http://diamond-exchange.jp/ ダイヤモンドの価格
最近ブルーダイヤモンドの話題が多くあることを前回書きましたが、今回はトリーテッド(処理済)ブルーダイヤモンドの話です。私が最初に出会ったのは30年ほど前にテルアビブの取引所での事でした。最初に見たときは感動をしたものです。今までに見たこともないようなブルーダイヤモンドでした。
2ctsのそのブルーダイヤモンドはペアシェイプでVSクラスであったと思います。その色はそれ以前に訪問をしたことのあるイタリアのカプリ島の青の洞窟で見られる『グランブルー』そのものでした。私はすぐに魅入られ購入を申し出たのですが、先方も簡単にOKを出しませんでした。
実は当時のトリートブルーは手間暇が掛かり、更にはコスト高だったのです。その理由として当時はスイスでなくてはその作業ができなく、放射線の残量確認を取引所内にある研究所で確認の上許可を得なければ取引所には持ち込めなかったのです。更には実際の未処理のダイヤモンドよりも2~3割高だったのです。(現実にはその十数年前に京都大学で処理を成功していたようです)
きれいなブルーを出すにはJカラー以上でなければいけないという事と、実際には狙った色を得る確証はなかったのです。処理としては放射線処理後に熱処理をするのですが、その温度により定着する色が変わります。最終的な色として一番高温なのはグリーンなのですが、綺麗なブルーに留めるのは簡単ではないという事でした。
私はギャンブルという事は理解していましたが、5ctsのペアシェイプ、VSクラスを購入し、この処理を依頼することにしました。半年後、見事な色のダイヤモンドが手に入った時には天にも登る気持ちで社名を取って『マリル・ブルー』と名付けジュエリーの製作を始めました。その他にも数十個のダイヤモンドにこの処理を施し販売を始めたのですが、当初は市場の反応は厳しく『こんなまがい物を売るなんて髙木さんらしくない』とか色々の御批判を頂きました。
しかし、ホワイトゴールドのジュエリーを販売始めたときにも当時は殆どがプラチナだったこともあり同じようなご批判を頂きました。その為にめげておりませんでしたからそのままトリートブルーの販売を続けておりましたところ、消費者からの反応が良くなると今度はインドで処理をされた劣悪なものが出回り始めました。
インド産のものはブラウンの物をまとめて処理をするために出たとこ勝負ですから、濁ったり、グレーみたいなブルーが多くありました。さらには放射線残量の検査を行っていませんでしたが、それでもそれなりの価格で売り出されました。勿論『マリル・ブルー』は決して安くありませんので、それなりの区別を行っていました。
しかし、時代は変わり今ではとリーテッドカラーもファンシーカラーと呼ばれるようになり、括弧してトリートの文字がGIAのレポートにも記載をされる時代になりました。勿論GIAも営利団体ですから業界の圧力に屈したのであろうとは思います。決して善意の第3者とは呼びたくはないですね。
今では当初毛嫌いをしていた百貨店等でも取り扱いを始め最初の大騒ぎは何だったんだろうと思う事もあります。何時の時代でも初めは批判を受けるという日本独自の風評があり、それは一つの行事みたいなものなのだろうと最近では思っています。http://ameblo.jp/diamonrow
最近ブルーダイヤモンドの話題が多くあることを前回書きましたが、今回はトリーテッド(処理済)ブルーダイヤモンドの話です。私が最初に出会ったのは30年ほど前にテルアビブの取引所での事でした。最初に見たときは感動をしたものです。今までに見たこともないようなブルーダイヤモンドでした。
2ctsのそのブルーダイヤモンドはペアシェイプでVSクラスであったと思います。その色はそれ以前に訪問をしたことのあるイタリアのカプリ島の青の洞窟で見られる『グランブルー』そのものでした。私はすぐに魅入られ購入を申し出たのですが、先方も簡単にOKを出しませんでした。
実は当時のトリートブルーは手間暇が掛かり、更にはコスト高だったのです。その理由として当時はスイスでなくてはその作業ができなく、放射線の残量確認を取引所内にある研究所で確認の上許可を得なければ取引所には持ち込めなかったのです。更には実際の未処理のダイヤモンドよりも2~3割高だったのです。(現実にはその十数年前に京都大学で処理を成功していたようです)
きれいなブルーを出すにはJカラー以上でなければいけないという事と、実際には狙った色を得る確証はなかったのです。処理としては放射線処理後に熱処理をするのですが、その温度により定着する色が変わります。最終的な色として一番高温なのはグリーンなのですが、綺麗なブルーに留めるのは簡単ではないという事でした。
私はギャンブルという事は理解していましたが、5ctsのペアシェイプ、VSクラスを購入し、この処理を依頼することにしました。半年後、見事な色のダイヤモンドが手に入った時には天にも登る気持ちで社名を取って『マリル・ブルー』と名付けジュエリーの製作を始めました。その他にも数十個のダイヤモンドにこの処理を施し販売を始めたのですが、当初は市場の反応は厳しく『こんなまがい物を売るなんて髙木さんらしくない』とか色々の御批判を頂きました。
しかし、ホワイトゴールドのジュエリーを販売始めたときにも当時は殆どがプラチナだったこともあり同じようなご批判を頂きました。その為にめげておりませんでしたからそのままトリートブルーの販売を続けておりましたところ、消費者からの反応が良くなると今度はインドで処理をされた劣悪なものが出回り始めました。
インド産のものはブラウンの物をまとめて処理をするために出たとこ勝負ですから、濁ったり、グレーみたいなブルーが多くありました。さらには放射線残量の検査を行っていませんでしたが、それでもそれなりの価格で売り出されました。勿論『マリル・ブルー』は決して安くありませんので、それなりの区別を行っていました。
しかし、時代は変わり今ではとリーテッドカラーもファンシーカラーと呼ばれるようになり、括弧してトリートの文字がGIAのレポートにも記載をされる時代になりました。勿論GIAも営利団体ですから業界の圧力に屈したのであろうとは思います。決して善意の第3者とは呼びたくはないですね。
今では当初毛嫌いをしていた百貨店等でも取り扱いを始め最初の大騒ぎは何だったんだろうと思う事もあります。何時の時代でも初めは批判を受けるという日本独自の風評があり、それは一つの行事みたいなものなのだろうと最近では思っています。http://ameblo.jp/diamonrow
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