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2012年11月29日木曜日

原石!?

 『17歳で宝塚に入団して以来、様々な方と出会い、多くの役を演じさせていただき、私、天海祐希という、ブルーリボン賞を頂くまでの女優になっていました。ダイヤモンドが原石から研磨士の手が入り、色々な形に変化し、人々に歓びを与えて煌くように、ダイヤモンドの魅力は磨かれてからのもの。私は原石から形を変えていく、ダイヤモンドに自分自身を見つけました。(中略)原石(17歳)の私を忘れない為に。そして、ここ一番の時の「勝負アイテム」それがダイヤモンドなんです。(後略)』

 これは以前仕事でご一緒させて頂いていた時に寄せて頂いた、女優天海裕希さんからのダイヤモンドへの思いです。

 原石というのは磨かれなければ、ただの硬い石です。内面的加工ではなく磨きあげるだけで比類なき美しさという才能を発揮してきます。美しさが才能であり価値であるものは他に比べるものはないかもしれません、色石は原石の時点でもある程度の色を確認する事が出来、磨くことにより一層の美しさが増します。しかし、それは人それぞれの好みのある美しさです。

 ダイヤモンドの原石は研磨後の想像は難しいものであると同時に、時として無骨な表情さえ見せています。しかし、その無骨さゆえ研磨後の美しさは目を見張るカラーダイヤモンドとして燦然と輝く事があります。

 ダイヤモンドの原石は誰と出会い、どんな経験をするかにより煌き方が変わります。それが冒頭の天海さんの言葉になるのでしょう。勿論彼女はダイヤモンドのプロでも何でもありません。幼少のころに見つけた祖母のダイヤモンドの美しさに魅入られてからの事であったそうです。

 ダイヤモンドを発見した人々の感性とそのダイヤモンドになり得る人はそう多くはありません。しかし、誰もがダイヤモンドの原石である事は間違いがありません。世の才能の比喩に使われるダイヤモンドとは其々の中にあります。

 ダイヤモンドを見ることにより色々な思いを馳せてもらう事が出来るならそれが本来のダイヤモンドの役割でしょうね。

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