エディット・ピアフというシャンソン歌手がいました。
1940年代に活躍したフランスの恋多き女性としても有名で彼女の歌っていた
『バラ色の人生』という歌が、バラ色が『素晴らしい』の代名詞のように使われる
ようになった要因ではないかと思います。
ピアフが男性に恋をして、その時が素晴らしい時である事を歌った曲であり
ます。前回のバラ繋がりという訳ではありませんが、はたしてその素晴らしい
瞬間がどのくらい続くのでしょうか?人生全部がバラ色な訳はないですから。
バラは普通であれば美しく咲いているのは年間にして3週間くらいの命です。
365日のうち21日だけは素晴らしいという訳ですが、バラ色の人生とは短い物で
恋にしても、良い時間にしてもそれほど長くは続きません。だからこそその瞬間
が大事なのです。
脳科学的に言うと痛みや、苦悩の記憶は消えやすいいそうで幸せや成功体験は
むしろ鮮明に、なおかつ誇張されて記憶に残るそうです。つまり良い記憶が残り、
その結果人間は生きて生きていけるのだそうです。
良い事はそんなに長くは続かないし、悪い事もそんなに長くは続かないということが
前提で人生を送ることが出来れば、決して人生は悲観するものではないと思います。
良い事を継続するには努力が必要でその力が本物であれば、人生を楽しく送る
事が出来、たまたまの良い事はそんなに継続もしなければ見せかけの『バラ色』
にしかならないという事でしょう。
もし何かに悲観している人がいるのであれば言ってあげてください『良い事が
そんなになくても当り前』であり、良い事ばかりが起きたとしても人生の中では
ごく瞬間であることを・・・。
『バラ色の人生』ではなく『バラ色のある人生』は皆にあり、時期は多少違いが
あるかもしれないけれど努力をすればその時間を延ばすことはできると思っている
のは楽天家の私だからでしょうか?
『ダイアモンドのような人生』を送る事は難しく、年中永劫光り輝く事は誰にも
出来ません、だからこそダイアモンドに託す想いは人類のとって大事な情緒で
あると勝手に思っています。
今、エディット・ピアフのミュージカルが上演されているそうです。
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