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2019年7月25日木曜日

ダイアモンドの価格⁉

  先日、某百貨店の方から『社長がおっしゃる通りダイアモンドの価格は4Cで決まるわけではないですものね。』という言葉が出て違和感を覚え、私自身も4Cでダイアモンドの価格が決まるわけではないと事ある毎に言って来たので致し方ない部分もあるのかもしれません。

 皆さんが勘違いをしているのは4Cイコールグレーディングレポートという理解なのですが、言葉足らずになると大きな勘違いをするのだと自戒の念を込めて説明しますと4Cという事が価格の目安になることは間違いがありません。

 ただし、4Cの優劣により価格が決まる目安になるという事でグレーディングレポートがイコールではないと言う事です。つまり、グレーディングレポートとはその度合いをそれぞれのグレーダーが評価するという事であって、その事自体が同一評価ではないという事です。Aというグレーダーが3と評価したものがBというグレーダーが5と評価をする事があるわけで、そうするとAとBの同一評価は中身が違うという事になります。しかし、それは基準が違うという事でそれぞれの中での整合性があればよいわけです。

 車もベースとして排気量が価格の目安になり、これをダイアモンドの重さとした時にクラリティーを車でいえば素材という事になり、更にカラーはオプションの数であり、カットは性能といっても良いでしょう。つまり、大型車で素材が良く高性能でオプションが沢山ついているものは高額なのですがメーカーによって価格は違うということです。

 4Cで評価をされる事には間違いがないのですがそれぞれのメーカーの其々の取扱説明書で価格を比べること出来ないという事です。

 そして、仕入次期、販売会社、販売方法、規格品かどうかといった要素がくみ合わさり、価格といったものが決まるわけです。

 基本的には上記条件の前にダイアモンドの価格というものは取引所なり、研磨工場で、更に言えば原石の時点で価格が決まりますが、これも4Cをベースにしますがその物のテリであったり、研磨後のダイアモンドの歩留まりや評価により違いも出てきます。

 4Cで価格が決まらないというのはグレード表記で価格が決まるわけではないという意味でもあり、誤解を招く表現であったかなと反省しています。
https://ameblo.jp/diamonrow

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