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2018年12月19日水曜日

CVDの対処⁉

 CVD(人造ダイアモンド)がいよいよ台頭し、業界でも何かと意見が分かれるところですが、看破方法のない以前であれば別ですが、国際宝飾展にも出展されるようになったそれほどの大きな問題ではないと捉えることが大事です。

 現代においては俗にいうアクセサリーと宝飾品の境目がなくなってきたような時代ですから目くじらを立てるよりどのような差別化を測るのかという事だと思っています。

 つまり、意識の問題ですが昨今の展示会を見ていてもアクセサリーなのか宝飾品なのかがよくわからないような展示物をよく見かけます。接客方法でお客様が納得をしてお求めになっているのであれば何の問題もありませんが、半分騙したような売り方は問題です。

 しかし、残念ながら販売をしているスタッフたち自身がどちらを販売しているのかという意識がないという事が問題です。絶対的な条件を満たしていればそれをいくらで販売するのかは販売者側の信用であり、品物の良さではあると思います。

 絶対的条件というのは何かというのは難しい部分はあるのですが、最低限天然宝石と貴金属を使用しているという事ではあると思いますが、地金の金賞やどのレベルの鉱石までを宝石というのかという事になりますが、例えば金でいえばK10やK7を使用しているものはどうなのかというと、やはり一般の方はK14以上のものを宝飾品と認識をしているのでそれらのものは如何なものかと感じますし、現代において銀製品や銀を使用した製品はどうなのかという事になります。

 確かに中世において銀自体は貴重な地金であったことは確かですし、多くのアンティークジュエリーに関しても使用をされていることは多くありますが、現代においてはそれほど貴重なものとは言えませんし、やはりどうなのかと考えます。

 宝石という概念に関しても天然であることが大前提ですし、処理石を販売側の理屈で正当化することは宝石の条件でもある希少性という概念からは外れると考えるべきと思ってます。

 勿論CVDに関してはお客様の選択ではあると思いますがPTを使用し製造されているものを今後は多くみられるようになるでしょう。そうなると価格的にもお求め安くなるし、造りの良いものも出てくるでしょう。

 今までのように宝石を前提として低品質の物や、造りもやっつけ仕事の様なものを販売している
よりはCVDの方が良いという事にもなるのだろうと思います。

 今後を考えると宝飾品を扱う方のより一層の自覚と精査された製品造りというものが必要になってくるのだろうと思います。その上でその選択を購入者に委ねるしかないのだろうと考えます。
https://ameblo.jp/diamonrow
 

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