ページビューの合計

2011年1月8日土曜日

変わらない物

 明日から雪の北海道に行きます。

 寒波が来るということで用意万端で出かけようと気持ちは何となく
落ち着きません。
 
 そんな時に来客
『新年のあいさつに伺いました。』

『それはわざわざ、すみません』

『今年はどうなるのでしょうね?』
と、にこやかな笑顔を向ける紳士には悲壮感がない。

『あまり悲壮感は感じられませんね』
と私が言うと間髪いれずに

『当社は100年以上同じ業種でやってますから、多少の上下はありますが、
 あまり変わらないですね』
・・・・と少しあきれ顔。

『でも、世間が不景気の時にありがたい事ではありますが・・。』

『まったく、何も変化なく来たわけではないでしょうけどね』
と私が話を向けると

『そうなんですよね。扱い品目は変わりませんがその都度時代に
 合った形にはしてきましたからね』
と少し自慢げな紳士

 変わらないでいる事は努力と工夫が必要で時代に合っていなくては
ならない。それで何百年も続けるということは大変な事だと思います。

 日本では『のれん』といわれる老舗は100年以上がざらです。

 京都では100年では『まだまだ幼稚園です』と私の友人でやはり京都の
老舗の主人は肩身が狭いという事を体で表現しながら話してくれた事があります。

 彼の商売も140年以上続いた焼き物の窯元で海外相手に輸出をメインに行い
成田空港や関西空港にもお店を出している。

 いずれにしても本物でなくては百年も続かないと思いますが、その時代にあった
過度ではない変化も同時になければ何百年も続かないと思います。

 基本が変化をしない事が本物の条件であるとしたら、現代もてはやされている
業態がどれくらい残るのでしょうか?

 一兆円の売上を誇った大手スーパーですら今は昔、2、30年前にブランドともてはやされた
ヨーロッパのデザイナーズブランドさえ今は見ない。はたして何百年と老舗ブランドとして
残ってきた今のスーパーブランドもマスマーケットに展開をして何社残るでしょうか。

折角本物を商ってきたのに・・・。

 継続は力なりといいますが、実際は力がないと、価値がないと継続する事は難しい
のでしょう。市場に身を委ね過ぎると本来の価値を見失います。
 
 しかし、それを継続させるにはやはり時代を超える価値を持たなければ時代に埋没
してしまい、時を超えていつの時代にも変化せず存在価値を示していく事は生半可な
ことではないでしょう。つまり、変わらず残れる物がそんなに多くはなく、残った物が本物で
価値があるのでしょう。

 文頭の紳士は段ボールを商っています。段ボールの品質に自信があることから
段ボールの家具やインテリアを商っています。100年以上段ボールを商うって
すごいですよね。

変わらない物・・・・。

 因みにダイアモンドはその最たるものなんですよね。

失礼しました(^^)〉

 

0 件のコメント:

コメントを投稿