ロサンゼルスのダウンタウンにあった『インターナショナルジュエリーマーケット』
という宝飾業の西海岸で一番大きなビジネスビルでの事でした。
ビルの7Fに事務所があり、その1Fにはそのビジネスマンたちがランチをとる
カフェテリアがありました。 ある日のランチをとっていると友人のMrジャック・モウが
『ハーイ、カズ。ランチ終わったらうちの事務所に来ないか?』『どうしたの?』
『見せたい物があるんだよ』
『OK.じゃあ後で』
彼のオフィスはそのビルの21階にありフロアの大部分を使用しており、
西海岸では一番大きなサイトホルダーでした。(サイトホルダー・・・ダイアモンドシンジケートより原石の支給を受ける資格者)
21Fに上がってセキュリティーを通り、いくつかのドアを過ぎると彼のオフィスがあり、
その机の上には不似合いな小さな布が広げてありました。『これだよ。』
彼は机の上に広げられた布の上にごろんとガラスのようなものを置いた。
『何これ?キュウビックジルコニア?』
(キュウビックジルコニア・・・ダイアモンドの模造品として作られた人造石)その梨型をした小さなこぶし大の透明な物体は煌めきを放っていた。
『本物だよ。』
彼は自慢げに笑っていました。
それは私が初めて見た100カラットを超えるダイアモンドでした。
Dカラー
フローレス(無瑕)
ペアーシェープ(梨型)
彼のところで研磨した物では最大の大きさという事でちょっと自慢をしたかった様子でした。
当時、彼のところは西海岸最大のサイトホルダーであり、日本にも多くダイアモンドを輸出をしておりましたが現在はビバリーヒルズで
宝石商を営んであります。
当時、彼のところは西海岸最大のサイトホルダーであり、日本にも多くダイアモンドを輸出をしておりましたが現在はビバリーヒルズで
宝石商を営んであります。
現在はアラブのどこかにあるらしいのですが・・・。
今でも時々思い出すダイアモンドの一つです。
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