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2016年6月30日木曜日

金は安定資産のウソ!?

 最近英国のEU離脱もあり、金の相場ががっているという話題を各メディアが流していますが、その際によく流されているのが各百貨店等で行われる『黄金展』なるものです。

 今の様な話題が多いと多くの特にお年寄りが押しかけている様子が映し出されています。
中には『金は下落するときにはあまり落ちないが、上昇するときは大幅に上がる』などとのコメントも平気で流しています。

 まず、安定資産なのかどうかという事でいえば、いつでも現金に変わるという意味では安定資産と言えるでしょう。しかし、それならダイヤモンドを含め幾らでも他にもあります。

 さらには百貨店等で行われる黄金展においては小売価格であるという事と細工物が多いという事です。つまり、流通マージンと細工の工賃がその金製品にはのっているという事で、金相場とは程遠いということになりますから、当然売る時には地金の実の相場になりますので買った時の価格で売れることはほぼ難しいという事になります。

 今朝ほどTVで流れていた純金の耳かきは4gで小売価格が6万円、つしかし、売る時には現在の価格でいうと本日の価格では約4670円/gと考えると4x4670=18、680円という事になります。それ以外は流通マージンと工賃という事になります。

 現在は金価格が上がっているというニュアンスで伝わっていますが、確かにここ数カ月は少しづつと言えるくらいであれば上がっています。しかし、USドルで換算をするとここ数年で考えると解りますが2011年の9月にはトロイオンス$1896だったものが現在は$1250前後です。

 日本円で換算をすると当時の1ドル80円前後が現在の103円という3割ほどの円安でその価格の下落については目立たない状況にありましたが、実際にはこの5年間で$600ほど下落している事になります。それでも金は安定資産という事であればいつでもお金に代わるという事だけの意味になるのでしょうが、ほとんどのお年寄りはそうは思っていないように思います。

 よくダイヤモンドに関しても仮に金のように要素があるといっても売るところを知らないという方が多くいます。ましてや売るところは現在は買取屋さんぐらいしかありません。その買取屋さんも大手を含めて怪しいところが多く実際に価格通りでは買い取ってもらえません。(勿論ビジネスですから否定をしている訳ではありません)

 しかし、金製品しても実際には買った時の価格の1/5位になる事はままあります。もし、それを避けるのであれば金の延べ棒や純金のコイン等にしておくことが良いでしょう。身に付けて楽しんだうえでそのままか場合によっては買った時以上の価格で売りたいというのはあまりにも虫が良いという事にもなるのです。

 確かに金の延べ棒は安定資産かもしれませんが金製品が安定資産であるようなニュアンスは決して正解ではないという事です。もっと言うのであれば金製品移管していえば他の製品と何ら変わらないという事です。

 何事も材料だけで考えるのではなく製品として考えるものはその間の流通コストなり工賃があることくらいは認識をしていた方が良いでしょう。更にはその辺を踏まえて利口に立ちまわることが賢明でもあります。

 ダイヤモンドの価格 http://diamond-exchange.jp/ 
http://ameblo.jp/diamonrow

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