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2016年6月20日月曜日

ダイヤモンドの石合わせ!?

 英国のEU離脱問題も近づき、何やらその不安のせいか大粒がじわり価格も上がっているようです。このような経済の不安定な時期は金や円といった安心なものにお金が流れやすい事はもう皆さんもご存じでです。

 しかし、大粒ダイヤモンドの陰に隠れて実は良質のメレーダイヤモンドも価格の安定と強気の価格を維持しています。これらの多くはやはりジュエリーや宝飾時計に使用をされることが多いのですが、実はここにも今の景気を反映している部分があります。

 ダイヤモンドのちりばめられた時計、そして造りの良いジュエリー。これらに必要なものは正確に研磨をされた一律の揃ったメレーダイヤモンドなのです。勿論お金持ちようですが・・・・。

 先週とあるメーカーが新規取引の申し込みをしてきました。取りあえず商品を拝見することになり見てみたのですが、造りは悪くないのですがやはり気になる部分があり、ルーペで覗いてみるとダイヤモンドの方向や造りに対してダイヤモンドのサイズが整っていなかったりと、原因は明らかに石合わせでした。

 最近の職人やメーカーは石合わせをそれほど重要な要素としては思っていないようです。このメーカーもやはり経営者も若く、会社全体も本格的なジュエリーに取り組む機会が無かったようです。

 時計などは顕著な例なのですが、以前のように機械時計でインデックスにダイヤモンドをセッティングしている様なものはほんの少しサイズが違うだけでも下のムーブに接してしまうので特に慎重です。以前取り扱っていたことのある世界的に薄型時計で有名なブランドの図面を見せてもらったことがあります。

 直径1mmにも満たないダイヤモンドの図面が直径10cmほどの大きさに描かれてかれていたのです。訳を尋ねると爪を小さくするには正確な直径と正確な爪の形や大きさが要求をされるという事で一度大きく描くという事でした。

 つまり、石留の径とダイヤモンドの径が合えばほとんどツメに充ものはいらないし、目立たないわけで、仕上がりもキレイに見えることは言うまでもありません。それはジュエリーに関しても同じことが言えます。当社のものは専任の人間が石合わせを行っていますが、多くのメーカーは専任の石合わせがいないという事で石留職人がそれを兼任しているところが多いというように効いていますが、やはりダイヤモンドを熟知しているのプロがそれをおこなう事が望ましいと考えます。

 形が良く、整ったダイヤモンドを手に入れようとするとやはり価格は安くなないのだという事を改めて実感しています。http://ameblo.jp/diamonrow

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