ページビューの合計

2019年7月17日水曜日

ダイアモンドの資産性⁉

 今年に入り1ct以下のダイアモンドの価格が下がっています。特に良質なものは顕著でもあります。更に言えばその上の10ctまでの物の最高品質の物の価格も同じく下がっています。(ファンシカラーのものはここでは含みません)

 以前から述べているようにこの事でイコールダイアモンドの価格が下がるという事にはなりません。つまり、付加価値性の高いものが下がっているという事でダイアモンド全体の価格が下がっているという事ではありません。

 1ct以下の物に関してはいわゆる宝石としての位置づけとしてはそぐわないという事も言えます。
それは宝石の条件でもある希少性の希薄さや、昨今の低品質の物の大量販売に伴い同じく宝石の条件である美観性というものに一般の評価が著しく欠如を始めたからともいえます。

 二段階で考えれば宝石としての価値観の下落が1ct以下のダイアモンドの価格を下げ、一方で3ct以上のダイアモンドは宝石の価値としてはあるけれど付加価値性の付き過ぎたものに関しては実質的な価値まで押し下げられたという事になります。

 グレードという魔物が着くと良質なダイアモンドは原石の価格から付加価値が付きます。一方で宝石の条件は満たしているものの普通品質の物に関しては原石からの実質的価値でしか流通をしませんから価格も下がらないという事になります。(取引所ベースですが)

 つまり、実質的価値であるダイアモンドとしてはある一定の条件を満たすまでの間は価格の上昇は大きくはありませんが、一定の条件を満たすと緩やかな上昇をします。そして、普通品質のものは購入価格においても付加価値の付いた物程は高額を出す必要もないという事になります。

 基本的には原材料がどんどん枯渇していく訳ですから長期の展望で考えて資産性という意味ではオークションにかかる3.5ct以上の普通品質から上の物であれば間違いなく価格は上がる訳です。

 因みにここ数カ月では3ctから10ctまでのものではVVS以上でFカラー以上の物に関しては価格が下落の傾向にありますが2ct前後の物に関しては最高品質のもの以外は価格が安定をしています。これは一定の流通が確保されているという事でしょう。つまり、以前の1ctの席が2ctになってきたという事です。

 2ctの国内での普通品質のものは小売価格で200万円から500万円の間での販売が可能でしょうから、これは以前の1ctの価格帯にも対応をしています。

 また、国内では業者間での『市』と呼ばれる生産性のない取引により価格がより下げられています。このからくりはお金のない業者がやむなく赤字で販売するものを買い上げる業者がおり、その業者がまた資金が底をつくとさらに安く売るといったおよそ宝石業界とは思えないような取引が横行していますので、国内においては1ct以下がさらに価格を下げる傾向にあります。

 しかし、このことはある時期終焉を迎えるわけですからい一時期の傾向ともいえるわけです。これらの『市』には海外の人間も参加をしていますので世界のダイアモンドの価格を下げる一つの要因にもなっているということにもなります。

 ある意味安くすれば確実に売れるわけですから裏の部分での資産性ともいえる側面でもあるでしょう。勿論ここではその部分を指しているわけでもありませんので負の部分としてご理解を頂きたいと思います。

 前述の部分どの様に考え、どの様に対処をしていくかでビジネスにも繋いでいくことも可能でしょうし、ダイアモンドの本質的な価値としては宝石であることが絶対的条件でもありますので道を誤りさえしなければ衰退をする他のビジネスとは一線を画しているといっても良いでしょう。

 今後の取り扱い方次第では更なる資産性へと駒を進める事が出来るでしょう。
https://ameblo.jp/diamonrow

0 件のコメント:

コメントを投稿