ページビューの合計

2019年7月5日金曜日

数字が示すもの⁉

 最近高齢者の交通事故というか運転事故のニュースが良く流れています。私自身も高齢者側に入ると思いますが、私自身がニュースを見ていて首をかしげることがあります。

 現在、車の運転事故を起こしている高齢者の率は事故全体の18%に及びます。確かに多いように感じます。しかし、残りの80%以上の事故が非高齢者という事になります。更に言うと逆走運転の約40%は非高齢者という事です。

 免許保有者は現在八千万人を超えるという事ですが60歳以上の免許保有率は現時点で30%弱という事です。つまり、30%にも及ぶカテゴリーの人が起こした運転事故は18%という事になります。それは多いのでしょうか?という事ですが単純に考えると事故全体の30%であっても不思議ではないという事です。ましてや最近増えてきての18%です。

 数字というものは明示されている数字よりその逆の数字の方に真実なり本意なりが隠されていることがあります。

 取り上げられている事故そのものは高齢者の運転ミスの場合が多く報道されていますが、死亡事故や暴走による事故というものが実は圧倒的に多くは非高齢者という事です。

 報道というものは事実は伝えることは最小限ですが数字だけを見るともっと沢山の非高齢者の事故が目くらましにあっているような気がします。そちらの方が大きな問題ではないでしょうか?

 最近30~40代の女性のドライバーが多く見かけられますが、車同士の小さな小競り合いやこすり事故などを見ていても何故か女性ドライバーが多く見られます。だからと言って女性ドライバの事故が多いという事を言っているわけではなく、私自身の目に入る環境では例が多いという事です。

 つまり、報道だけを見ると高齢者の事故が異常に多いというように見えますが、数字だけを見ると決してそのようなことではないという事になります。また、高齢者というのはそれだけ長い年月を運転しているわけですから運転歴から考えると非高齢者よりも事故の割合ははるかに少ないと言う事です。

 勿論。年齢とともに運動能力や動体視力、とっさの判断力等々が衰えてきていることは間違いがありません。ただ高齢者でもそれを自覚しているかどうかも個人差があります。

 とにかく数字は事実を表しています、目に入る報道等の感覚だけでそちらの世論が動き過ぎることに関しては少し首をかしげる思いです。

 実は交通事故の要因を考えると免許制度そのものに問題点があるように思えます。車の運転が簡単になり、ある一定の運動能力がない人でも免許を取ることは難しくありません。以前のマニュアル車であれば一定以上の運動能力がなければ免許取得は難しい部分もありました。

 しかし、現在の免許取得に関していえば明らかに安易になり、ナビゲーターも含めて運転そのものが簡単になりました。事故はマニュアル、オートマ車関係なく外的要因も含めて起こります。つまり、車任せの運転をしてきている人にはその回避は困難な部分も多くあるのではないだろうかと思います。

 数字の陰にある物をもっと検証しなければ完全自動運転になった時にはもっと大きな事故が起きるような気がしてなりません。
https://ameblo.jp/diamonrow

0 件のコメント:

コメントを投稿