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2016年7月1日金曜日

訪問者!?

 一昨日、二人の若いご婦人というか女性が来店をし、こちらの顔を見てニコニコとしており
『こんにちわ、ご無沙汰をしています。』

 一人は以前通っていた寿司屋も娘で小学生の頃から見ており、よくお店の中を覗き込んでは我々客に笑顔を振りまいていたその顔でした。

 もう一人はやはりそのすし屋で知り合った客の娘で今は上海にお嫁に行き、現在は帰省中という事で中国語は勿論ペラペラな少し落ち着いた感じのするキャリアレディーです。

 勿論既に20年が過ぎ、お互いの状況が変わっていても今でもその交流は何らかの形で残っています。特に寿司屋の娘は既に26歳で現在は日本で一番大きなワインの販売店に就職をしており、昨年私がワインエキスパートの資格を取った時に一緒にワインのテースティングの勉強をしていました。

 現在帰省中のもう一方の彼女がおばあさんからもらったダイヤモンドのリフォームを行いたいという事で幼馴染でもある寿司屋の娘に同行をしてもらったと言う事でお店の方には事前に連絡があったという事でした。

 デザインを話していく中で
『おばぁちゃんからもらったダイヤモンドをデザインし直して自分が身につけるという事になるなんて・・・。と思うと何か感動しますね。』
『勿論このダイヤモンドはいずれ貴女の子供、孫へと伝わっていくんだよ。更には中国という違う国との懸け橋にもなっていくかもしれないね。』

  結局ダイアモンドを少し足して、ステーションネックレスと指輪造る事になったのですが、その間にもご主人と連絡を取り合い中国語で話している彼女を見ていると時代の流れと確かに受け継がれていく事実がそこにはあるんだなあ・・と実感をしておりました。

 これこそが宝石店を営んでいる歓びでもあり、瞬間的にではありますが、過去の色々なお店で起きた物語を思い起こしておりました。そしてふと気が付くとお店も10年目に入ったことを思い出し、どれ位の物語がこの店では起きたんだろうと考えていると電話中だった彼女が
『予算オーバーだけど造っていいよ。その代りシャネルのバッグは忘れて・・と言われました』
とにこやかな顔をこちらに向けておりました。

 いつも感じることではありますが、宝石そのものには価値があるものと無いものがありますが、その人のとらえ方によってはこれ以上の価値はないというものなったり、そうでなかったりします。
そのお手伝いをどれくらいできるかというのが宝石店の価値でもある様な気がします。

 話しが終わり、訪問者である彼女たちが帰った時に懐かしさや歓びもそうですが、一番は満足感というものが身体に満ちてくるのを感じていました。幸せな瞬間でもあります。

 さてと次の訪問者はどんな表情で入ってくるのだろうか?

http://ameblo.jp/diamonrow

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