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2014年6月1日日曜日

ダイヤモンドは何処へ⁉

 以前にもCVD(人造ダイヤモンド)の件を書いたことがありますが、最近大手ダイヤモンドマニュファクチュアの間でHPHT(高圧高温処理)の天然ダイヤモンドをもっとプロモーションをかけるべきだとの声が上がってきています。

 内容的には天然の特に多少ブラウン系のダイヤモンドにHPHT処理をかけることにより色白にするという事でありますが、理由としては生成過程で多少高温高圧が足りなかっただけのものにその補正をして本来であれば白系のダイヤモンドになっていただろうダイヤモンドに対して最終的な高温高圧をかけ無色のものにしようという事です。

 
 一般的に言われるHPHTとの違いは研究室で作られたダイヤモンドではないという事であるという事ですが如何なものでしょうか?

 つまり、どういうことかというと整体施術を考えていただきたいのですが、体の歪んだところに圧をかけることにより本来の型に矯正をするという事ですが、それと全く同じでHPHTをかけることによりダイヤモンドの矯正を行ない、本来なるべき色だったものに導くという事です。

 確かに理にかなっているように聞こえますが、所詮は自然のものと言えるのでしょうか?確かにその処理をすることにより永遠に元には戻らないという事になっていますが、その答えは出ていません。

 何より消費者がそれを望むのでしょうか?ブラウンにはブラウンの良さがありそれを好む人もいるのです。あくまでも市場を知らない人々の理屈でしかないような気がします。

 ダイヤモンドは過去も現在も未来もダイヤモンドであることが需要な価値だと考えます。現在においても一般的なジュエリーとしてのダイヤモンドから投資用に重用されていくダイヤモンドは過去とは形が少し変わってきたかもしれません。しかし、未来の姿もやはり手を加えないダイヤモンドそのものの姿で市場が変わっていくことが望ましいのではないでしょうか?

 20世紀の後半に生を受けた人の大半は21世紀はどんな未来になるのだろうとか、こうなっていれば良いなとか色々と想像をし、夢と希望を持っていました。それは過去の歴史から連想をし、世紀が変わるというきっかけがあり、それでいろいろと想像をし楽しみにしていたわけです。それが自然に人々が望む姿なのだと思います。

 働く人々においても、過去の会社の姿を見てこの会社で働いていればこんな未来があるとか夢と希望があることがは働く意欲などに繋がっていくのであり、見せかけの掛け声ではやはり人々は踊らない。会社がきっかけを作ることにより従業員の働く意欲が湧くのであり、ただ掛け声をかけているだけでは何も起こらない。

 子供の頃、運動会や学芸会が近づくと眠れない興奮に包まれていたと思います。まさにそれです。供給側の都合ではなく需要側の興味と意欲を抱かせることにより結果を出すことが望ましいし、それが自然な市場なのです。

 決してHPHTがダイヤモンドの市場の広がりに寄与するとは思えません。良いきっかけとはとても思えないからです。会社組織にしても社員が働く意欲を持つようなきっかけを作ってあげて初めて社員はその組織に夢と希望を持つことはいくらでも例はあります。

 今の時代の業態は殆どにおいて成熟をしております。その中での結果が出ていなければそれは現場の運用つまり、組織の中間管理職の責任も大きいのです。

 どういうことかと言いますとダイヤモンドはちゃんと掘られていますし、マーケットも存在をしています。もし、売れていなかったとしたら市場へのプロモーションの問題であり、ダイヤモンドの形を変えたからといって変わるものではないのです。つまり、管理職の運用の問題が大きな意味を持っている訳でペナルティーや報奨制度を変えたからといって大した影響はないのです。

 話は色々と飛びましたが、ダイヤモンドの絶対的価値は変わらないので、運用側の頭を変えることが大事でダイヤモンドを変えることではないのです。それは会社組織というものは運用を次から次へと変化することにより発展してきた事実と同じなのです。

 電話会社はこの半世紀でどれくらいの変化をしてきたでしょう。しかし、通信業務という本来の業務は変わりません。ただユーザーの需要に答え、その需要を導くきっかけを造ってきただけです。

 ダイヤモンドの需要を増すきっかけを造ればおのずから答えは出てきます。

 

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