のAIがセキュリティーシステムを潜り抜けるためのシステムに勝手に開発し、侵入をしたという事例もありました。

 ビル・ゲイツやあのイーロン・マスクさえも警鐘を鳴らしています。何故なのかというと、すでにAI開発がAI自体によって行われているという事です。つまり、過去の人間によるAI開発の比ではないくらいにそのスピードは速いという事です。

 元々、AIにはできないとか不可能を選択するプログラムは組み込まれていません。その為に結果を出すために不必要であるものや弊害になるものを排除するというシステムになっています。もっと言うと邪魔であれば人間をも排除するという事にもなりかねません。

 もっと突き詰めるのであればAIによる開発のスピードは金融システムすら破壊しかねないと考えられます。半導体、AI等の投資は巨額の資金を動かしていますが、その投資先が新たなAIを開発し、収益を得て配当が行われる前に新たなAIが出現し、過去のものとしてしまう可能性があるからです。

 一番良い例としてイーロン・マスクのスペースX社が地球の軌道上にソーラーパネルは配し、太陽光を効率良く発電に向けようという試みですが、AIの進化により『核融合発電』の技術が既に開発されています。2050年代に完成するかもしれないといわれていたものが2030年には完成する勢いです。そうなるとスペースX社の株価はどうなるのだろうか?とさえ考えてしまいます。その試み自体に意味がなくなるからです。因みその『核融合発電』に関しては我国が先行をしているようです。

 勿論、今の投資家たちは実際の収益性を待つような人々ではなくギャンブラーですから、少しでも株価が動けば投資先の将来性に関係なく株を売りに出してしまいます。以前にも書きましたが、それが現在の金融の変異した形であり、貨幣の価値を下げている要因でもあります。

 AIの話に戻れば現在、我国の政府や各企業が一生懸命目先のAI化に走っていますが、それらの行動は更にAIを巨大化する作業で、末端でどうでもよいAI化が進めば進むほど巨大なAIが誕生し続け、人間の脅威になるのだと思います。丁度、ゴジラが攻撃を受けて放射線を浴びれば浴びるほど、それがエネルギーとなり巨大化し、無敵化していくのに似ています。


 

2026年9月4日金曜日

ニッチな市場の可能性!?

  ニッチな市場とは特殊な分野で大手の参入しない分野の市場の事を言いますが、多くの場合オンリーワンになりやすいが大きな売上は見込めないマーケットの事を指します。

 しかし、単価が高ければ必ずしも大きな売上には成りにくいとは言えません。宝飾業界はまさにその典型な市場ですが、現状の業界の惨状は真に大きな市場を狙いマスの市場を狙った結果です。勿論、比率の問題もありますから車や半導体のような売上にはなりませんが経費効率からしたら十分な利益にはなります。

 1950年代からはデ・ビアス社の一人支配のような世界でしたが、やはり世界戦略と方法論の過ちで1980年代中頃からその一極集中が崩れ始めました。しかし、実際にはその一極集中を維持しようとしたために崩壊が始まったのです。

 つまり、1980年代初頭のイスラエルいじめが大きな節目でした。当時国策としてダイアモンド産業を進めていたイスラエル政府の要求で各銀行にダイアモンド業界にだけは金利ゼロの貸付を行っていました。当時イスラエルのダイアモンド取引所はシンジケートの外でのビジネスを行っていましたので、デ・ビアスにとっては目の上のたんこぶ的存在でした。その為デ・ビアスはこれをつぶしにかかりました。デ・ビアスグループはロスチャイルド銀行を使いイスラエルの銀行の株を取得し役員を送り込みます。そのうえで国策である金利はそのままではあるがダイアモンド業者に貸付金の早期返還を請求始めました。

 結果、何が起きたかというと、資金化のためにイスラエルの業者たちは安売りを始めたのです。その為、デ・ビアスはその研磨済みダイアモンドを市場から買い集めなければ価格の維持が出来なくなったのです。

 その為、資金の需要がひっ迫し、それまで90%の原石を契約によりソ連から買い続けていたデ・ビアスはそのビジネスを断念せざるを得なくなりました。結果的には価格の維持は難しくなったのです。その後、ソ連は独自の販路を築くこととなり、その後のロシアのアルロッサへと繋がります。

 結果的には市場は広がり、価格競争へとダイアモンドビジネスは入っていく事となり、その先にはフェイクグレードが横行する始末となるのです。基本的にはマスビジネスには向いていない業種ですからその補填としてあらゆる詐欺まがいの手段をとることになったのです。しかし、法律というものがある以上限界がありますので、それが是正されると販売が困難になってきます。つまり、限界のある展開だったのです。

 今そのシステムは崩壊し、本来の姿を取り戻すチャンスとしてニッチな市場が出来つつあります。それはスーパーブランドだったり、大粒ダイアモンドの高価格帯のビジネスです。これらは理論的にもマスを目指した市場にはなりえず、対応の仕方によってはこの中のオンリーワンになるチャンスでもあるわけです。

 ニッチな市場である本来のダイアモンドビジネスはこれからとも言えます。

2026年9月3日木曜日

携帯資産ダイアモンド!?

   オーストリアの首都ウイーンの美術館からトータル200ctを超えるネックレスが盗難にあったニュースが数日前に流れました。これはヴァンクリーフ&アーペルが1930年代にエジプトの王妃の為に製作をしたもので、600個を超えるダイアモンドが使用されています。現在はヴァンクリーフが所蔵し、今催し期間中美術館に貸し出しをされていたものという事です。

 多くの報道機関で流れたニュースですが、多くの解説委員がその処分方法を推察していました。中にはネックレスをばらしても『ダイアモンドである以上価値がそれほど下がるものではないからばらして換金するのでは』とか、闇市場から流されるのではないかとかいろいろな角度で解説をしていましたが、どれも大きくは外れていないのではないかと思います。

 ここで感じたのは、世間では色々とジュエリーに関する論評はありますが、それなりに勉強をしている解説員たちはダイアモンドの価値そのものには造詣が深いをと感じました。

 以前であればダイアモンドの価値に言及することはなく、製品そのものに価値を見出した解説をしていました。勿論、現在でも解体せずにいたほうが価値はあるわけですが、解体したとしてもダイアモンドそのものの価値は変わらないという認識の解説が多かったことを安堵と共に時代が変わったことを感じました。

 私自身も大粒の販売に関しては、その物の価値と共に携帯性や、換金性なども附則として付け加えることも多く、特に日本のように災害の多い国では携帯出来る資産はそれほど多くはないので、その点も付け加えます。

 海外ではその認識はより強く、それは歴史的に国の消滅や国境の再編が何度も行われてきたことが大きな要因です。つまり、ボーダーラインが何度も書き換えられる国に住んでいると不動産は殆ど資産としての価値はありません。今でこそ以前ほど争いがありませんから、多くの国は不動産も一部の資産としていますが、中世においてはその保証は殆どありませんでした。

 近世においても世界大戦中には何度もダイアモンドがその話題に中に登場をしました。ユダヤ人を語るときには必ずダイアモンドの話が付きまといますが、そのほとんどの話が近世の出来事です。

 ナチスドイツのユダヤ人虐殺の大きな要因にもなったといわれるダイアモンドは流浪の民のユダヤ人には切ってもれない携帯できる資産だったばかりか、逃げ切る手段の大きな道具としても役割を果たしました。

 もっとダイアモンドの認識が日本でも変わることにより、ダイアモンドの市場は新たな面を見せてくれるのです。その為にも取り扱っている人々がもっとダイアモンドに対する知識が必要なのです。

2026年9月2日水曜日

時代の潮目!?

   時代が変わり始めました。米国のベッセント財務長官が日本に対して『もうアベノミクスを終わりにしろ』と促したのは数日前の事です。また、ユニクロが縮小し、多店舗展開から旗艦店展開に舵を切り始めました。

 『アベノミクス』つまり、金利ゼロにより財政出動を促し、金融の膨張を促したことが高市政権になっても継続さていることに対しての米国からの最後通達みたいなものだと考えても良いと思います。勿論、それも米国式資本主義の歪んだ成長戦略に乗っ取ったものだと考えるので、勝手なことを言ってやがるとでも言っときたいものです。

 経済が縮小し、金融だけが膨張する様はまさに現代資本主義の終焉を見せているような気がします。ユニクロに関しても金融の膨張を利用し、多店舗戦略で巨大になってきましたが、ここにきてその難しさが出てきたのだと思います。そして、それを察知して柳井さんは動いたという事でしょう。

 いつの時代もマス戦略には限界があり、成長期には偉大な結果を残すのですが、それは必ずどこかで転換をしなければ終わりが来るわけです。一時、ダイエーというスーパーマーケットがありました。(まだあったらゴメンナサイ)確か日本で初めて小売業で一兆円を超えた企業でしたが、多店舗戦略という限界のある業態の為に姿を消しました。(多店舗戦略が悪いというよりも総枠を決めて、その限界が来る前に変異することを考えていた方が良いという事です。)

 アベノミクスという政策により多くの長者を生みましたが、それ以上に弱者と国力の低下を生み出しました。それは過去の金融という概念を間違えて捉えていたことがあります。

 私自身、当初からこのブログ上でも安倍政権の勘違いが国を弱体化させると書いてきました。一見金融が膨らんでいるので経済が成長をしているように見えますが、アベノミクスの金融政策は一部の人々に大部分の資金を集中させるだけで、数字は大きくなっても経済が成長をするわけではありません。お金が市中に回らないのですから当然です。

 強いて言うなら脳梗塞状態で、頭に血が溜まりすぎて末端には血が巡っていない状態です。お金は経済の血液といわれていましたが、現在は血の巡りが悪くなっているわけで、そのことに気が付かない血の巡りの悪い人々が政策を行っているわけです。

 AIの存在はますます血の巡りを悪くすることになります。AIを脳みそとしたらその脳みそにお金という血液が集中していますので、やがて脳卒中を起こすのではと懸念をしています。

 冒頭のベッセント長官の警告は必ずしも日本だけに向けたものではないのですが、その中で最も日本が重傷であり、アメリカの慢性病を悪化させないためにもいい加減場当たり的な財政出動をやめてくれという事でしょう。

 現に長期金利も上がり始めましたが、日銀も近近には金利を上げるのでしょうが、以前と違い金利が上がって果たして日本の経済がどこまで再生が可能かというと疑問です。植田総裁をその辺を考えて二の足を踏んでいるような気もします。

 

2026年8月28日金曜日

テロワール!?

  イスラエルからのワインを輸入し始めて早4年が経とうとしています。私自身がワインに携わろうとしたというよりも、周りの環境により(在駐日イスラエル大使館等のお勧め)結果的に行う事になってのです。

 ワインも好きだし、イスラエルという国の自然環境も自分に向いているという事もあり、船出をしてみました。四十数年イスラエルでワインを飲み続けて飽きることもなかったのですが、基本的には当初食事に行って飲み物となるとワインしかなかったという事でもあります。

 最近では美味しい好みのビールがたくさんあり、そちらを頂くことも多くあります。不思議にそれらのビールは我が故郷の北海道のビールによく似ていて、大変飲みやすく、最近ではまずビールです。

  ワインエキスパートの資格を取った際にいろいろ勉強をしたこともありますが、なぜにイスラエルという土地でワインが製造されていたんだろうという事が気になり始めました。そこで気が付いたのはテロワールです。

 ワインがお好きの方であれば耳にしたことがあるであろうこの言葉はワイン用語として使用される土壌の事です。つまり、ブドウの生育に適し、ワインの品質の大きく関わるのがその土壌です。

 5,000年ほど前からワインの醸造が行われてきたという事ですから、やはり、そのテロワールはブドウや他の果実の生育に向いていた場所という事になります。

 特にイスラエル北部のゴラン高原地区に関してはゴラン高原自体がもともと火山であったということもあり、火山灰や軽石、玄武岩の風化土壌で構成されており、水はけもよく、根腐れを起こすこともなく、果実の生育にはもっとも向いている土質といえるのです。その上、ミネラル(鉄分、マグネシュウム等)が豊富ですから、その味わいに変化が付き、その地区本来の果実の味わいになります。つまり、上質な土壌という事になります。

 更に地中海からの風やその海抜が多様な果実を育てることになります。それら自然条件がイスラエル地区独自の風味を感じさせてくれるとともに、上質なワインを仕上げているわけです。

 世界各国には色々な名産地やテロワールがありますが、5000年前ほどから自然の力によりワインが造られてきた来たことは、それぞれの国が改良を重ねながら作ってきたテロワールと違い、ある意味最も手を加えずにテロワールとブドウのポテンシャルによりワインが醸造されていたとも言えます。

 しかし、南部では荒涼とした砂漠でブドウの栽培を現代農業の粋を集めた灌漑技術でその環境を生かしています。つまり。砂漠は昼暑く、夜寒く、乾燥した環境にありますから果実の糖度を上げるには向いていますが、水がない訳です。そこでイスラエルという国の農業技術が生かされ、そのテロワールを見違えるほど変化させたわけです。

 そのため、イスラエルという国全体でワインの製造が可能になったわけですが、そこには元々の優れた自然のテロワールの環境が存在をしたからと言えます。

2026年8月25日火曜日

グレーディングシステムの歪み!?

   ダイアモンドというものは長年変遷を重ね、現在のグレードというものに行き着き、未だに変化をしようとしています。しかし、難しいことは業界そのものが都度それを正しいと認識し、販売に繋げてきた事実があります。

 私は半世紀ダイアモンドのビジネスに携わってきましたが、経験上都度のグレーディングは間違ってはいないが、正確ではないとしてきました。しかし、完成形ではないが何の指針もなく販売をする事への懸念もあったことは事実です。

 勿論、都度一定の役割をしてきましたが、多くの場合は100%このグレードのシステムに頼っての販売が問題だったわけです。つまり、4Cが確立をして私のキャリアとほぼ同じ半世紀ほどが経ちますが、その都度カットに対しての数値のその使用方法が削られたり、変えられたりと変更が重ねられてきました。

 時代や正確性を追う度に変化をしたり、継ぎ足したり削ったりは良いと思いますが、都度100%如何にも正確かのような販売ツールとして使用されてきたことが問題だと考えています。

 グレーディングリポートに但し書きでも『経年のシステム変化があります』くらいの注意書きがあればグレードというものは絶対ではないという推察が消費者にも販売員にもできたと思います。つまり、前提というものがなかったためにいろいろな場面でのトラブルを巻き起こしたわけです。

 4Cそのもので価格が決まっているわけではないという事は長年言い続けてきましたが、言い方を変えると、決まっている価格の違いを説明するためにグレードいうものが存在をしていると言い続けてきました。つまり、取扱説明書だと。

 単純なことで初期は蛍光の有無や強さを価格に影響させることはありませんでした。今は単純にストロングブルーだから価値が下がるとか言いますが、これも本来は正確ではありません。何故ならその基準を言い出したのは他ならぬ私自身だと認識をしているからです。

 当初は取引所で取引の価格の交渉手段として使っていましたが、本来は若干蛍光があったほうが綺麗に見えるダイアモンドも多々存在する訳で、それを売りにしていたメーカーもありました。また、以前はクラウンの高さも減点基準でしたが今はそれもありません。

 更に言えば当初はダイアモンドのタイプを評価の基準とすることは前提にありませんでした。そして、そのこと自体は以前から知られていましたが、業界の大半が情報不足で知らなかっただけです。それは多くの場合色への影響がありました。Dカラーを超えるC,Bカラーになるであろう色も実際には存在しています。それは原石の時点で価格が対応していましたが、グレードがつけられるとその辺は全てがDカラーになっていたわけです。多分それらの多くがタイプⅡであったのだろうと推察されるわけです。

 これらをダイアモンドのグレーディングシステムの歪みとしてきました。

 

2026年8月21日金曜日

仕事の進め方!?

  仕事の進め方というより仕事に対する考え方について合っているかどうかは別にして、いささか疑問なことがあります。

 人生に義務と権利あるという考え方は基本的に合っていると考えるし、フェアなものの考え方の基本にあると思っています。

 現代の働き方の考え方に仕事よりプライベートな時間を大切にしたいという事があります。プライベートな時間は権利だと思っています。そして、そのバランスとして義務の働き方があると思っています。つまり、バランスがとれていればプライベートな時間はいくら取っても構わないという考え方をしています。

 ただ、仕事は一人で行うことはほぼほぼないので他の人たちと兼ね合いという事になります。

 そこで仕事という事を考えた時に、私はよくリレーに例えます。自分の部分を一生懸命走ることは当然ですが、次の人に如何に走りやすくバトンを渡すかという事です。つまり、仕事に例えるならば次の人がいかにすぐに仕事が行いやすいように引き継ぐかという事です。

 自分で完結をする仕事、100m短距離走であれば自分のペースで構わないのですが、リレーはそうはいきません。又、400ⅿなのか800mなのかも理解していなければなりません。

 現代はリモートを含め、人と接しない方法も確かにありますが、他者との兼ね合いが無くなるわけではありません。自分ところだけ一生懸命やればそれでよいというわけではありません。

 皆とバトンの受け渡しがうまくいって初めて効率の良い結果を得て、それなりのリターンがあるわけです。100m走は作業であり、リレーが仕事という事です。

 つまり、プライベートな時間を大切にしたいと思うなら、仕事の効率を上げるという事になり、結果が上がらなければプライベートな時間も削られることになります。

 仕事において結果を出すという事を考えると周りををよく見て、自分勝手に仕事を進めないことが大事であることは言うまでもありません。更に言えば皆がゴールがどこにあるか理解をしているという事が大事です。つまり、400mリレーなのか800mリレーなのかという事です。

 これらの考え方が冒頭に書いてあるように今どきには合っているかどうかわかりません。しかし、昭和、平成、令和という事ではなく仕事の基本は変わらないと思っています。そして、それらの効率を考えての方法は昭和、平成、令和それぞれあるとは思っています。

 しかし、その基本を理解していなければ義務ばかりが多くなっていると勘違いをする事になると思っていますし、今どきの働き方の勘違いでもあると思っています。

 そして、残念ながら周りにもそのような人が多くいます。

 仕事は結果を出す為の準備をすることにより、更に確率が良くなります。

 

2026年8月19日水曜日

携帯する資産ダイアモンド!?

  持ち運べる資産というと基本的には不動産以外は運ぶことは出来るのですが、実質的には色々と条件が付きます。

 つまり、金だと重さ等の条件が付きます。また、株券やデジタル資産等は破損やハッキングの恐れもあります。絵画等の芸術品資産に関しては保存の問題が出てきます。それらのリスクや問題をある意味解決してくれるのが携帯性、耐久性に優れたダイアモンドです。

 問題はどこまでダイアモンドを資産としてみるかという事ですが、対価価値がどれくらいあるかという事がいつの時代も問題です。

 つまり、よく言われる買った時の数分の一になってしまったという問題ですが、これは元々は物品税や関税の掛け率があり、売るときにはこれが排除をされるためにその分だけでも安くなり、更に流通の複雑さもありました。

 しかし、現代においては消費税の問題こそ残りますが、おおむねシンプルな流通であることもあります。つまり、円高時代に購入したものであればそこそこ還元がされると考えます。

 大粒ダイアモンド、特に5ctアップに関して言えば一種の特徴があります。それは品質の良いところ、例えばFカラーアップ、特にDカラーIFといったところは時代背景等により価格が上がったり下がったりしますが、J,KカラーVS~SIクラスに関しては大きな値上がりはありませんが、時代背景に関わらず僅かづつ値上がりをしてきました。また、これらの品質に関しては購入自体も容易であり、常に需要のあるところです。それ故、ここ45年間で350~400%の値上がりをドルベースでしております。

 また、上質のものも価格の上がったり下がったりをしてはいますが、平均同じ期間で300~350%の値上がりをしています。しかし、これらの品質は買った時期によってはある意味損をされた方もいらっしゃると思います。

 特に以前は10ct以上のものは簡単に日本の市場には現れませんでしたから相場もありません。しかし、ここ30年ほどそれらの流通もそれなりに現れ、その存在を知られるようになりました。

 また、これら高額帯に関しては流通もシンプルになりそれ程輸入価格との差はありません。勿論その間の若干の流通の手数料はありますが、以前ほどではなく、ある一定の期間保有することにより十分資産としての役割をなすことができます。特に近年多くのダイアモンド鉱山の閉山により供給が激減をしていますので、今後の相場という事を考えると上昇をすることは容易に想像がつきます。

 全てのサイズ、品質ではありませんがダイアモンドが携帯できる唯一のとしての地位が日本国内でもまかり通る時代にまもなくなることを願っています。

2026年8月18日火曜日

宝飾業の未来は!?

  今、宝飾業界は迷走状態にあります。それは宝飾業界の売上規模がコスチュームジュエリー等を入れても一兆円あまりで、貴金属、天然宝石を純粋に使用したもの、そして海外ハイブランドを含めないとなると多分半額くらいになるのかもしれません。

 日本のファッションは昨今の灼熱の気温もあり、カジュアル化し、更に若者のファッション自体もお洒落をしないというか、およそ着飾るといった様相のない状況です。

 つまり、使用する場所のないアイテムになってしまった宝飾品は遠くから眺める自分達には縁のないもの扱いになり、すでに持っているものでさえ『箪笥の肥やし』になっている状況です。

 この十数年は地金の高騰もあり、買取ブームの主役として多くの買取屋さんお役に立ってきた宝飾品ですが、いずれも本来の価値や役割を果たしているとは言えません。

 ここ数年そこを打開すべく、宝飾品の出口として身に着けるパーティーや正当価格での取引を目的としたオークションをプロディースしてきましたが、いかんせん軽量級です。

 宝飾業界全体に影響がなければ意味のないことですが、この理屈をご理解いただくことはなかなか難しく、現状はご理解いただける百貨店の中で行うだけとなっています。

 宝飾品の購入動機としては婚約等以外には大きな要因が見つかりません。その婚約指輪さえ市場としては縮小を続けています。以前であれば成人のお祝いなり、自分へのご褒美だったり、アニバーサリーだったりと購入動機はそれなりにありました。また、身に着けて外出をするといった意識も強かったと思います。

 ただ、いかんせん文化そのものがない日本では、今後の展望はかなり難しいものがあります。50年ほど前にも文化そのものがなかった時代に業界を挙げてその文化造りを行っていました。その代表的な例がダイアモンド・インフォメーション・センター(デ・ビアス社)が行っていた婚約指輪給料三か月キャンペーンでした。

 勿論時代背景も重なり、効を奏したそれらのキャンペーンですが、バブルが崩壊し、デ・ビアス社の力が後退し、経済が悪化をしてくると廉売キャンペーンの代表的なアイテムとしてTVショッピングやチラシ販売の展示会等の場で活躍をしてきました。しかし、身に着ける場所やその文化を失った状況においてはその市場が広がる由もありません。

 そこで資産として、更に身に着ける機会の提案として業界が出来ることはないだろうか?また、やらなければ業界そのものが衰退し消滅をしてしまうという危惧をしています。それぞれそのような提案をなさっているお店もあろうかと思いますが、一店一店の力には限界があります。また、その逆を行っているお店の方が多く存在します。

 同じ思いの力を結集する方法はないかと日々悩み、とりあえずは自らが出来る方法で行っています。


 

国債の功罪!?

  最近、半導体株やAI株の先行きの収益等を含めた不安を口にする金融のプロたちが増えた来ましたが、散々提唱し、煽っておいて最後はそれぞれの責任において投資を行ってくださいという理屈を目にします。

 勿論、今の株は投資というよりギャンブル性の方が高く、多くの人たちは自分たちの将来への投資だと勘違いをしています。本来は自分が見込んだ企業等の将来性への投資であるわけです。結果、その企業が収益性を上げたときにその分配を頂くという事です。

 企業からすると借入までして業績を伸ばすより、投資を促して外部の資金を導入し、うまくいけば配当、失敗すれば『ゴメンナサイ』という世界です。

 日本は1970年代より国債という借金を始め、財政出動という名目で借金を重ねてきましたが一向に収まる気配がありません。つまり、収益性の無いものに借金を続けていることになります。

 竹中平蔵氏が小泉内閣で規制緩和を進めて際には、金融大臣であった彼の主導で国債の発行を促し、更にアベノミクスで拍車をかけた歴史があります。今般の状況を見ても明らかのこの政策が間違っていたという事を示しています。しかし、彼は規制緩和天国の中で幸せに暮らしていますが、多くのフリーターと失業者を生み出しました。

 これらの政策は金融を膨らましはしましたが、実質経済である日常への悪影響はスタグフレーションを引き起こしていることでわかります。さらに円安を促しています。

 現在の国債は外資の割合が増えつつあり、一時国内の所有が9割を超えていた時代とは状況が変わります。金利を上げるという事は国の借金が増えるという事ですから、安易には出来ませんが上げざるを得ない状況にあります。日銀の金利ゼロ政策は政治家に安易に国債の発行を促したという事になりますので、そこへ圧力をかけていた安倍政権は日本政治の汚点といっても良いでしょう。

 金利の上昇は内需が広がらない限り、経済の不調に繋がることは目に見えています。今後住宅ローンをはじめ大きくの借金を抱えている人には大きな負担になってくと同時に、金融での利益をさらに増やす人々も出てくるわけです。しかし、それは既に富裕層であることが前提となりますので、格差のレベルはさらに広がることになるのです。

 しかし、それらの偏った収益は決して、別の債務を増やすことにもなりますので、国民生活はさらに困窮をしてくることが予想されます。

 経営能力のない政治家に国債を任してはいけないという戒めにしなければなりません。

2026年8月9日日曜日

政治家の仕事!?

 今週は2つの事が気になっています。それは消費税減税と何度も述べてきた食品自給率です。

 閣議決定が行われた消費税減税1%ですが、すでに自民党などからも異論が出ているように何を対象にした期間2年間なのか?2年後に本当に9%を元に戻せるのか?
 そして、一番はそれまで高市内閣が存在するのか等々問題は山済みの船出ですが、今回の消費税減税の問題は流通を含めた食料品が対象という事ですが、食品メーカへ納品の容器に対してはどうなのか気になります。
 物によっては中身より容器にコストが掛かっているものもあります。そうなるとそれはおそらく減税対象ではないでしょうから、当然価格に反映されます。それ以外にも輸送費や段ボール等に関しては減税対象ではありません。そうなると実質現状は計算の数値のような減税にはなりません。
 以前から述べているように日本の消費税は売上税の要素が大きいので食料品販売に関わる全てを減税対象にしなければその効果はありません。本来の預かり税というなら小売価格に関してだけ10%の預かりにすれば、その段階で10%を徴収しなければ簡単なわけです。
 財務省の目論見があるので今回のような意味の無いものになっているのです。ましてや消費税は社会保障の財源として徴収していたのですから、いずれ社会保障に跳ね返ってくるのです。

 もう一つの食品自給率ですが、2025年の統計でカロリーベースで37%という事ですが、実質的には飼料や農薬等の間接的なものを計算すると実質的には25%前後になるはずです。
 G7の中で日本を外した最低自給率はイギリスの57%で後の国はおおむね90%台から100%です。県別にすると東京0%、大阪は1%北海道だけは図抜けて120%を超えています。
 
 消費税にしても食品自給率にしても依然述べた少子化問題にしても国の運営の根幹です。そしてこれらの問題は数十年前から問題視されてきました。それは政治家の一丁目一番地の仕事であるはずです。今回の消費税減税にしても一時しのぎにしかならないことに大きな時間とお金を割き、今後も問題になることが分かっている事には殆ど時間が割かれていません。
 自給率の更なる低下にしても、下げた原因は昨年の米価問題でのお米離れであることは一目瞭然です。その担当大臣である農林大臣は就任早々から能力が疑問視されていました。その結果が自給率の低下を招いたわけです。このような積み重ねが、食品自給率や少子化問題を引き起こしているわけです。
 多くの金融関係者及び関連政治家は経済が良好だと声高らかにしているが、実質的には金融が活発なだけで経済が回ているという錯覚をしているだけだという事に気が付いていない。しかし、優秀な政治家は本当は気づいているのだと思います。為替を見れ簡単に理解できます。

 子供たちの夏休みが始まったわけですが、多くの母親が街頭インタビューで子供たちの在宅という事でお昼代が家計負担となると述べていました。子供の食事代が負担と考えるような国に成り下がっているという事を政治家は実感するべきではないだろうかと思うのです。

 お金は経済という体を回る血液です。頭にしか上っていない血液はいずれ脳卒中を起こすことになるのです。
 

2026年8月1日土曜日

無駄が経済を回す!?

  バブル崩壊の寸前の1980年代後半の頃の事だと理解をしていますが、米国から来日をしていた友人を休日という事もありドライヴしながら東京案内をしていた時の事です。

 『カズ、日本がなぜ失業率が低いか理解できたような気がするよ。』と等々に言い出しました。彼は日本という国の発展に興味があると同時に非効率的に見えるビジネスの考え方に疑問を持っていました。

 『日本はどこの駐車場へ行っても曲がり角毎に係員がいる。意味な無いような気がするけど、駐車場としては意味がないけど失業率を下げる役には立っているね。』と半ば皮肉を込めたジョークのように言っていたことを思い出します。

 当時の日本のビジネスは何事においても非効率的とか無駄が多いというようなことを批判めいてメディアや評論家が述べていたことも思い出します。勿論会社の中でのミーティングなども無駄な時間というように揶揄されていたような気がします。しかし、経済は順調でした。

 何故このような事を急に持ち出したかというとAIというモンスターが現れたために、合理化という言葉が頭をよぎったからです。日本では人手不足の解消という名目でAI化を推進し、米国では効率化を目指した人員削減をAI化により達成させようとしています。

 まず日本の人手不足は現在は是正されていますが若すぎた定年制のせいです。55歳を60歳に上げ、更に現在は65歳、そして70歳と近い将来はなるのだと思います。少子化が始まり始めているときに早めの定年だったわけですから人手は当然不足します。

 一方米国の合理化は金融第一主義株主からも効率を要求されますから、合理化に向かってはAI化がその一定の役割を果たし、レイオフの要因になっています。つまり、失業率が高くなるのです。

 中国では人手がいるにも拘らず合理化を続けた結果、不動産バブル崩壊も相まってここ10年で2900兆円もの世帯収入が減っているそうです。現状の中国では更なるA1化とAIの低価格化を勧め世界基準の中国化を目論んでいるのでしょうが、結果的には自らの首を絞めることになりかねません。

 冒頭に書いたように経済というものは無駄、つまり非合理的なものが最も効率よく経済を回すのです。現代のAI化は進歩して便利になるのは間違いがないが需要のない状況になっても進化を続ける運命にあります。お金を使うのは人間であって、人間が稼ぐのは職があるからで、職が無くなればおお金を使わなくなり、更に将来に不安が感じ貯蓄に走るようになり、結果的には市場にお金が回らなくなります。

 中国でも個人の預貯金は日本のGDPの3倍ともいわれるような状況になっています。あの貯金をしなかった中国人がです。これは日本の失われた30年を彷彿させるような状況で、日本のケースよりさらに深刻な状況といえるです。

 

文化とビジネスモデル!?

  ジュエリーというものは元々世界各地で発生してきました。それぞれの国によりその用途は違っていました。殆どの場合は実用品が地位により素材等が高級化され宝飾品としての価値を創り出してきたわけです。

 古代北欧からはブローチが、もともとは動物などの毛皮を防寒用とし、その留め金具であったものを高級化したもので本来は寒い時期の宝飾品なわけです。

 古代中南米では祭事の道具であったものを文教、宗教それぞれの分野からそれらの催事道具の権威を高めるために金や宝石などの高級素材を使用することにより宝飾化してきました。

 古代日本でも特に弥生時代には現代のプカシェルに当たる首飾りをしており、貴族文化が栄えることによりその様相は変化をしており日本独自の飾り物の櫛やかんざし等の着物文化に合うように変容してきました。

  現代のジュエリー文化はほぼほぼ50年程の歴史しかありません。

 大正時代時の貴族院議員で現ギンザタナカの前身山崎商店の創業者山崎亀吉氏により米国のティファニーより6本爪の立爪指輪が日本に持ち帰られたことから指輪に歴史は始まりました。

 しかし、実際にはその指輪自体を創作すること自体が難しく、私自身その制作にあたっていた職人さんの晩年にお会いし、お話を賜ったことがあります。当時は当然キャストの技術もそれほど進んではいませんから地金の塊から削りだしたという事で、とても普及させるようなものではなかったという事でした。

 その後かんざしや刀のつばなどを制作していた『飾り職人』呼ばれた人々によってその後の色石などの取り巻きの指輪等が政策を始められました。

 我が日本においてヨーロッパジュエリーと呼ばれる品物が本格的に輸入、制作が行われたのは1970年代に入ってからの事です。

 なんちゃって日本宝飾文化はその後、高度成長、バブル期に向かって発展するのですが、いかんせんなんちゃって文化です。バブルが崩壊するとあっという間に下降期に入り、現状を迎えています。

 本来の文化ではないところでビジネスモデルですから結局は値引き販売が主流になり、本来の価値というものを切り崩しながらの販売です。当然その間には販売員も育ちませんから当然と言えば当然の結末です。

 つまり、西欧文化には宝飾品を実用品の延長として使用する文化があります。ですからその実用価値を知らない日本の販売員は値引きという事になるのですが、前提価値があるものだから値引きが可能なわけで、なぜ値引きで売れるのかも知らずに値引きをしていますから文化根こそぎ崩壊させているわけです。

 本来ビジネスというものはそこに根付いた文化があり、そこに必要不可欠とされるものがビジネスとなります。それは古今東西、未来に関しても言えることです。

 つまり、宝飾業の未来はそこにその文化を根付かせる事が出来るかどうかという事です。しかし、残念ながら現状を見てみると業界内の中にもその動きが垣間見れる瞬間もありません。

 文化を創造できない限り、宝飾業の再建はありえないのです。

 

2026年7月28日火曜日

為替!?

  輸入国家として一番大きな問題は為替だと思いますが、我々の業界であるダイアモンドビジネスにとってはどうなのかという事です。

 デジタル赤字に注目が集まり始めて久しいのですが、現状6兆円を超えようとしているわけですが、貿易赤字の1兆6千億円から比べても大きなことがわかります。

 更に言えば国内のIT投資の抱える問題としても結局は海外のプラットフォームの単の投資になっているような気もします。結局政府の投資は円安の要因にもなってくるのかもしれません。

 つまり、冒頭の為替の問題を考えた時に海外への支払いとして円売りドル買いが更に今後も増えることを考えると円安は更に進むと考察されます。勿論、現在自動車などを中心に輸出産業は円安の恩恵を受けていますが、実際には彼らの利益は海外への投資が殆どといわれていますので、これも円安の固定化の要因と考えられます。

 ここで私達のビジネスとしてですが、多くの国内在庫で市中にあるものは40年前程からの円高時にダイアモンドは輸入がされています。仮に市中での掛け率が高かったとしても十分に円換算で考えると値上がりしていることが考えられます。

 但し、前提としての2ct程度から下のサイズに関しては価格自体が伸び悩んできましたので、大きな機会とは言えませんが、大粒に関しては鉱山の閉山等採掘の減産もあり、大きな機会が生まれるという事も考えられます。

 ここ数年海外からの買付が多くなってきているのそれらの要因も決して少なくはありません。しかし、大半は1ct前後の物でしたが、今後は現在の経済状況も考えると大粒が出てくる可能性があります。

 海外においては日本ほどのダイアモンドの重要の減退はありませんので、一つの機会としてのビジネスモデル構築も有りなのではないかと考えます。

 現在の買取屋さんといわれる市中のお店はプロが不在という事もあり、大粒のダイアモンドの引き取りが少なくなってきていると聞いております。プロが査定をし、リーズナブルな価格を示すことにより、新たな市場を構築することは可能なのです。

 これは為替の動きが拍車をかけるであろうという事だけではなく、現状の金融や社会環境を考えた時に現在保有されている方達からの流出が十分に考えられるという事も前提に入っています。

 本来であれば円安自体はあまり歓迎が出来ることではありませんが、この環境はまだまだ続くであろうという事を考えると次の段階を考えることが賢明であるという思いです。

2026年7月25日土曜日

その意味は!?

 宝飾業界に長く身を置くととかく気になることも多く、先日も某所の展示会に参加をさせて頂く機会がありました。

 何が気になったかというと、この展示会で何をやりたいんだろうという事です。勿論販売の為という事は理解をするのですが、販売というのは結果論でその為にプロセスなりコンセプトを示す場所でなければと思うのです。

 例えばそこにライフスタイルの提案があるとか、これをテーマに商品を集積させているとか、あえて言うなら文化の提案をしながら一歩上の品質に誘う事の機会の集積所みたいなところが展示会であると思うのですが、その部分が全くと言って見えませんでした。

 管理職の諸君を見ていても全く、その風体というか品格を成していない感じがして、その指示は決して明確ではなく、どこか人任せ的な感となっていました。

 これはダイアモンドの販売に携わる々にも言えるのですが、販売時の知識の浅さというか、最近気になる若者の思考に似ている気がしています。

 最近の若者の傾向では良く何事もAIに尋ねるために表面的な回答しかしていない。つまり、自分自身の理解や経験ではないので問いに対して答えることは出来るのですが、なぜその答えになったのかを説明が出来ないという現象です。

 ダイアモンドの販売員も4Cの説明は出来るのですが、その4Cが何の意味を持つのかという事を理解していないので価格を決めるものだと理解をしている人が多いように思います。実際にダイアモンドの価格というものは原石の時点で決まり、あとは流通に乗ることにより価格が決まり、結果的にはそれぞれの価格差を説明するために4Cがあるわけです。

 もっと言うと4Cが同じでも価格の基軸といういうものは全てカットにあり『アイディアルカット』にあります。そこからどれ位、どの様な形でかけ離れているのかという事も大事です。何故そのカットにしたのかという事を明確にしなければなりません。つまり石目を重視するためにメイクを落とす。でなければ全て『エクセレントカット』にすればよいのです。これは仮にリカットされる場合にどれくらい効率が良いかという事も同じ『Good』『Fair』メイクでも価格差が出る訳です。石目が全ての根幹にあり、そこでダイアモンドの評価も変わります。

 メイクに関しては石目の効率を考えカッターが決まるのですが、その上でのカラーやクラリティーに関してもそれぞれの幅が存在し、必ずしも同カラーが同じ色とは限りません。また、クラリティ―に関しても同じことが言えます。

 実際経験上Dカラー以上のカラーも存在しますが、如何せんグレード表示にはDカラー以上は存在しません。しかし、原石時点での価格差はついてしまいます。

 つまり、前述に戻るのですが展示会を行っている意味が分からず、今まで行ってきたから行っているという印象がぬぐえなかったのです。何故行っているのかという事が抜けている気がしました。

 今後このような印象を持つことが多くなるのかもしれません。

昭和感ですかね。

2026年7月16日木曜日

ダイアモンドの予兆!?

  多くの鉱山会社がダイアモンド鉱山の閉山、減産を始めて久しくなります。百年以上の近代採掘による市場在庫の過多。そして、採掘コストの上昇、何より需要の低迷といった理由が要因と言えます。

 勿論、採掘の減産は単純にダイアモンドの価格に反応をするわけではありません。それはダイアモンドの市場在庫自体は十分あるとも言えますので場合によっては価格が下がるという現象も需要によっては起こりえます。

 しかし、現実には一部の部分では値上がり、もしくは値上がりの可能性がうまれてきます。それは減産することにより大粒原石、および一部のファンシーカット用原石も産出される機会が失われるという事です。

 つまり、一定のサイズ以上のダイアモンドの希少性が増し、更に原石の形によるファンシーカット、例えばハートシェイプ・マーキースといった特殊な原石から研磨されるようなものはやはり希少性が増します。

 ラウンドブリリアントのサイズで言えば5ct以上、HS,MQカットで言えば3ct以上のものが極端に在庫不足になる可能性があります。特にファンシーカットはその形も重要視されますのでより難しくなるのです。

 更に10ct以上となればラウンドブリリアントよりHSやMQカットなどの特殊なものはかなり手に入りにくくなることが考えられます。

 何故このようなことを記するかというと今後のダイアモンドビジネスの変化への予兆を感じるからです。

 それは現代の資産形成の変化という事に一因しますが、ステータスの変化、ファッションの変化、市場の変化というものを考えた時にダイアモンドはどの位置に示されるのかという事を考えます。

 つまり、1ct前後のダイアモンドの位置はどこまでその過去のダイアモンドの位置を守れるのかというと答えはノーということになるのです。ハイブランドにおいてのこのサイズは婚約指輪等にブランド価値としての用立てとはなると思いますが、一般論としてその価値がステータスになることはないと考えられます。

 逆に言うと大粒で特殊なカット、例えばハートシェイプの10ctであったり、それ以上の大きさのものは更なる希少性を持ちジュエリーとしての価値以上のものを持つことにもなると思われます。

 同じダイアモンドでも価値の意味合いが違ってくることは当然ですが、今以上に資産としての価値観を大粒には感じてくるようになのではないかと思います。

2026年7月14日火曜日

イスラエルワイン!?

  先週末の金曜日に当社がイスラエルからワインを輸入するようになって3周年という事で、元在イスラエル日本大使館の根底料理人であった天野明幸氏にお願いして、日本とイスラエルのコラボ料理とワインという事で会を開催しました。

 限定20名という事で応募をお願いしてご来店いただきました。募集間もなく満員になり、お断りする方達もおられて申しわけないことになりましたが、盛会のうちに執り行われました。

 半数近くの方たちが初めての参加という事で、お話も弾み楽しいひと時を過ごす事が出来ました。会話の内容はイスラエルの事や私の本業であるダイアモンドの事、そして、イスラエルワインの事と幅広い話題で過ごさせていただきました。

 特にイスラエルワインは何故美味しいのかという質問が多くありましたが、イスラエルの地理的状況を考えればわかりやすいのです。まずは5,000年前ほどに自然に近い形でワインが製造をされていたことを考えると、ワインの製造に向いていた地区、土壌という事になります。更に、天候の不順も少なく、毎年それなりの環境での生産が安定的に行われるという事です。

 イスラエルというお国柄宗教を前提としてのレギュレーションもあり、殆どがコーシャワインという事もあり、ケミカル、動物由来とした添加物が使用できないという事もあります。故に自然の果実感が強く純粋の果汁を発酵させ、そこにプロセスが工夫されているものが多く、果実酒の本来の味わいがあります。

 フランスなどのワインはヴィンテージやその技術をブランド化し、愛好家もその内容を表現して楽しむ、ちょっとマニヤックな部分も多くあります。しかし、私自身は買い付けの際に気を付けていることは単純に美味しく口当たりがよいかどうかという事と、一緒に食する料理が思い浮かぶかという事を前提に買い付けを行っています。何故なら嗜好性の高いものはワインに関わらずそれぞれの人により取り方、感じ方が違うと思っているからです。

 本来、口に入れるものは美味しいかどうかが基本にあり、理屈で楽しむのは更なる道は入る人々が堪能をすればよいと思っています。私自身もワインエキスパートではありますが、多くの人に理屈で説明をして理解をしてもらえることは少なく、『あの食材には合いますよ』といったイメージができることを頭に浮かべ、試飲をしていただく方が理解が速いように思います。

 また、会には大使館の方やHPでご覧になった方、紹介で来られた方と様々でしたが異口同音で仰られていたことは飲み口が柔らかいという事でした。当店での試飲会をきっかけにワインを飲み始めてという方も多く、イスラエルワインはワイン初心者の方にはもっとも向いているワインだと自負しています。

 早いもので三年も経ったのだなと感じ、今の国情が改善されれば是非イスラエルへワイナリーツアーを開催したいと思っています。

2026年7月10日金曜日

不況の象徴!?

  ファーストリテーリングが3兆円を超える売上を示し、5000憶円以上の純益を計上しました。多くの売上は海外展開の結果という事で、想像の範囲内という感じがします。

 というのは国内での売上拡大は限度を既に迎えていますので、海外での展開という事になるのです。見る限りではバブル時代の後期にマンション経営という言葉が流行りましたが、それを彷彿したからです。この言葉は現在のマンションを所有して賃貸として部屋を所有するという事ではなく、一棟を維持するために次の一棟を建設し、資金調達の手段としていた状況の事を指します。

 つまり、ユニクロの展開を見ていると飽和状態になってきたころから、閉店する店舗が増えるとともに新たな出店をしてきた印象があり、その頃から海外展開を行ってきました。

 国内で飽和状態を迎えた店舗経営は海外という次の経済圏へ向かう必要があります、つまりファストファッションは低価格を前提としていますから経済状況の悪い中で威力を発揮します。

 ほとんどの安売りがそうですが景気の後退時のエネルギーを取り込み成果を上げます。例えば100均ショップがそうです。人々が短期間ではあるが低単価で使用が可能なものを工夫して多様します。しかし、景気がさらに悪化をし、円安をまともに浴びるようになると当然原価は高騰しこの種類のビジネスは変化を遂げなければ生きてはいけません。一つの方法として海外展開ですがあとは業態の変化です。つまり、業態を変え単価を上げたものを販売しなければならなくなるわけです。

 これらは海外での製造した製品を日本国内では販売が難しくなるために、今度はその生産をしていた国での販売がむしろ効率よくなるわけです。そこからの海外展開という事になるわけです。

 アジアで生産をしていたものを、アジアで販売し、それらのものをアフリカや南米で生産し、更にアジアで難しくなるとアフリカや南米で販売をするという流れです。勿論、これらのやり方には限界がありますからどこかで業態の変化が必要になります。

 ファストファッションは以前にも書きましたが貧困層も富裕層の一部も同じように着こなしますので、貧富の差がわかりにくいといった特徴もあります。それはメリットでもありデメリットでもあるわけです。

 つまり、このファストファッションが横行すると不況に向かう兆候でもあるわけです。しかし、これらには限界があります。何故ならコストがゼロになることはあり得ないからです。

 過去国内だけの例でいえばダイエーというスーパーがありましたが、日本で初めて小売で一兆円を超えた企業ですが、バブルの最中から崩壊時までの間に大きく発展をした企業ですが、今は影を見ることもありません。(どこかに残っていたらごめんなさい)

 安売りには限界があるという典型的例です。また景気の動向を占う上で指針の一つになるものでもあるです。

宇宙株!?

  前回にも一部重なりますが、先日イーロン・マスクのスペースX社がナスダックへの上場を果たし。約12兆円の調達を行ったニュースがありました。現在のAI株や半導体株に続くものとして宇宙株として注目を集まています。

 勿論宇宙での発電やサテライトは現状のAIや情報のシステムを考えれば必要なことになるのでしょう。しかし、太陽光を使った宇宙での発電や情報のシステムは何の為なのでろうと考えます。

 莫大は電力を消費するAIの為には宇宙での発電は欠かせないものになるのでしょう。そして、情報のシステムに関しても今後さらなる情報戦は欠かせないものになるでしょう。

 こんな例があります。新入社員の採用に当たりプロフィール及び身上書を提出してもらいAIによりその査定と合否の基準を決めている会社では、AIにより作成したプロフィールや身上書を提出した人間が雇われているという結果が出ているようです。

 つまり、AIにより作成された書類をAIにより精査されると通りやすくなるという事です。これを皆さんはどう考えるのでしょうか?

 一部の現象と捉えるのか、これをAIのバイアスと考え、AIなりの感情と思われるものの小さな基盤となっていくと考えるのかを疑問に思い始めています。これを人間の好き嫌いに当てはめていき、さらなる情報と判断をAIの進化に任せた場合に人間の評価はAIの好き嫌いという中で評価をされることになるのではないだろうか?

 何の為にこのようなことを記したかというと現在、金融により本来の経済に大きな影響を与えている。つまり、一般的な不況といわれる状況を金融という玉手箱が経済を見えなくしていると思っているからです。本来、金融というものは経済を動かすための物であり、実体経済以上のお金を金融市場に流してはいけないともっています。

 富裕層は別にして庶民までが節約してまで投資に向かう事は経済をさらに悪くします。現実に金融場物に沸いている現在、倒産件数を見てもらいたいともうのですが、一例としてラーメン屋さんの倒産は過去最高です。これだけ特集が組まれ人気と思われているラーメン屋さんが倒産をしているのです。

 将来のためのAI,半導体そして宇宙事業は必要です。しかし、急ぎすぎていませんか?

現状の生活や経済を壊してまで進めるものでしょうか?

 進化は退化を促します。しかし、『過ぎたるは及ばざるがごとし』退化はそれほど進んではいないと思いますが、進化の速度は資金を吸収し、さらなる資金を求めています。生活に使うお金も残さなければ、人間が生き延びなければ意味がありません。バランスが大切です。

 極端な懸念ではありますが、心のどこかに留め置く必要があるのではないでしょうか?