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2016年6月10日金曜日

ダイヤモンドの価格⁉

 春の大きな展示会シーズンが終わりになろうとしています。春に行われるスイスはバーゼルジュエリーフェアをはじめ、今月初めの米国ラスベガスのJCKショウ、そして今月下旬の香港のジュエリーショーとほぼ今期初めの大きな国際宝飾展が終わります。

 それぞれの宝飾展には30年以上にわたり出展をするなり訪問をしてきましたが、何時も感じることは世界のダイヤモンド情報とのズレです。

 ある時は品薄であったり、価格下落であったり、高騰であったりと情報は流れるのですが目の当たりにすることはその情報と違う現実です。今年初めにダイヤモンドの値下がりが一般経済紙等でも話題になり、色々な人々に尋ねられたものです。しかし、現実には物が足りないという現実もそこにはあります。

 この件について一部以前にも述べましたが、ダイヤモンドには色々な側面があり、工業用、光学用、宝飾用そして投じようと様々ですから、一概に言えないわけです。但し多くの場合はでどころが一緒になりますのでダイヤモンド一般として情報が流れる訳です。

 現在でも大粒ダイヤモンドやその変形物の需要はあるにもかかわらず、品不足と言われますが展示会等を訪れると決してそんなことはないという風に感じる訳です。つまり、大粒が絶対的に少ないのは事実ですが出展者の中でも力のあるダイヤモンド会社にはその在庫は健在という事になる訳です。

 つまり、ダイヤモンド業界にも格差社会が成立をしているという事になります。もう一つは変形物は形が良くなければ販売が難しくなりますから結果品不足となりますから、やはり価格を出しても良い物を集めることが出来る力があるところに集中をするのです。ここに格差という事になるのでしょう。しかしその事がダイヤモンドの価格の維持という事にも一役買っている事は否めません。

 また、おなじDカラーのIFで3EXでも価格差が20%以上あることもあります。展示会出展社数社を回ればすぐにその違いを気づくことが出来ます。それは以前い比べエクセレント表示の幅やDカラーの幅の広さにもあります。マスタ―Dカラー上の色も多く存在しますのでそれらのものはやはり高額になっていきます。

 今後の価格についてよく尋ねられることが多いのですが、この答えに関しても難しくサイズのどの部分かによるし、またそのどの品質かという事にもよります。現在、3cts以下のところは価格が弱含みと言われますが、全てかと言うと決してそんなことはありません。むしろ低品質の中の物でも状態によりむしろ高値になっているし、高品質のところはむしろ価格が弱含みです。これは需給とのバランスで希少性といった本来の要素とはちょっと違っています。

 5cts超えるものになると絶対量自体が減るのでその要素は決して相場としてなるものでもありません。全体的に言えることは決してマニュアルで価格が決まる要素ではないという事でダイヤモンド価格表などのチャート自体は過去の物になっているのかもしれません。今や実態取引表などがその代わりになっているのかもしれません。下記のサイトの表などのその例でしょう。

http://diamond-exchange.jp/ ダイヤモンドの実勢価格

http://ameblo.jp/diamonrow


 

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