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2018年12月14日金曜日

ダイアモンドのグレード評価⁉

 ダイアモンドのグレードについての異論はこれまでも書いてきました。

 先日10ctのダイアモンドの問い合わせがあり、当社の在庫で同じ10Ctの同じグレードで30%近くの価格差があるのだけれど何かの間違いではないかというものでした。

 これは間違いではなく、問い合わせた方がダイアモンドの知識が十分ではなかったように思います。小さなサイズと違い大きなサイズに関しては特にそうですが同グレードであってもその中での差はものすごく大きなものが有ります。

 例えばJカラーであったとするとIカラーに近いのかKカラーに近いのかでは最低でも3段階に分かれます。またSI2であったとするとプロの間ではSI3なる言葉が存在するように、例えば肉眼で容易にみえる内容かどうか、白か黒か、どの場所に存在するかどうか外から続いているものかどうか等々検討すると20段階ぐらいに分かれます。更にエクセレントだとしても今後もエクセレントで行く範囲かどうか以前であればヴェリーグッドの範囲ではなかったかどうかなどを換算すると30%もしくはそれ以上の価格差が付くことは稀ではありません。ましてや鑑定機関が違えばその差はもっと大きくなります。

 これらはグレードによってもその差はありますが中庸であったり低品位であればあるほどその差は多きくなります。又小さなサイズではそれほど気にしなくても良い差が大きなサイズになるとその差は大きくなります。

 4Cにあまりしばられると本当の価値を見逃していくことが多くあるように思います、現在では以前ほど4Cばかりを取り上げず、テリや印象で勧める販売員さんも多く表れてきましたが本当に良い傾向だと思います。

 4Cというとそれが全てのように思いがちですが4Cのグレードのそれぞれの部分にもその差があることは理解すべきなのでしょう。元々ダイアモンドが価値を持ったころにはグレード表記など無かったのですから。

 最近では見た目の美しさと大きさと予算でダイアモンドを選ぶ人が多くなりましたが原点に戻ってきたという事でしょう。4Cのグレードというものに惑わされて随分と回り道をしたような気もしますが、4Cというものが有ってダイアモンドが普及したという事実も否めません。
https://ameblo.jp/diamonrow

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