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2026年9月4日金曜日

ニッチな市場の可能性!?

  ニッチな市場とは特殊な分野で大手の参入しない分野の市場の事を言いますが、多くの場合オンリーワンになりやすいが大きな売上は見込めないマーケットの事を指します。

 しかし、単価が高ければ必ずしも大きな売上には成りにくいとは言えません。宝飾業界はまさにその典型な市場ですが、現状の業界の惨状は真に大きな市場を狙いマスの市場を狙った結果です。勿論、比率の問題もありますから車や半導体のような売上にはなりませんが経費効率からしたら十分な利益にはなります。

 1950年代からはデ・ビアス社の一人支配のような世界でしたが、やはり世界戦略と方法論の過ちで1980年代中頃からその一極集中が崩れ始めました。しかし、実際にはその一極集中を維持しようとしたために崩壊が始まったのです。

 つまり、1980年代初頭のイスラエルいじめが大きな節目でした。当時国策としてダイアモンド産業を進めていたイスラエル政府の要求で各銀行にダイアモンド業界にだけは金利ゼロの貸付を行っていました。当時イスラエルのダイアモンド取引所はシンジケートの外でのビジネスを行っていましたので、デ・ビアスにとっては目の上のたんこぶ的存在でした。その為デ・ビアスはこれをつぶしにかかりました。デ・ビアスグループはロスチャイルド銀行を使いイスラエルの銀行の株を取得し役員を送り込みます。そのうえで国策である金利はそのままではあるがダイアモンド業者に貸付金の早期返還を請求始めました。

 結果、何が起きたかというと、資金化のためにイスラエルの業者たちは安売りを始めたのです。その為、デ・ビアスはその研磨済みダイアモンドを市場から買い集めなければ価格の維持が出来なくなったのです。

 その為、資金の需要がひっ迫し、それまで90%の原石を契約によりソ連から買い続けていたデ・ビアスはそのビジネスを断念せざるを得なくなりました。結果的には価格の維持は難しくなったのです。その後、ソ連は独自の販路を築くこととなり、その後のロシアのアルロッサへと繋がります。

 結果的には市場は広がり、価格競争へとダイアモンドビジネスは入っていく事となり、その先にはフェイクグレードが横行する始末となるのです。基本的にはマスビジネスには向いていない業種ですからその補填としてあらゆる詐欺まがいの手段をとることになったのです。しかし、法律というものがある以上限界がありますので、それが是正されると販売が困難になってきます。つまり、限界のある展開だったのです。

 今そのシステムは崩壊し、本来の姿を取り戻すチャンスとしてニッチな市場が出来つつあります。それはスーパーブランドだったり、大粒ダイアモンドの高価格帯のビジネスです。これらは理論的にもマスを目指した市場にはなりえず、対応の仕方によってはこの中のオンリーワンになるチャンスでもあるわけです。

 ニッチな市場である本来のダイアモンドビジネスはこれからとも言えます。

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