ページビューの合計

2014年6月27日金曜日

機を逃さず⁉

 先日、ある弁護士さんからお電話頂き
『少しお聞きしたい事がありますが、お時間いいですか?』
『はい、どうぞ』

 『投資用ダイヤモンドの事なんですが、ダイヤモンドは投資になるんですか?』

『はい、一定の条件をクリアすればという事になりますが・・。』

 実は担当をしている依頼人から相続の相談をされ、亡くなった父親が残したものの中にダイヤモンドがあり、投資用だとして持っていたものらしいのです。その処分に困っているという事で、その件でダイヤモンドの事を知りたいという事でした。

 なぜ、ダイヤモンドが投資用になるのですかという事から始まり、換金方法に至るまで事細かな質問がありました。ダイヤモンドの誕生から始まり、市場の形成の歴史、現在の状況を事細かく話し、納得をいったようでした。その上で

 『どちらにしても社長がおっしゃる条件に当てはまるものかどうかを見て頂かなければなりませんね。』

 『そうですね。一度お持ちください』

 全くのダイヤモンドの知識がなく、明瞭な頭脳をお持ちのせいか非常に御理解も早く、話していて心地よささえ感じました。世間にある俗知識ではなく、ダイヤモンドとはという絶対的価値をまずご理解していただいたので話が早かったのだろうと思います。

 世間には異業種からの参入も多く、ダイヤモンドの事だけではなく間違った知識が氾濫し、その上でさらに薄ら覚えの知識ですから、真の価値がそれらの知識に相反することがままあり、その払拭もままなりません。それを否定することも誤解を招くので難しいものがあります。

 まずはダイヤモンドとは、宝石とはといったものはどういうものなのかをはっきり示すことが今の宝石業界には必要なことであると常々感じています。

 先日の都議にセクハラ発言に関してもどうやらうやむやに終わらせようとしていますが、この結末が後で世界に対して大きな誤解や早まったメッセージを送ることになることを想像できないという事が政治の貧困さを物語っているような気がします。

 これからオリンピックや様々な国際イベントが日本で行われ、観光客をたくさん招こうとしているときに、何か起きるたびに今回の事が引き合いに出され、日本という国は潜在的に女性軽視の国であるとレッテルを張られるでしょう。

 最初が肝心という言葉があります。最初についた印象をぬぐう事は難しいことです。多くの企業も最初ヒット商品を出せば出すほど、イメージ戦略が難しくなります。人間関係も同じことがいえるはずです。

 何事においても機会を逃してはいけないという事がいえます。今回のセクハラ発言なども前回も述べたように断固とした処分をすることが、日本はその種の事には断固とした態度をとる国だという事になり、慰安婦問題等を含めた日本は変わらないというイメージを脱却する良い機会だったのだと思います。変化は自らしなければならないのです。

 それは、企業であったり、個人であったりしても同じことが言えます。ブラック企業のイメージがつけば、どこまで行ってもそのイメージがあり、仮にブラック企業の体質があったとしても全面的にチャリティーや福祉のイメージがあればその様にはうつりません。どこかで機を計り断固とした自らの立場を表明する行動が必要なのです。

 社会を理解し、自らの立ち位置を表明する機会を利用することは将来に向かっての好条件ともなります。その為には目先の事ではなく、展望をする心構えが必要です。簡単に言えば各論で物を見るのではなく総論で物を見るという事でしょう。

 我々の業界であれ、企業であれ、個人であれ、特に政治は将来を見越し、はっきりとした立ち位置を示すべきなのでしょう。決してローカルで行われていた過去の常識に捉われてはいけないのです。ネットで世界は繋がっている認識をもたなければいけません。人も変化をしていかなければなりません・・・というより変化をすることが生きるという事なのですから・・。

 
 弁護士からの突然の電話でしたが、ダイヤモンドというものを説明することにより弁護士自身もダイヤモンドの投資というものを理解し、今後は投資のひとつのジャンルになることを確信していただけたことは過去の日本で広がっていたダイヤモンドの常識からいよいよ決別をする時がやってきた実感を持つ良い機会になりました。

 世界のダイヤモンドにはすでにダイヤモンドの投資のジャンルは存在し、今回のラスベガスのJCKショーにおいても投資用ダイヤモンドのコンファレンスが行われています。既に世界は未来のダイヤモンドに向かっているのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿