先日お取引先の社長からダイアモンドの価格について尋ねられ
『高木さん10ctsを超えるものの価格なんだけれど結構同じグレードでも価格差がありますよね。なぜですかね。』
という単純と言っては失礼ですが質問がありました。
つまり、引き合いを手配して二つの10ctsの同グレードのものが手配できそのダイアモンドに20%前後の価格差があったとのことでした。
私は
『現物を見てみないと何とも言えません』
とお答えし、20%前後とか30%前後の価格差はあり得ることを説明しました。
大粒のダイアモンドになればなるほど比べるものがなくなってきますが、更にはグレード幅が大きくなってきますので一概に価格は言えないのです。もともと0.3ctのダイアモンドと10ctsのダイアモンドを同じシステムで比べること自体が間違っているのです。
例えば10ctのJカラーとした場合Iカラーに近いかKカラーに近いか、はたまたその中間かによって単純に3段階は違いが出てきます。更にクラリティーをSI2とした場合にどの位置に内包物が有るかどうか、更に白瑕なのか黒瑕なのかどうか、そして肉眼ではっきり見えるかどうかを言うとその内容は10分割以上になるでしょう。さらに言えば蛍光性がどうか、カットはどうかを言えば30%前後の価格差はいくらでも出てきます。
小さなサイズになるとその差は小さくなりますが大きくなればなるほどその差は大きくなります。更には絶対量が少ないわけですから、所有者が幾らであれば手放すかどうかという問題もあります。
ここで考えなければいけないことはダイアモンドというより物に対する考え方を持たなければなりません。つまり、需要供給が合っているものは価格のバランスはとれますが需給バランスが取れていないものは価格のバランスは常に変わります。さらに言えば物に対する考え方にもよります。
例えば日本刀ですが物が切れれば良いという考え方であればそんなに価格差は出ませんが、本来物を切ったり、人を殺めたりするものではなく神仏に奉納するものとしてできたものですからその出来や意味合いによっては通常販売の価格の物から国宝になるものと幅広く価値は変わってきます。
それはダイアモンドでも同じことが言えます。元々歴史上一番の価値としたときはルイ14世時代の上納品として使用された時ですが、これは日本の江戸時代と同じく参勤交代で外様大名にはお金を使わせて反乱資金を持たせないという試みと同じでルイ14世時代のフランスでは高額なダイアモンドを貢物とさせ、周りの貴族に余分なお金を持たせないようにしたものです。
その中で勿論ダイモンドの価格差はありましたが、何せ希少性の高いものでしたからどのようなものを上納するかによってどのように重用されるかが決まったのです。その時代には勿論グレードというものは存在しませんからその特殊性で価値が決まったことは容易に理解はできると思います。
勿論、同じように見えるものも存在してたでしょうが同一性というものはありませんから、そこに価格差があっても不思議ではないのです。つまり、価値や価格というものは希少性や美観性等が優先するものですから、結果的に現代のようにグレードが存在しても価格差というものは、勿論あり、グレードというもものはその目安にしかならないのです。
冒頭に話に戻ると結果グレードはついているかもしれませんが価格が同じことはあり得ませんし、価格というものはたった4つの要素で決まること自体が不思議なことなのです。
https://ameblo.jp/diamonrow
『高木さん10ctsを超えるものの価格なんだけれど結構同じグレードでも価格差がありますよね。なぜですかね。』
という単純と言っては失礼ですが質問がありました。
つまり、引き合いを手配して二つの10ctsの同グレードのものが手配できそのダイアモンドに20%前後の価格差があったとのことでした。
私は
『現物を見てみないと何とも言えません』
とお答えし、20%前後とか30%前後の価格差はあり得ることを説明しました。
大粒のダイアモンドになればなるほど比べるものがなくなってきますが、更にはグレード幅が大きくなってきますので一概に価格は言えないのです。もともと0.3ctのダイアモンドと10ctsのダイアモンドを同じシステムで比べること自体が間違っているのです。
例えば10ctのJカラーとした場合Iカラーに近いかKカラーに近いか、はたまたその中間かによって単純に3段階は違いが出てきます。更にクラリティーをSI2とした場合にどの位置に内包物が有るかどうか、更に白瑕なのか黒瑕なのかどうか、そして肉眼ではっきり見えるかどうかを言うとその内容は10分割以上になるでしょう。さらに言えば蛍光性がどうか、カットはどうかを言えば30%前後の価格差はいくらでも出てきます。
小さなサイズになるとその差は小さくなりますが大きくなればなるほどその差は大きくなります。更には絶対量が少ないわけですから、所有者が幾らであれば手放すかどうかという問題もあります。
ここで考えなければいけないことはダイアモンドというより物に対する考え方を持たなければなりません。つまり、需要供給が合っているものは価格のバランスはとれますが需給バランスが取れていないものは価格のバランスは常に変わります。さらに言えば物に対する考え方にもよります。
例えば日本刀ですが物が切れれば良いという考え方であればそんなに価格差は出ませんが、本来物を切ったり、人を殺めたりするものではなく神仏に奉納するものとしてできたものですからその出来や意味合いによっては通常販売の価格の物から国宝になるものと幅広く価値は変わってきます。
それはダイアモンドでも同じことが言えます。元々歴史上一番の価値としたときはルイ14世時代の上納品として使用された時ですが、これは日本の江戸時代と同じく参勤交代で外様大名にはお金を使わせて反乱資金を持たせないという試みと同じでルイ14世時代のフランスでは高額なダイアモンドを貢物とさせ、周りの貴族に余分なお金を持たせないようにしたものです。
その中で勿論ダイモンドの価格差はありましたが、何せ希少性の高いものでしたからどのようなものを上納するかによってどのように重用されるかが決まったのです。その時代には勿論グレードというものは存在しませんからその特殊性で価値が決まったことは容易に理解はできると思います。
勿論、同じように見えるものも存在してたでしょうが同一性というものはありませんから、そこに価格差があっても不思議ではないのです。つまり、価値や価格というものは希少性や美観性等が優先するものですから、結果的に現代のようにグレードが存在しても価格差というものは、勿論あり、グレードというもものはその目安にしかならないのです。
冒頭に話に戻ると結果グレードはついているかもしれませんが価格が同じことはあり得ませんし、価格というものはたった4つの要素で決まること自体が不思議なことなのです。
https://ameblo.jp/diamonrow
0 件のコメント:
コメントを投稿